
| ルーチェ「シャシー0」は現代のフェラーリとしては「最高額」としての落札である |
イタリア語で「光」を意味するLuceという名にインスピレーションを得て創り上げた、究極の一台の真価に迫る
ペブルビーチで開催されたRMサザビーズのオークションにて、新車の競売記録を塗り替える4,000万ドル(フェラーリ財団への寄付目的)という巨額で落札され、世界中で大きな話題となったフェラーリ Luce(ルーチェ)の生産第1号車「Chassis 0」。
オークションのハンマーが振り下ろされる遥か前から、この車両が放つ圧倒的な存在感と特別なホワイト・オン・ホワイトの仕様はモントレー・カー・ウィークを象徴する1台として熱い視線を集めていましたが、今回はフェラーリのビスポークプログラム「Tailor Made(テーラーメイド)」がどのようにしてこのシャシー0を作り上げたのかについて触れてみたいと思います。

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この記事の要約
- ペブルビーチのRMサザビーズにて、フェラーリ LuceのシャシーNo.0が新車オークション史上最高額となる4000万ドル(財団支援)で落札される
- フェラーリのパーソナライズプログラム「Tailor Made」により、イタリア語で「光」を意味するLuceの名にふさわしいホワイト・オン・ホワイトの特別仕様
- 新開発の半光沢マザーオブパールペイントやスイス産LE MANS Perlaレザーなど、外装・内装ともに最高峰の質感と職人技術が凝縮されている
フェラーリ ルーチェ テーラーメイド — Chassis 0の概要
フェラーリ Luce Tailor Made — Chassis 0は、モデル名の由来である「光(Luce)」と「純粋さ」をデザインテーマとして追求した、世界にたった1台のワンオフモデル。
ただの「白いフェラーリ」にとどまらず、光の当たり方によって表情を変える特殊塗料や専用仕立ての最高級レザーなど、 Tailor Madeチームの先進的な素材探求とデザインアプローチが集約されており・・・。
特徴・スペック・デザイン
Chassis 0の外観および内装には、過酷な使用条件をクリアする技術力と職人のこだわりが随所に詰め込まれています。

外装デザインと最新技術
- 新開発「Madreperla(真珠母貝)」ペイント: 光の加減や角度によってグリーンからパープルへと色合いが変化する玉虫色の反射(イリデッセンス)を生み出す専用トナーを使用。半光沢のクリアコートを組み合わせることで、マットの柔らかさと真珠の深みを両立させている
- グロスブラックのコントラスト: 通常モデルでマットブラックやカーボンファイバーが採用されるボディ下部をあえてグロスブラックに変更。ウインドウ周り(グラスハウス)と一体感を持たせ、上下のボリューム感をシャープに引き締めている
- 専用ホワイトキャリパー&ホイール: 5スポークアルミホイールに加え、ブレーキキャリパーにも特別に開発された耐熱性のホワイト塗料を採用。過酷な制動熱に耐えうる Tailor Madeの最新技術が投入されている
キャビン(インテリア)のこだわり
- 「LE MANS Perla」レザー: スイス産の原皮を使用し、Tailor Made向けに新開発された非常に柔らかい手触りのホワイトレザー。ほのかなメタリック仕上げが施されており、外装の「光」のテーマと連動しながら車内に明るさと解放感をもたらす
- 「Grigio Corvara」レザー: シートバックや車体上部、さらにはパドルシフトのインサートに落ち着いたグレー調のGrigio Corvaraレザーを配し、絶妙なコントラストを演出
- 反転カラーのモデルロゴ: 通常はダーク系の背景を持つダッシュボードのモデルロゴを反転させ、ブラックの代わりにホワイトエナメルを採用。細部に至るまで完璧なホワイトテーマが貫かれてる

Chassis 0の仕様一覧
| 項目 | 詳細・仕様 |
| ベースモデル | フェラーリ Luce(生産第1号車:Chassis 0) |
| カスタマイズ | Tailor Made(テーラーメイド)プログラム |
| 外装色 | 半光沢 Madreperla(マザーオブパール) |
| 下部エアロパーツ | グロスブラック仕上げ |
| ホイール / キャリパー | 5スポークアロイホイール / 耐熱ホワイトブレーキキャリパー |
| メインインテリア | LE MANS Perla レザー(スイス産原皮、メタリック仕上げ) |
| アクセントインテリア | Grigio Corvara レザー(パドルシフト・シートバック等) |
| オークション実績 | RMサザビーズ(ペブルビーチ)にて4,000万ドルで落札 |

競合比較・市場での位置付け
ハイエンド・スーパーカーの市場において、顧客の好みに完全に合わせるビスポーク(カスタムメイド)の重要性は年々高まっており、フェラーリの「Tailor Made」は、単なるカラー選択を超えて新塗料の調合や新素材の開発にまで踏み込む点において、他社のカスタマイズ部門と比較しても群を抜いた存在感を示しています。
今回、Chassis 0が新車オークションとしての最高額記録を打ち立てたことは、フェラーリ ルーチェ「生産第一号」というモデル自体の資産価値だけでなく、「Tailor Madeプログラムによって吹き込まれた独自のストーリー性とデザイン」が世界中のコレクターからいかに高く評価されているかを証明するものだと考えていいのかもしれません。
補足情報
今回のプロジェクトで開発された先進的な技術や素材は、Chassis 0のためだけに終わるものではないといい、特に内装に使用されたスイス産原皮の「LE MANS Perlaレザー」は、今後Tailor Madeプログラムのラインナップとしてより広く提供される予定なのだそう。
一台の特別なワンオフモデル「Chassis 0」の製作が、フェラーリ全体の将来的なカスタマイズの可能性とカラーパレットを広げる実験場(テストベッド)として機能している点は、フェラーリの製品開発における興味深い側面でもありますね(モータースポーツで培われた技術を市販車へとフィードバックするかのようでもある)。
Sold: $40,000,000 USD
— RM Sotheby's (@rmsothebys) August 16, 2026
The 2026 Ferrari Luce ‘Tailor Made’ has sold at our Monterey auction.
Ferrari will donate all proceeds of this charity auction to benefit future educational initiatives through The Ferrari Foundation, a recognized 501(c)(3) public charity. #RMMonterey… pic.twitter.com/4FFMrc6HXO
結論
ペブルビーチで歴史を塗り替えたフェラーリ ルーチェ テーラーメイド — Chassis 0。
「光」というコンセプトを追求し、塗料の分子レベルからレザーのなめし加工、細かなロゴの配色に至るまで妥協なく作り込まれたこのクルマは「フェラーリのクラフトマンシップとテーラーメイドプログラムの情熱が生み出した最高傑作」ともいえるもの。
今後も自動車史に残る伝説的な一首として語り継がれていくこととなるのは間違いなく、どこかでまた売りに出され「最高記録」を塗り替えることとなるのかもしれませんね。
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参照:Ferrari











