| ティーザー画像を見ただけでも「妥協なきパフォーマンス」を追求したであろうことがよくわかる |
エンジンはおそらく自然吸気、「V12」だとも推測されているが
さて、先日は元ランボルギーニ / ブガッティ / ケーニグセグのデザイナー、サシャ・セリパノフ氏が自ら立ち上げた新ブランド、「Nilu27」から発売する新型ハイパーカーのティーザー動画が公開されていますが、今回はさらにいくつかの画像が追加にてリリースされることに。
そしてこれらの中でもっとも注目に値するのは「13,000回転まで刻まれたタコメーター(一般的なメーターとは逆回転)」で、レッドラインは11,000回転となっており、これはGMA T.50やアストンマーティン・ヴァルキリー、そしてランボルギーニ・ウラカン後継モデルにも匹敵する高回転型ユニットであることを意味します。
なお、この高回転っぷりから推測するに、エンジンそのものは過給機を持たない自然吸気である可能性が高く、そして自然吸気エンジンをもって並み居るハイパーカーに対抗しようとなると”それなりの排気量”を持つ必要があり、となれば「V12」という可能性も見えてきます。
まだまだこのNilu27についてわかっていることは多くない
なお、今回明らかになったリヤビューを見ると、テールパイプの本数の差はあれどパガーニ・ウトピアとの共通性も見られ、それはガルウイング形状を持つドアも同様です。
しかしながらこのNilu27では(おそらく)リヤセクションではエンジンむき出しとなるようで、サスペンション含む多くのコンポーネントがむき出しになっており、(優雅というよりは)とんでもなく過激なクルマとなるのかもしれません。
サイドシルは非常に高く分厚く・・・。
ホイールはセンターロック、そしてスポークの内部にも肉抜きが施され、このクルマが「妥協なき軽量性」を追求していることもわかります。
ちなみにこの「Nilu」という名はサシャ・セリパノフ氏の2人の娘、ニカとルシアの名を組み合わせたもので、「27」は、ジル・ヴィルヌーヴや、ナイジェル・マンセル、アイルトン・セナ、アラン・プロストなど、伝説のF1ドライバーたちのレーシングナンバーを指しているのだそう。
参考までにですが、自身の娘の名を与えたクルマとしてはほかにドンカーブート F22があり、これは同社のマネージングディレクターの娘である「フィリッパが2022年に誕生した」ことからの命名。
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