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さすがいいこと言うな。クリス・ハリス「多くの人がクルマを語る時にスピードばかりに触れるけど、本当に大切なのは”どんな感情を引き起こすか”です」

ポルシェ911 GT3 アルティザンエディションのヘッドライト
Life in the FAST LANE,

| クリス・ハリスが新型ポルシェ911 GT3 S/Cを「最高の名器」と絶賛する理由とは |

同氏は生粋のポルシェファナティックとして知られている

世界で最も影響力のある自動車ジャーナリストであり、元『トップ・ギア』の司会者としても絶大な人気を誇るクリス・ハリス氏(Chris Harris)。

そんな彼がポルシェの新型「911 GT3 S/C」のステアリングホイールを握り、そのあまりの完成度に大絶賛の声を上げ、そしてポルシェのインタビューに対し「ポルシェとは自分にとって何であるか」を語ることに。

ここでは、ポルシェ公式のインタビューの内容をもとに、クリス・ハリス氏がなぜこれほどまでに911を愛し、新型モデルを「美しい音を奏でる楽器」とまで表現したのかを考えてみましょう。

ポルシェ911 GT3 S/Cのエクステリア(レッド、フロント、走行)

Image:Porsche

ポルシェ911 GT3 S/Cのエクステリア(レッド、リア、ドアオープン)
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この記事の要点まとめ

  • 新型911 GT3 S/Cを大絶賛: クリス・ハリス氏がテネリフェ島で試乗し、「ドライビングダイナミクスの伝統が未来へ受け継がれた」と太鼓判
  • ハリス氏の「911愛」が炸裂: 1999年に初めて911(カレラ3.2クラブスポーツ)を購入して以来、彼にとって911は「人生最高の車」であり続けている
  • 楽器のような存在: 単なるスピードの追求ではなく、ドライバーの「感情」を揺さぶるエモーショナルな魅力が語られている

クリス・ハリス氏のプロフィール&愛車スペック

  • 誕生年: 1975年
  • 居住地: イギリス・ブリストル
  • 職業: 自動車ジャーナリスト、テレビ司会者、レーシングドライバー
  • 現在の愛車: ポルシェ911 GT3 ツーリングパッケージ(991世代)
  • ドライビングスタイル: 豪快なドリフトで有名。2020年にはポルシェ・タイカン(EV)を駆り、3.4kmの連続ドリフトでギネス世界記録を樹立。
  • ハリス氏のこだわり: 911において「エンジン」は不可欠。逆に「スポーツクロノパッケージ」はなくてもいい、という彼らしい割り切ったこだわりを持つ。

クリス・ハリスが語る911という“楽器”の魅力

今回クリス・ハリス氏がワールドプレミアのプレゼンターとして試乗したのが新型「911 GT3 S/C」。

このモデルは、ポルシェが誇るモータースポーツの遺伝子を色濃く残した自然吸気(NA)エンジン搭載のハイパフォーマンスモデルでもあり、クリス・ハリス氏は新型911 GT3 S/Cのステアリングを握り、テネリフェ島のワインディングを駆け抜けた際、その感動を次のように表現しています。

「クルマについて語るとなると、スピードについて知りたがる人が多いのですが、、本当はどんな感情を引き起こすクルマであるかを尋ねるほうが、正しいと思います。僕にとってこのクルマは、美しい音を奏でる楽器のような存在です」

たしかに現在のスーパースポーツカー市場は馬力や0-100km/h加速といった「数値のスペック競争」になりがちで、しかしハリス氏が重視するのは、どこまでもドライバーの五感に訴えかけてくる「エモーショナルさ」。

高回転まで突き抜けるフラット6(水平対向6気筒)の咆哮、路面のインフォメーションを正確に伝えるステアリング。それらが一体となった時、911は単なる移動手段ではなく、極上の音楽を奏でる楽器へと昇華する、というわけですね。

インタビューの中で、ハリス氏は「あなたにとって911とは?」という問いに対し、迷わず「最高の車(The Best Car)」と答えています。

彼にとっての“911モーメント”は、1999年7月に最初の愛車である「911カレラ3.2クラブスポーツ」を購入した瞬間だといい、それから25年以上の月日が流れた今でも、彼の腹の底を揺さぶり、魅了し続ける存在がポルシェ911ということになりそうです。

クルマは本来「数字」ではなく「感覚」で語られるべき存在である

なぜクリス・ハリス氏の言葉はこれほど世界中のファンを惹きつけるのか?

それは彼が「数字」ではなく「文化」や「感覚」で車を評価しているからで、彼のYouTubeチャンネルやポッドキャスト『The Car Podcast with Chris Harris & Friends』でのワールドプレミア動画は、瞬く間に120万回再生を記録することに。

デジタル化や電動化(EVシフト)が進む現代において、ポルシェがあえて「内燃機関(エンジン)の官能性」を磨き上げ、それをハリス氏が「数字ではなく」、「自分が実際にステアリングホイールを握り、そこから感じたモノを自身の言葉で伝える」という構図そのものが、現代の自動車愛好家にとっての「最大のカタルシス(快感)」になっているのかもしれません。

ポルシェ911「GT3」のポジショニングとは

新型911 GT3 S/Cや、ハリス氏が愛するGT3ツーリングパッケージが属するセグメントは、いわゆる「ピュア・ドライビングカー」の最高峰です。

市場における位置付けとしては、フェラーリのV8ミッドシップモデルや、マクラーレンのスーパーシリーズなどが競合として挙げられますが、しかしフェラーリやマクラーレンが「非日常の圧倒的なパフォーマンス」を前面に押し出すのに対し、ポルシェ911 GT3シリーズは「日常使いに耐えうる実用性を持ちながら、サーキットではレーシングカー並みの速さを見せる」という、極めて独自のポジションを確立しています。

ハリス氏がインタビューで「911をドライブするときに絶対にやらないことは?」と聞かれ、「なし。何でもできるクルマだから、何でもやります」と答えている通り、デイリーユースから過酷なスポーツ走行までを1台で完璧にこなせる対応力こそが、911が「最高の車」と呼ばれる最大の理由なのかもしれませんね。

結論

クリス・ハリス氏とポルシェ911のストーリーは、ぼくらに「本当に良い車の条件とは何か」を改めて教えてくれるものであり、それは馬力の大きさでも、最高速度の速さでもなく、ステアリングを握った瞬間に「どれだけドライバーの心を揺さぶることができるか」という点に尽きるように思います。

新型911 GT3 S/Cは、まさにその伝統を完璧な形で未来へと繋いだ1台で、ハリス氏の「イグニッションスイッチは絶対に早く回すな(焦って本質を見失うな)」という座右の銘のように、ぼくらもこの時代に生まれてくれた純粋な内燃機関のスポーツカーの価値を、じっくりと噛み締めたいものでもありますね。

ちなみにですが、ポルシェがかつて「キー」を回してエンジンを始動させるという「儀式」を要した時代、ぼくもやはりイグニッションキーを早く、そして一気に回すことはせず、いったんACCの位置で停止させ、そこからチェックランプを確認し”異常がないことを確かめてから”エンジンに火を入れていたことを思い出します。

ポルシェのキー
Life in the FAST LANE.

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