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新型マセラティ グラントゥーリズモを見てきた。肉眼で見る実車は「マセラティらしさ」全開、スーパースポーツとは異なる妖艶なGTであることを全身で主張【動画】

2023/09/10

新型マセラティ グラントゥーリズモを見てきた。肉眼で見る実車は「マセラティらしさ」全開、スーパースポーツとは異なる妖艶なGTであることを全身で主張【動画】

| 想像していたよりも新型グラントゥーリズモは「ずっとグラントゥーリズモ」だった |

見れば見るほど、その高額な値付けも「妥当」、いやむしろ「割安」に思えてくる

さて、新型マセラティ グラントゥーリズモを見てきたのでここで紹介してみたいと思います。

展示されているのはマセラティ心斎橋さん(ありがとうございます)、そしてグレードはスポーティーバージョンの「トロフェオ」。

マセラティはMC20以降より新しいデザイン言語を採用しており、特徴としては「縦目」そして「スムーズな表面」だと認識していますが、この新型グラントゥーリズモもその例に漏れず新世代のスタイリングを持つ一台。

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グラントゥーリズモ トロフェオの全長は4,965ミリ、全幅は1,955ミリ、全高は1,410ミリ、ホイールベースは2,930ミリという「堂々たるボディサイズ」を誇ります。

搭載されるエンジンは3リッターV6、出力は550馬力、駆動方式はAWD、0−100km/h加速は3.5秒、気になるお値段は29,980,000円に設定されています。

マセラティ グラントゥーリズモの外観はこんな感じ

そこでまず新型マセラティ グラントゥーリズモの外観を見てみると、肉眼で見た印象だと「紛れもないグラントゥーリズモ」。

つまり先代と非常に近い雰囲気を持っているのですが、画像で見ると全然そうは見えないのがちょっと不思議なところです。

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その理由は「車体全域にわたるフラッシュサーフェス、そしてなめらかなライン」にあると考えていて、これが「2次元(画像)になると、新型グラントゥーリズモをノッペリと見せる(先代のような、エグいまでのうねりを感じさせない)」原因なのかもしれません。

ただ、よくよく見てみると、こういった「明確なプレスライン」が入っており、これによるメリハリが先代グラントゥーリズモにも通じる「うねり」を(肉眼で見た場合に)再現しているようにも。

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ただしこれは肉眼でないとわかりにくく、さらに肉眼であっても「濃色メタリック」でないと分かりづらいかもしれませんね。

このボディカラーはおそらくBlu Nobileだと思われ、ラメ風の大きなメタリック粒子が見られます。

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そして新型マセラティ グラントゥーリズモは細部が非常に良くできており、ヘッドライト内部にも現代のクルマっぽい複雑な構造が与えられ、そして「Maserati」ロゴとトライデントエンブレムが再現されています。

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グリル内部のメッシュも立体的。

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なお、オフィシャルフォトを見る限りでは「あまりフロントが尖っていない」ように感じていたものの、実車を見ると「けっこうフロント中央が突き出して」いて、これがまた先代グラントゥーリズモとの高い共通性を感じさせるところなのだと思います。

https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/53174927470/in/dateposted-public/

グリルガイドはカーボンファイバー製、そして「縦」向きのフィンが装着されています(これはリアバンパーにも反復される)。

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フロントグリルのルーバーは「湾曲(ダブル)」そしてトライデントエンブレムはスマートな形状に。

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フロントフードは「クラムシェル」形状を採用しており、これによって広い表面積そして連続性のあるデザインが再現されるほか、フロントバンパーから取り入れたエアをフード情報へと排出する二本のダクトが特徴的(MC20にて採用された新しいマセラティのデザインでもある)。

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そして最近のクルマにしては珍しくサイドアンダーが”絞られない”デザイン。

フェラーリやアストンマーティンはいったんサイドアンダーをぐっと絞り込むことで前後フェンダーの張り出しを相対的に強調していますが、マセラティはそういった手法を採用しなかったということに。

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サイドステップはカーボンファイバー製ですね。

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フロントフェンダーにはレッドアクセント付きの「Trofeo」エンブレム。

その下の「3つのサイドギル(グレードによって処理が異なる)」も健在であり、マセラティは「3」という数字やモチーフを非常に好みます(トライデントもそうであり、これは3兄弟によって創業されたことが理由だと考えられる)。

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新型マセラティ グラントゥーリズモは独自の価値観を表現している

ドアミラーの表面にも明確な段差が設けられ、ウインドウモールや「トライアングル」はピアノブラック。

なお、これらのパーツが「ラバーや樹脂のままなのか、塗装されたパーツなのか」によってそのクルマの質感が大きく変わることになると考えていますが、マセラティはこういった処理によって「プレミアム」を演出しているということになりそうです(それと同時に、スーパースポーツではなく高級GTということをアピールしているのだと思われる)。

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ドアハンドルはフラッシュマウントではないものの”出っ張り”はなく、、奥に手を入れてスイッチを押すことでロックが解除される仕組み。

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ブレーキディスクはスチール、ただしディスクとハウジング部は「フロート」構造です(放熱性と軽量性が向上する)。

装着されるタイヤはフロント265/30 ZR20、リア295/30 ZR21(つまり前後異径)。

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Cピラー上にはトライデントエンブレムが備わり、こちらはフロントとは異なってフラッシュサーフェスではなく「立体的」。

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リアトランク上の「Maserati」エンブレムはかなり大きく・・・。

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テールランプ形状は先代グラントゥーリズモに近いというイメージ。

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そのため、リアセクションからはフロントほど「変わった」という印象は受けず、「慣れ親しんだマセラティらしさ」を感じます。

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ただしアンダー部の処理は大きく変わり、3D形状を持つパネルとともにテールパイプがインテグレート(意外とテールパイプが細く、かつ突き出ていないようではあるが、これもまた高級GTであることを意識して控えめにしておいたのかもしれない)。

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そしてディフューザーはけっこう巨大。

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ただしフロントグリル同様、クロームパーツを多用することでスーパースポーツとの違いをアピールしているように思われ、これがグラントゥーリズモを独自の存在へと昇華させているのかもしれません。

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新型マセラティ グラントゥーリズモ トロフェオを見てきた際の動画はこちら

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