Image:Singer Vehicle Design@drewphillipsphoto
| 今後はおそらく「ターボスタディ」の生産比率が増してくるものと思われる |
そして「これまでにない」オリジナリティあふれる作品も増えてくることだろう
さて、ポルシェ911のレストモッドを積極的に展開する米シンガー・ヴィークル・デザインより最新作が2台公開。
まず1台は「フジ・コミッション」と命名された車両ですが、ベースとなるのは964世代の911、しかしモチーフは「930ターボ」。
ボディカラーは「ターボレーシングホワイト」、そしてフロントからリアにかけて入るストライプは「シーフォーム」だと紹介されています。
ホイールはフックススタイル、そしてディスク部はシーフォーム、リム部はマットシルバーに彩られ、ブレーキキャリパーは「イエロー」という仕様を持ちますが、このスペックはインテリアにも反復されており、フロアはレーシングホワイト、そしてシートのセンターにはシーフォームを活用したグリーンのタータンチェックという組み合わせ。
もちろんこのタータンチェックは930ターボと切っても切れない関係にあり、見事に、そして独自解釈によるポルシェにおける「ターボの歴史」が反映されているようですね。
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シンガー・ポルシェ「レトロライン」もまだまだ健在
シンガー・ヴィークル・デザインではすでに「初代911をイメージした」レトロラインの911レストモッドの受注を締め切っていますが、生産そのものは(バックオーダーを消火する形で)継続されており、今回公開されたのがそのレトロライン最新作「916コミッション」。
ボディカラーは薄いグレー、そしてバンパーやボディサイドに入るストライプと「PORSCHE」文字はゴースト仕様ですが、これらが「ヘッドライトベゼル、ドアハンドル、ウインドウモール」などに使用されるマットチタン風カラーと素晴らしくマッチしているように思います。
インテリアはバーガンディ、そしてシートのセンターは「ペピータ」。
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なお、シンガー・ヴィークル・デザインが使用する内装素材というと(野球用の)グローブの香りがすると言われる編み込み(ウーブン)レザーを連想しますが、近年では本家ポルシェがペピータやタータンチェックを全面に押し出しているのにあわせてか、同様の素材(ただしカラーリングやパターンはシンガー独特である)を使用する例も増えているようですね。
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