6年前に発売されたポルシェ911GT2RSがMRキットを装着してインテルラゴスを走行、マクラーレン・セナの記録を破って王座を獲得。やはりポルシェのスポーツカーは素性が違う【動画】

｜　「MRキット」という反則級のオプションを装着しているものの、ニュルブルクリンクではメルセデスAMG Oneに次ぐタイムを保有　｜

MRキットそのものが優れていることもあるが、キットの「ポン付け」でここまで速くなるのはポルシェ911ならでは

さて、ポルシェがマンタイ・レーシング製の「MRキット」を装着した911GT2RSをブラジルのインテルラゴス・サーキットを走らせ、マクラーレン・セナが持っていたコースレコード（1分37.856秒）を破り1分36.967秒で周回したと発表。※両者とも、ブラジル人レーサーのリカルド・マウリシオによって達成されている

この数字は発売後6年を経過するスポーツカーとしては驚異的である

なお、ポルシェ911GT2そのものは約6年前に発表されており、スポーツカーの世界における6年は通常のクルマに比較して大きな意味を持っています。

というのもスポーツカーはその性質上、常に最新かつ最高の技術や素材によって構成されるべきで、そして6年の間には飛躍的な進歩が介在するから。

さらにこの「MRキット」は大幅にダウンフォースを増加させるエアロパッケージ、よりハードなコイルオーバーサスペンション、強化されたブレーキシステムが含まれますが、これらはもともとポルシェ911GT2RSが持っていたキャラクターを「アップデート」するにとどまり、根本から大きく何かを変える製品ではないわけですね。

にもかかわらず今回ポルシェ911GT2RSがこのタイムを記録したということは、その素性そのものがとんでもなく優れているからだとも考えられ、このあたりが「ポルシェ911はスポーツカーのメートル原器」といわれる所以なのかもしれません。

今回公開されたオンボード映像を見てみると、GT2 RS MRはインテルラゴスに最適なマシンであることがわかり、このサーキット特有の大きなブレーキングゾーンや中低速のテクニカルコーナーに対応できるだけのダウンフォースを備えつつ、ストレートで極端に（ダウンフォースのため）遅くなることもないもよう。

強化されたサスペンションコンポーネントが縁石の上でもしっかり機能し、コーナー出口で可能な限りのコース幅を使えるコントロール性も併せ持っているように感じられます。

参考までに、ポルシェ911GT2RS ”MR”は、かつてニュルブルクリンク北コースでも6分43秒を記録しており、ロードカーとしてはメルセデス-AMG Oneを除けば現在でも「最速」です。※ただし改造車だと認識され、無改造車ではないと捉えられるのが一般的である

ポルシェ911GT2RS ”MR”がインテルラゴス・サーキットを走る動画はこちら

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参照：Stuttgart Porsche（Youtube）