「もうひとつのアルピーヌとのコラボ腕時計」。アルピーヌ耐久チームとイエマとのダブルネーム、「ラリーグラフ」3モデルが登場

｜　イエマは比較的知名度が高い割には取扱店が非常に少ない　｜

腕時計メーカーとして珍しいフランス拠点、そしてシャープな面取りとポリッシュを特徴としている

さて、アルピーヌとのコラボ腕時計と言うと「ベル＆ロス（Bell & Ross）」が有名ですが、今回はイエマ（YEMA）からもコラボレーション腕時計が登場。

一つのブランドが2つの腕時計メーカーと協業を行うのは非常にめずらしいと思っていたのですが、よく見るとベル＆ロスのほうは「アルピーヌF1チーム」、そしてイエマのほうはWECに参戦する「アルピーヌ耐久チーム」となっており、それぞれコラボ元の「チーム」が異なるようですね。

参考までに、イエマは1948年創業の腕時計メーカーであり、スイスやドイツではなく、珍しく「フランス（ジュラ山脈の麓モルトー）」に拠点を構えます。

そしてこの「フランス」という点でアルピーヌとの繋がりが生じたのかもしれませんね。

イエマ・ラリーグラフ　メカクォーツ アルピーヌ耐久チームはこんな腕時計

現在イエマからはいくつかアルピーヌとのコラボ腕時計が発売されていて、ここでいくつかを紹介してみたいと思います。

まずこちらは「イエマ・ラリーグラフ　メカクォーツ アルピーヌ耐久チーム（YMHF1581ALP-GG）」で、価格は比較的求めやすい67,000円。

その低価格を実現したのはセイコー製の「VK64ハイブリッドメカクォーツキャリバー」で、時間表示はクオーツ、クロノグラフは機械式ムーブメントによって制御されます。

ケース素材はステンレススティール、ベゼルインサートはマット仕上げのアルミニウム。

文字板上のスモールダイヤルは「クラシックモデルのダッシュボードにヒントを得ている」とのこと。

ケースバックにはアルピーヌの刻印も。

なお、ストラップにはブルーもしくはブラックのレザー、メッシュ（ミラネーゼ）が用意されています。

イエマ・ラリーグラフ A470 リミテッドエディションはこんな腕時計

そしてこちらは限定版の「イエマ・ラリーグラフ A470 リミテッドエディション（YRAL23ALP-CH-GAS）」。

価格は368,889円と一気に高くなりますが、これは主に「ETA バルジュー7753 スイス製キャリバー」を採用しているため。

ただしセイコー製ムーブメント搭載のラリーグラフとは細部に至るまでが異なっており、同じ39ミリサイズのステンレススティールケースを使用しつつ、ラグの面取りやプッシュボタン形状が異なり（スリーブに細い溝が入る）、ベゼルもサテン仕上げのステンレススティール製へ。

ケースバックは残念ながらスケルトンではなく、しかしシリアルナンバーが刻印されます。

「イエマ・ラリーグラフ　メカクォーツ アルピーヌ耐久チーム」はこんな腕時計

そしてこちらは「イエマ・ラリーグラフ　メカクォーツ アルピーヌ耐久チーム（YRAL23ALP-AMS）」。

価格は169,879円に設定され、搭載されるムーブメントは第2世代自社製キャリバー”YEMA2000”です。

ほかモデル同様にアルピーヌらしいカラーリングを継続するものの、こちらは平面と直線を活用したレトロなデザインを持っており、画像を見るに面取りとポリッシュが異常にまでシャープであるように見えますが、イエマはこの「シャープな面取りとポリッシュ」を一つの特徴としているようであり、ここは実機で確認してみたいところです（意外と扱いが少ない）。

ぼくとしては、ケースやストラップに特徴アリということで、今モデルが一押しです。

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