ポルシェ911のレストモッドに新星「エボマックス」誕生！モデルごとに性格を分け、993、996ターボ、997カップのエンジンを選択可能

｜ ポルシェ911のレストモッドは「今、確実に儲かる」ビジネスらしい ｜

これだけシンガーのフォロワーが出てきても、まだまだ需要が発掘されてゆく

さて、シンガー・ヴィークル・デザインが開いた「ポルシェ911のレストモッドの世界」への扉ですが、そこに続々とフォロワーが流れ込んでおり、今回はそういった中のひとつ、「エボマックス（名前からしてスゴそうだな・・・）」が911のレストモッド数種類を発表しています。

このエボマックスはドイツの会社だといい、実はちょっと前から「マックス11」「マックス11ターボ」「マックス・クラシック」というモデルを発売していて、今回さらに最新作として「マックス・タルガ」を発表することに。

ベースとなるのは964世代のポルシェ911

なお、このエボマックスがベースとして仕様するのは主に964世代の911だといい、これはシンガー・ヴィークルデザインと同様。

おそらくは販売台数が多いということでベースとなる中古車両を入手しやすいからなのだと思いますが、最初に発表したマックス11では、997世代の911カップカー（ワンメイクレース用のレーシングカー）に積まれる3.8リッター・フラットシックスと6速マニュアル・トランスミッションを搭載し、460馬力を発生するうえ、サスペンションやブレーキもアップグレードしているというので相当に痛快な走りを楽しめそうです。

ちなみにシンガー・ヴィークル・デザインによるポルシェ911レストモッドのエンジンは（通常）400馬力前後と言われるので、この「460馬力」というのはひとつの差別化要素となりうるのかもしれません。

加えて、このエボマックス製のレストモッド911は、見たところレトロ風味だけではなく現代っぽさも演出しており、これもシンガー・ヴィークル・デザインとはちょっと異なるところでもありますね（走り重視のスタイリングにも見える）。

なお、車体は964オリジナルの構造に加え、一部がカーボンとケブラーを織り交ぜた構造材に交換されているといい、これによって軽量化と安全性の向上を達成している、とのこと。

加えてチタン製エキゾーストシステムも採用していて、こういったところを見ると、シンガーよりも「ガンサーワークス」に近いのかもしれません。

なお、エボマックスではモデルごとの性格を差別化しており、マックス11ターボでは996世代の3.6リッターターボエンジンをチューンして出力620馬力という圧倒的な高性能を誇り、マックス11だと空冷世代の993に積まれる3.8リッターエンジンをアップグレードさせて330馬力にとどめ、こちらは「そこまでのパフォーマンスを求めない」ユーザー向け（トランスミッションは6速から5速へ）。

そしてマックス・タルガは993世代の330馬力エンジン、996世代の620馬力エンジン、997世代の460馬力エンジンのいずれも選べるといい、より選択肢が広がっているようですね。

なお、それぞれのモデルは限定99台に生産が絞られ、内外装共に顧客の要望に合わせてカスタムが可能だとされますが、価格については現時点では非公開となっています。

エボマックス製ポルシェ911のインテリアはこうなっている

そしてこちらはエボマックス製ポルシェ911のインテリア。

レトロともモダンともとれるデザインではありますが、一見して「高級な」素材を使用していることがわかります。

カーボンファイバーも多用され、エクステリア同様に、ややレーシーな印象もありますね。

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