アップル カープレイへの対応が無いと「35％の人がそのクルマを買わない」。意外なことに多くの人がクルマとスマートフォンとの連携を求めていた

｜　現在、自動車メーカー間ではApple CarPlayまたはAndroid Autoへの対応について意見が分かれる　｜

一方のアップルは今後ますます車両への関与を深めることになりそうだ

さて、GMはじめいくつかの自動車メーカーは「アップルカープレイ非対応」を進めると宣言していますが、今回マッキンゼーが世界規模にて行った調査によって「Apple CarPlay（とAndroid Auto）が世界中の新車購入者にとっていかに重要であるか」が明らかに。

この調査によると、EVの購入を検討している人の30%、内燃機関搭載車の購入を検討している人の35%が、「Apple CarPlayまたはAndroid Auto対応機能が搭載されていない場合、それが理由で購入を検討しない」と回答した、とのこと。

そして米国だとEV購入者の25%、内燃機関車購入者の38%が同様の回答を寄せており、けっこうスマートフォンのミラーリングに対する需要が高いことが伺えます。※別の調査によると、現在販売される新車の90％がApple CarPlayまたはAndroid Autoに対応しているらしい

そのブランドがApple CarPlayまたはAndroid Autoへ対応しなくなった場合、14％が「別のブランドを検討」

さらにこの調査では、EV購入者の30%がスマートフォン統合（Apple CarPlayまたはAndroid Auto）に追加のオプション費用を（純正装着されていない場合）払う用意がある一方、ガソリン車とディーゼル車の購入者では（同様の比率が）17%にとどまることもわかっています。

なお、「Apple CarPlayとAndroid Autoが現在のクルマ（ブランド）からなくなった場合にどうするか」という設問に対しては、35%の人が代わりに標準のインフォテインメントシステムを使用すると答え、51%は代わりにスマートフォンを使用し、14%は次回のクルマを購入する際に（スマートフォン統合が可能な）別のブランドのクルマを選ぶと回答しており、Apple CarPlayとAndroid Autoの重要度も理解ができようというものですね。

上述のとおりいくつかの自動車メーカーはApple CarPlayやAndroid Autoに対応していませんが、米国だとテスラとリビアンがおそらくはこの代表格であり、両者とも自社開発のシステムを提供しています。

なお、リビアンは「顧客の約70%がスマートフォンとの統合を望んでいる」と述べ、しかし顧客がリビアンの標準システムに慣れてくると、この数字は30%に急落する、とも。

さらにゼネラルモーターズは新モデル投入の順からApple CarPlayとAndroid Autoを廃止するとコメントしており、「インフォテインメント体験は、ドライバーと車両ごとにカスタマイズされているように感じるべきです。当社は、顧客の選択した電話と簡単に同期し、音声アシスタント、ナビゲーション、音楽、テキスト、通話、アプリなどの機能とともに、車両のコントロールとステータスとの、より深い統合を可能にするネイティブシステムの開発に向かっています」とも述べ、自社にて開発するインフォテイメントシステム（とスマートフォンとの統合）に自信を見せています。

今後この傾向がどう変わってゆくのかはわかりませんが、Apple CarPlayやAndroid Autoへの対応については自動車メーカー間によって明確に対応が分かれることになるのは間違いがなさそうですね。

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