| ブガッティ・トゥールビヨンのインテリアはこの世のものとは思えない美しさである |
高品質な素材に高品質な加工、そして時の淘汰を受けないデザイン
さて、ブガッティ・トゥールビヨン見聞録、今回は「後編(最終編)」そしてインテリアについての紹介。
インテリアのハイライトはなんといってもこの「機械式腕時計職人によって作られたメーター」で、近年の「デジタルパネル」全盛の折については異色の存在と言えそうです。
ただしこれも「この先100年以上の時が経過しても色褪せないよう」という設計思想に基づいたもので、(腕時計に採用される複雑機構である)トゥールビヨン同様、デジタル時計やスマートウォッチに淘汰されることなく、むしろその輝き増すことを、なにより時を超越することを目指したためだと思われます。
ブガッティ・トゥールビヨンはこんなインテリアを持っている
そこでこのブガッティ・トゥールビヨンのインテリアを見て見たいと思いますが、まずドアの開閉はこのボタンを押すことで行います(開閉ともに電動)。
跳ね上がったドアの「Cライン」の先端墓あり鋭く、これは他のクルマでは見られない「トゥールビヨンならではの景色」。
カーボンファイバー製モノコックの先端は車体中央に向かう形で「絞らて」いて、足を入れる部分の高さがやや低く設計されており、乗降性に配慮されていることがわかりますね。
ドアが開いた状態はこう。
左右シートの中央には「Cライン」が光り・・・。
センターコンソールは「フロート」。
ルームミラーは意外なことに「デジタル」ではなく、かなりコンパクトなサイズです(どのみち後ろはほとんど映らない)。
シートバックは「超薄」。
これはV16エンジンを積みながらも全長を短く収めるための配慮のひとつです。
座面は非常に低く、これによって全高を下げることに成功しています。
ちなみにペダルまでもが「単体で芸術作品として成立しそう」。
ヘッドレストには「Tourbillon」の刺繍。
ハーネスホールには「EB(エットーレ・ブガッティ)」のエンボス加工、そして。。。。
シートバックには「EB」エンブレム。
シートバック越し(リアバルクヘッド)からはちょっとだけV16エンジンが見える!
そしてセンターコンソールのパーツにはアルミニウム製のノブやスケルトンパーツが使用され・・・。
これらもあえてアナログ化することでときの淘汰を受けないことを考慮しているようですね。
ルーフにもスイッチが備わります。
エンジンスタートはこのボタンにて。
カーナビはここに格納されています(EBと記されたカバーが開き、液晶ディスプレイがせりあがってきて縦→横に展開する)。※動作の様子は動画に収録
どんな細かい部分に至るまでも高い加工品質が追求されているます。
そしてステアリングホイールの裏には・・・。
意外ですが「レバー」あり。
ステアリングホイールのスポークはメーターの裏側にあり、ステアリングホイールを回転させても「メーターはついてこない」構造です。
グリップに取り付けられたスイッチはこんな感じ。
そしてウワサのメーターがこちら。
お値段7億円のハイパーカー、ブガッティ・トゥールビヨン「日本初公開」の様子はこちら
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