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【驚異の680馬力】新型メルセデスAMG CLA 45がEVで登場。トライモーター搭載の怪物へ、一方「ガソリンエンジンの振動を伝える」シートシェイカー搭載

メルセデスAMG CLA45のエクステリア全景(マットブラック、グリーン)〜フロント

Image:Mercedes-Benz

| 新型CLA45のパフォーマンスはもはや「エントリー」という範疇に収まらない |

そのターゲットは「スーパーカー」すらも視野に入れる

メルセデスAMGのハイパフォーマンス・コンパクトとして頂点に君臨してきたCLA 45。

これまでのトレードマークだった「世界最強の2.0L直列4気筒ガソリンターボエンジン」に別れを告げ、新型モデルは3基の電気モーターを搭載したピュアEV(電気自動車)へと完全移行を果たしています。

メルセデス・ベンツのセダンラインナップではエントリー層に位置するCLAではあるものの、その秘めたパフォーマンスはもはや「エントリー」などという言葉では片付けられるものではなく、上位モデル譲りの最新テクノロジーを凝縮し、セダンとステーションワゴン(シューティングブレーク)の2つのボディタイプにて”世界中のスピードフリークを震撼させるスペック”を引っ提げての登場です。

メルセデスAMG CLA45のエクステリア(マットブラック、グリーン)〜フロントとリア

Image:Mercedes-Benz

この記事の要約

  • 驚異のスペック: 最高出力680馬力、最大トルク1,759Nmを発揮し、0-100km/h加速はわずか3.0秒フラットというスーパーカー級の俊足を獲得。
  • 革新の心臓部: 「AMG GT 4ドアクーペ」譲りの高効率なアキシャルフラックス(軸方向磁束)モーターを3基(フロント1基・リア2基)搭載。
  • 実用的な航続&充電: 94kWhのバッテリーにより最大670km(セダン)の航続距離を実現。330kWの急速充電なら10分で270km分を回復。
  • 五感に訴えるギミック: 4気筒エンジン音の疑似再生に加え、変速ショックの再現やピストンの鼓動を伝える「シートシェイカー」を搭載。
メルセデスAMG CLA45のエクステリア(マットブラック)〜フロント

Image:Mercedes-Benz

詳細:桁違いの「1,759Nm」を生み出すトライモーターの全貌

新型AMG CLA 45最大のトピックは、フロントに1基、リアに2基を配置した「トライモーター」システムで、ここで採用されたのはもちろん次世代の「アキシャルフラックス(軸方向磁束)モーター」。

従来のモーターよりも薄型・軽量でありながら、極めて高い出力密度を誇るのが特徴であり、これはAMGの最高峰モデル「AMG GT 4ドアクーペ」のEV版から惜しみなくフィードバックされた技術です。

メルセデスAMG CLA45のエクステリア(マットブラック)〜リア

Image:Mercedes-Benz

この3基のモーターが組み合わせられることでシステム最高出力は680馬力(連続定格出力でも612馬力)に到達し、これは従来のガソリン仕様(421馬力)を大幅に凌駕する地位地なのですが、さらに驚愕すべきは「トルク」であり、なんと1,759 Nmという、山をも動かせそうな極大トルクを発生させ、これはかつて量産車用4気筒エンジンとして史上最強を誇った先代CLA 45のトルク(500Nm)の「3倍以上」という異次元の領域です。

メルセデスAMG CLA45のエクステリア(レッド)〜フロント

Image:Mercedes-Benz

駆動方式は先代と同じく完全に可変する4輪駆動システム「4Matic」を採用していますが、EV化によって前後・左右のトルク配分はミリ秒単位で超高速制御されるようになり、さらに巡航時などのパワーを必要としない場面ではフロントモーターを自動的に切り離して「純後輪駆動(RWD)」として走行し、徹底的に電費を抑える賢さも兼ね備えています。

メルセデスAMG CLA45シューティングブレークのエクステリア(グリーン)〜リア

Image:Mercedes-Benz

スペック・性能・デザイン・インテリアの特徴

新型AMG CLA 45のパッケージングをセダンとシューティングブレーク(ワゴン)の2つの仕様から詳しく見ていきましょう。

主要諸元・スペック比較

項目新型 AMG CLA 45(セダン)新型 AMG CLA 45(シューティングブレーク)
パワートレイン電気自動車(トライモーター:前1基 / 後2基)← 左に同じ
最高出力(システムピーク)680 hp(680馬力)← 左に同じ
最大トルク1,759 Nm← 左に同じ
0-100 km/h 加速時間3.0秒フラット3.0秒フラット
最高速度250 km/h(AMGダイナミックプラスパッケージ装着車は270 km/h← 左に同じ
バッテリー容量(使用可能)94 kWh← 左に同じ
WLTP航続距離(欧州基準)最大 670 km最大 640 km
最大充電出力(DC急速充電)330 kW(10-80%充電まで約22分)← 左に同じ
車両重量2,280 kg2,295 kg(セダン比 +15kg)
メルセデスAMG CLA45シューティングブレークのエクステリア(グリーン)〜リア

Image:Mercedes-Benz

パフォーマンスと実用性の融合

重くなりがちなEVスポーツの弱点を克服すべく、最高速度はオプション装着で270km/hにまで到達。94kWhの大容量バッテリーを搭載することで、セダンなら1回の満充電で670kmというロングドライブを可能にしています。

メルセデスAMG CLA45のエクステリア(マットブラック)〜フロント

Image:Mercedes-Benz

また、800Vの次世代高電圧アーキテクチャの恩恵により、330kWの超急速充電に対応。わずか10分間の充電で約270kmもの走行距離をつぎ込むことができるため、長距離移動のストレスも最小限に抑えられています。

メルセデスAMG CLA45のエクステリア(マットブラック)〜リア

Image:Mercedes-Benz

物議を醸す?エモーショナルな演出とインテリア

最新のメルセデスらしい「画面尽くし」のデジタルダッシュボードが広がるインテリアではありますが、AMGならではの挑戦的なギミックが満載です。

ガソリン車の感覚を好むクルマ好き(ペトロールヘッド)に向けて、新型CLA 45は「疑似変速システム」を搭載。

メルセデスAMG CLA45のインテリア全景

Image:Mercedes-Benz

さらに、上位モデルのV8サウンドではなく、あえて先代までの伝統を感じさせる「4気筒エンジンの排気音」をスピーカーからデジタル再生するとアナウンスされており、それだけでなく、タコメーター(回転計)やシフトインジケーターを画面に表示し、「シートシェイカー」によってエンジンのピストンやクランクが回っているかのようなリアルな振動をドライバーの体に伝えてくるのだそう(重量増を許容してまでシートを振動させるところは要注目)。

メルセデスAMG CLA45のインテリア〜ステアリングホイール

Image:Mercedes-Benz

なお、室内の実用面における標準モデルとの最大の違いはリアシートで、通常のCLAが3人掛けのベンチシートであるのに対し、このAMGモデルはホールド性を重視した「左右独立の2人掛けシート」に変更されており、乗車定員は4名となっています。

重量に関しては、バッテリーや3基のモーターの影響により、シューティングブレークだと2,295kgにも達していて、このクラスとしてはかなりヘビー級ということに。※ただし、それでもPHEVのC63よりは軽いことには驚かされる

メルセデスAMG CLA45シューティングブレークのエクステリア(グリーン)〜リヤスポイラー

Image:Mercedes-Benz

市場での位置付けと今後の展望:数字は最強、しかし「情緒」は勝てるか?

この新型AMG CLA 45の登場は「間違いなく」プレミアム・コンパクト市場に一石を投じることになります。

現在、純粋なEVスポーツセダンとしてはポルシェ「タイカン」やBMW「i4 M60」などが存在しますが、CLA 45の持つ「Cセグメント・コンパクトベースの扱いやすいサイズ感」に680馬力という超高出力を組み合わせたパッケージは唯一無二。

さらに加速性能の「3.0秒フラット」は、数年前のスーパーカーすら手も足も出ないレベルに達しています。

メルセデスAMG CLA45のインテリア全景

Image:Mercedes-Benz

しかしこういった「数字」とは裏腹に、SNSでは冷静な見方も広がっていて、どれほどスペックが破壊的であっても、「人工的なエンジン音」や「疑似的な変速ショック」といったデジタルな演出は「本物の内燃機関が持っていた有機的なメカニズムの魅力」、つまり「クルマとの対話」に取って代わることができるのかという点については依然として懐疑的な声も少なはくありません。

メルセデス・ベンツが今後、従来のガソリンエンジン版のCLA 45を併売するのかどうかを明言していない点もファンのやきもきした気持ちを加速させていまるようにも思います。

メルセデスAMG CLA45のインテリア〜センターコンソール

Image:Mercedes-Benz

結論:これは「牙を失わない未来」へのAMGの挑戦状である

新型メルセデスAMG CLA 45は、ぼくらが慣れ親しんだ「爆音を響かせる4気筒ターボ」をもはや積んでおらず、しかしアキシャルフラックスモーターという最先端の武器を3基も搭載して1,759Nmという驚天動地のパワーを手に入れることに。

パワー、パフォーマンス、そしてテクノロジーという点においては間違いなくAMGの血統そのもので、重量増というEVの宿命を抱えつつも超高速充電と600kmを超える航続距離でグランドツアラーとしての実用性を確保し、一方で五感を刺激する様々なデジタルギミックにより「退屈なエコカーにはさせない」という開発陣の意地が伝わってきます。

メルセデスAMG CLA45のインテリア〜ステアリングホイール

Image:Mercedes-Benz

EV時代のスポーツカーが仕掛ける「触覚(ハプティクス)」の競争

今回の新型AMG CLA 45に搭載された「疑似変速」や「シートシェイカー(振動)」を単なる”子供騙しのおもちゃ”と片付けるのは早計で、実際にいま現在、自動車業界とくに高性能EVの分野では「ハプティクス(触覚技術)の進化」が新しいトレンドに。

EVはどれほど速くても、基本的に「無音・無振動」でシームレスに加速するため、人間の脳は速度感に慣れてしまい、次第に飽きや物足りなさを感じてしまうことが医学的にも分かっています。

そこで先行する韓国のヒョンデ(Hyundai)は「アイオニック5 N」へとパドルシフトと完全に連動してエンジン車のレブリミッター(回転数制限)やシフトショックを完璧に再現したシステムを搭載し、世界中の辛口ジャーナリストたちからも「ガソリン車より楽しい」と大絶賛を浴びることに。

上海のヒョンデ「N」フラッグシップストアへ行ってきた。ヒョンデは現地でスポーツイメージ推し、これが中国車と戦ってゆくヒョンデの戦略なのだと思われる
Life in the FAST LANE.

メルセデスAMGが今回のCLA 45において、V8ではなく「4気筒の音と細かな振動」にこだわったのも、かつて慣れ親しんだ愛車の感覚を脳に思い出させ、「加速の恐怖を走りの快感へと変換するため」の最先端の人間工学であると捉えることができ、これからのEVスポーツは「馬力の数値」だけでなく、「いかにリアルにドライバーの五感を騙し、昂らせることができるか」という高度なデジタル調律の時代に突入していることをあらためてぼくらに教えてくれるもの。

このデジタルな怪物が、リアルな走りの歓びを求めるユーザーの心をどれだけ掴めるのか。それは、間もなく始まるデリバリーとその後のストリートでの評価が証明してくれることとなりそうですね。

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参照:Mercedes-Benz

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