アウディ「スフィア」シリーズ第5弾？独立系デザイナーが「ARによって人間の能力を伸長させる」ラリースフィア・コンセプトを公開

｜　自動運転技術の進歩に停滞が発生している今、必要なのは完全自動運転を目指すことではなく「人の補完」なのかも　｜

そして箱型SUVに食傷気味の今、注目を集めるのは「スタイリッシュな新種SUV」であるとも考えられる

さて、韓国のデザイナー、Dean Song氏が「AUDI RALLYSPHERE」なるコンセプトカーを考案し自身のポートフォリオとして発表することに。

これはアウディが今まで発表した「スカイスフィア」「アーバンスフィア」「アクティブスフィア」「グランドスフィア」に続く「第五のスフィア」をイメージしたもの。

なお、このラリースフィアは「自動運転の時代が近づいている中、レーシングカーとしての（おそらく最後の世代の）自動車」をイメージしたもので、下の図だと右上に位置するのがこのラリースフィア。

この軸だと左が自動運転、右が自分で運転するクルマ、そして上がオフロード、下がオンロードというベクトルを示しており、つまりラリースフィアは「右上」なので「オフロード志向、そしてドライバーが介在するクルマ」であることがわかります。

アウディ ラリースフィアはこんなクルマ

そこでこのアウディ・ラリースフィアをもう少し掘り下げてみてみると、レーシングカーといえどAR技術との融合を標榜していて、状況を判断しにくいオフロードにおいて「テクノロジーによる目」を備えることでドライバーの能力を伸長させることを目指したものと考えられます。

この最終デザインに至るまでには様々な試行錯誤が繰り返されていますが、一連の「スフィア」、とくに（同じオフロード路線ということもあって）アクティブスフィアとの関連性を感じさせる外観を持っています。

ボディ形状は2ドアクーペ、そして前後フェンダーは大きく張り出し、フロントそしてサイドには視界を確保するためのウインドウが設けられることに。

ボディそのものはスマートなデザインを持っており、この車高の高さがなければスポーツカーと言っても通用しそうなほどですね。

ちなみにドア（アウディのフォーリングスが表示されているあたり）には液晶ディスプレイが内蔵され、様々なメッセージを映し出すことができるもよう。

この作品はアウディ公式ではなく、よってこのコンセプトカーそのもの、あるいは用いられる技術がなんらかの形で実現することはないかもしれませんが、それでもこのラリースフィアが魅力的なクルマであることに変わりはない、と思います。

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参照：Behance