| 早ければ半年後から搭載、ポルシェもこれに対応するようだ |
メーター画面やインフォテイメントシステムの表示も自由にカスタマイズ可能に
さて、アップルがWWDC( Worldwide Developers Conference=世界開発者会議)を開催し、そこではいくつかの新機能や新製品に関わる情報が公開されていますが、自動車に関わるものとして新しいアップル カープレイの一部概要を公開(アンドロイドオートもつい先日アップデートがアナウンスされている)。
これについて簡単に言うと、「クルマとの連携を深め、クルマのメーターやインフォテイメントシステムの画面、インターフェースをアップル仕様にできる」というものです。
今後の開発、車両側の対応が待たれる
今回発表された「新バージョンの」アップル・カープレイでは、上述の通り「車両のメーターまで」コントロールできることになるのが大きな特徴。
ただしもちろんこれは車両側が対応する必要がありますが、既存車両のプログラム書き換え程度では対応できそうになく(現在の車両では想定されていない機能であり、無理に対応すると車両側のリソースを侵食したり予期せぬ不具合が出る可能性がある)、今後登場する新型車からようやく対応が始まると考えて良さそう。
ただ、いったん対応するとなると、自由にメーター画面を変更でき、デジタル(バーグラフ9や・・・。
アナログにも変更可能。
もちろん速度のみではなくエンジン回転数、燃料の残量など、本来のクルマのメーターと同じ情報を表示できます。
まさにApple Watchみたいなイメージであり、アップル側のアップデートに加え、自動車メーカーからのデータ配布などで様々な画面へと変更できることが期待されます。
参考までに、ポルシェ、ジャガー、アキュラ、ボルボ、日産、フォードのロゴもWWDCでは示されており、これらのメーカーはすでに対応を進めていて、オリジナルの画面を提供することになると考えて良さそうですね。
インフォテイメントシステムも幅広い車種にフィット
そしてインフォテイメントシステムの画面もアップル仕様となりますが、こちらは様々な画面構成や画面サイズにも対応し、たとえばテスラや最新世代のメルセデス・ベンツが採用する「センターに大きなディスプレイ」の場合だとこんな感じ。
ちょっと前のメルセデス・ベンツ、現在のBMWだとこんな感じですね(ディスプレイの数が増えても対応でき、アウディのように3つ以上のディスプレイを持っていても問題なさそうだ)。
コンパクトカーによくあるタイプ(ダッシュボード上に小さいディスプレイ装備)だとこんな感じ。
表示される情報はiPhoneやApple Watch同様で、エンターテイメント情報や天気、そして・・・。
もちろんスケジュールなども。
さらにエアコンやオーディオなどクルマの機能をタッチパネルでコントロールするシステムを持つクルマだと、それら機能もまとめてアップル カープレイの画面にて操作できるようになるといい、実現すれば操作がシンプルになるため、非常に便利だと思います(もちろん、iPhoneやApple Watchから操作できる機能の範囲も拡大するものと思われる)。
もちろんこのシステムの実現には、車両との高度な通信システムが必要となりますが、アップルによると「オンデバイスで、プライバシーに配慮した方法で、車両のリアルタイムシステムと通信できるようになる」とのこと。
さらにアップルは、これらの機能は次世代アップル・カープレイにて実現できる機能の一部にしか過ぎないことに言及し、そして早ければ半年後からの搭載が行われる、ともコメントしています。
アップルがWWDCにて公開した次世代アップル・カープレイを紹介する動画はこちら
参照:Apple