
| メルセデスAMGが放つ「新型CLA」EVセダンの全貌を世界初公開直前プレビュー |
メルセデス・ベンツの「電動化」がどこまで受け入れられるかは注目である
メルセデスAMGがクルマ好きの心を揺さぶる最新パフォーマンスカーのティザー画像を公開し、そこには「スリルを求める者のために生まれた(Born for the thrill seeker)」という刺激的なフレーズが記され、案内されたアンベールの日はまさに2026年7月9日。
漆黒のボディカラーよりも深い闇に隠されたその正体は、かねてよりテスト風景が目撃されていた新世代「CLAクラス」のAMG版、それも新時代の道を切り拓く高性能電気自動車(EV)である可能性が極めて高まっています。
この記事の要点
- 電撃ティザー公開:メルセデスAMGは公式Instagramにて、新世代のハイパフォーマンスモデルを2026年7月9日に世界初公開すると発表。
- 新型CLAのAMG版が本命:次世代のコンパクトラグジュアリーセダン「CLA」をベースにしたブランド初の次世代電動(EV)AMGセダンになる可能性が濃厚。
- 圧巻の500馬力システム:AMG GT EV譲りの「アキシャルフラックスモーター」を搭載し最高出力は500馬力オーバーへ。現行ガソリン仕様(416馬力)を大幅に凌駕。
- ガソリン派を唸らせるギミック:静かで速いだけのEVと差別化するため、ヒョンデ アイオニック 5 Nのように「V8エンジンサウンド」を疑似再現するシステムを搭載予定。
500馬力オーバー&V8サウンド復活?「新型AMG CLA」の判明している中身
公式SNSでの投稿はシンプルなものではありますが、これまでのスクープや特許情報、幹部の発言からその驚異的なスペックの輪郭が見えてきていて、メルセデス・ベンツの最高技術責任者(CTO)であるマルクス・シェーファー氏は以前「CLAの電動AMGバージョンには超高出力かつ高効率を誇るアキシャルフラックスモーター(軸方向磁束モーター)」が採用される」ことを示唆しています。
これは同社の電動モデル最高峰である「AMG GT 4ドアクーペ EV」に投入された最先端技術と同じ系譜のユニットで、CLAのAMG版では最高出力500馬力以上を発生すると目されており、現行の2.0リッター直列4気筒ガソリンターボを積む最強の「CLA 45 S」の出力が416馬力なので、EV化によって動力性能は圧倒的な次元へと引き上げられることになりそうです。
さらに面白いのが、AMGが「ドライバーとの一体感(エンゲージメント)」を呼び戻すために開発している擬似エンジンサウンドシステムで、電気自動車特有の静かで暴力的な加速も魅力ではあるものの、AMGは「あえてV8エンジンの咆哮を車内外に再現する」という、現代のデジタル技術を駆使したアプローチを計画しており、これはガソリン車特有のパッションを愛する往年のファンを呼び戻すための強力な切り札となるのかもしれません(いまだ、EVを魅力的に見せる手法が”ガソリン車の模倣”しかないということには複雑な感情を覚える)。
新型CLA(EV仕様)に期待されるスペック・バリエーション
新型CLAのハイパフォーマンスモデルは、EVとガソリン車の双方において最大2つのラインナップが展開されると予測されていて・・・。
新型CLA(AMG版)のスペック比較・予測
- AMGミドル仕様:AMG CLA 35(新型EV版)
- 駆動方式:4MATIC(AWD / 2モーター)
- 特徴:日常の扱いやすさとスポーティさを両立した、足回りを強化したモデル。
- AMG最高峰仕様:新型 AMG CLA 45 / EVフラッグシップ
- モーター:アキシャルフラックスモーター搭載
- 最高出力:500馬力以上(予測)
- 特徴:Panamericanaグリル、大型穴あきブレーキローター、マルチピストンキャリパー、専用ハイグリップタイヤ、アクティブエアロ(可変空力装置)をフル装備。
なぜ「アキシャルフラックスモーター」がEVスーパーカーの未来を握るのか?
今回の新型AMG CLA、およびAMGの次世代EVを語る上で欠かせないキーワードが「アキシャルフラックスモーター(軸方向磁束モーター)」の存在で、現在でも日産アリアやテスラなど、市販されている一般的なEVの99%には「ラジアルフラックスモーター(径方向磁束モーター)」が使われています。
これらはローター(回転子)の周囲を磁束が文字通り「半径方向(外側)」に流れる仕組みを持っており、しかしAMGが採用するアキシャルフラックスモーターは磁束が「軸方向(前後)」に流れることが大きな特徴で・・・。
アキシャルフラックスモーターの画期的なメリット
- 圧倒的な薄さと軽さ:従来のモーターに比べて、パンケーキのように非常に薄く、重量を最大で3分の1から半分近くまで軽量化できる。
- 桁違いのトルク密度:サイズは小さくても、発生するトルク(蹴り出す力)は従来の数倍に達する。
EVは重いバッテリーを積むためにどうしても車重がかさんでしまい(標準のCLA 350でも約2.1トン)、そのためモーターや駆動系を1グラムでも軽く、かつ強力に作ることが運動性能の向上に直結し、この「小さくて超強力な魔法のモーター」があるからこそAMGはEV時代になっても「地を這うようなシャープなコーナリング」というお家芸を維持できるというわけですね。
Image:Mercedes-Benz
結論:電動化を「スリル」へと昇華させるAMGの新たな挑戦
ガソリンエンジンの官能的なサウンドや機械を操る感覚が薄れるとしてEVに対して懐疑的な目を向けるスポーツカーファンは少なくはなく、しかし、メルセデスAMGが見せる答えは「単に環境に優しいだけのクリーンなセダンではない」はずです。
1,000馬力を超える「AMG GT 4ドア EV」で培った超弩級の電動ノウハウをコンパクトなCLAのボディに凝縮し、最新の軽量モーターと魂を揺さぶるV8疑似サウンドでパッケージングする――。
これこそが、彼らが掲げる「スリルを求める者のためのクルマ(Born for the thrill seeker)」の真意であると考えられ、伝統のパナメリカーナグリルを引っ提げ、内燃機関の限界を超えようとする電動AMGの幕開けに向けて期待が高まろうというものですね。
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