
| デザイナーの魂が宿るアート作品「Sketch Body」登場 |
フェラーリの新たなる挑戦がいま始まる
先日のモントレー・カーウィークにてフェラーリの車両が高額にて立て続けに落札されたことで「やはり高値で売れるのはフェラーリ」、そしてフェラーリは自動車を通り越してもはや文化あるいは芸術品であるということを再認識させられたという感じではありますが、今回は「フェラーリにしかできないであろう」アートピースの販売が開始されるというニュース。
今回、イタリアの最高峰ラグジュアリースポーツカーブランドであるフェラーリ(Ferrari)は、マラネッロにてコレクターズ向けプロジェクトの最新章となる「Sketch Body(スケッチ・ボディ)」を発表することに。
これまで「Components(コンポーネント)」「Red Pieces(レッド・ピース)」「Drivers’ Pieces(ドライバーズ・ピース)」といったシリーズを展開し、レースや名車の歴史的パーツをアートとして提示してきたフェラーリではありますが、今回の「Sketch Body」はヒストリックカーやF1マシン、レーシングカーではなく、現行あるいはそれに近いモデルを対象とし、そのボディパネルに(フェラーリのチーフデザイナーである)フラビオ・マンゾーニ氏が直接デザインスケッチを書き込むという「モダンアート」のような作品群です。
ここデザイナーの直感的なスケッチと最高峰のエンジニアリングを融合させた、極めて芸術性の高いプロジェクトについて見てみましょう。
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この記事の要約
- フェラーリがコレクティブルズ(Collectibles)プロジェクトの新章「Sketch Body(スケッチ・ボディ)」を発表
- チーフ・デザイン・オフィサーのフラビオ・マンゾーニ氏による直筆スケッチをボンネットなどの車体パーツ上に立体的なキャンバスとして表現
- 「812 Competizione Tailor Made」からインスピレーションを受け、デザインの「直感(直筆線)」と「製造(職人技)」が融合した新たな芸術的アート作品を展開
フェラーリ「Sketch Body」の概要
今回発表された「Sketch Body」はアイデアが生まれる「最初の瞬間(スケッチ)」と、それを現実の形にする「技術とクラフトマンシップ」とが出会う緊張感ある空間から誕生したもの。

デザインの起点となるのは、フェラーリのチーフ・デザイン・オフィサーを務めるフラビオ・マンゾーニ(Flavio Manzoni)氏の流麗で独特なスケッチで、紙の上に描かれた自由な発想(直感)が「精密なエンジニアリングと職人技術(製造)によって、道路を走るオブジェクトへと変換されていく工程」そのものを表現しています。
本プロジェクトはワンオフモデルとして話題を呼んだ「Ferrari 812 Competizione Tailor Made」から着想を得ており、ボンネットやリアスパインといったパーツを「3次元のキャンバス」に見立ててスケッチを描き出している、というわけですね。
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フェラーリ「スケッチボディ」:概要

「Sketch Body」の最大の特徴は、本来メカニカルな役割を果たすボディ表面を「物語を語るキャンバス」として再構築している点にあり、ラインが曲線をなぞり、ボリュームの緊張感を包み込みながら、光と物質の対話を生み出すことでパーツ単体以上の存在感を発揮します。
フェラーリ「Sketch Body」の主要コンセプト
| 項目 | 詳細・特徴 |
| インスピレーション源 | フェラーリ 812 コンペティツォーネ 「テーラーメイド」 |
| モチーフ | フラビオ・マンゾーニ氏による初期デザインスケッチ(直筆のストローク) |
| キャンバスとなる素材 | フロントボンネット、リアスパイン(カバー)等のボディ表面パーツ |
| プロジェクトの位置付け | Ferrari Collectibles(コレクティブルズ)新章 |
| デザインコンセプト | 白紙のページから実車へと至る「ビジョンと現実」「アイデアと物質」をつなぐ架け橋 |

フェラーリの目指すところとは
高級車メーカーやラグジュアリーブランドにおいて、実際の車両パーツをアートピースやコレクターズアイテムとして提供する取り組みは過去にも存在し、しかしフェラーリのコレクティブルズ・シリーズはその歴史的価値とデザイン哲学の深さにおいて一線を画すもの。
従来のコレクティブルズがレースの歴史やコンポーネント自体の美しさを解剖学的に誇示するものであったのに対し、「Sketch Body」は車を作る工程の「根源的な意図」そのものを彫刻的に可視化するもので、この表現手法は単なる自動車ファンだけでなく、コンテンポラリーアートやプロダクトデザインのコレクター層に対しても非常に強い訴求力を持つ可能性をも秘めているようにも思えます。
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なお、フェラーリがこういった展開を行うのは「新しいファン層の獲得」「芸術作品としての価値の訴求、それによる車両の価値の向上」などが考えられ、しかし重要なのは、フェラーリストアで販売される数々のアイテム同様に「利益に貢献する」ということで、そして車両以外で大きな利益を創出できるのであれば「車両の生産台数を抑えることができ、車両の価値を維持あるいは引き上げる」ことが可能となります。

もちろんそこまでの利益を稼ぎ出すことは難しいかもしれませんが、「チャレンジしないことには何も始まらず」、そして開始当初は「フェラーリがサングラス屋になった」と揶揄され、しかし今では無視できない利益を得られるようになったライフスタイルコレクションに比肩しうるビジネスとなるのかもしれません。
そしてこういったビジネスは、高いブランド価値を持つフェラーリだからこそ可能になるものだと考えてよく、自動車業界としては他に類を見ないものだとも捉えています。
補足情報
フラビオ・マンゾーニ氏は、本作品について次のように語っていて・・・。
「Sketch Bodyの作品において、表面は物語の空間へと変化します。線が入込み、広がり、曲線に沿い、ボリュームの緊張感を受け入れ、光と物質と対話するキャンバスとなるのです」

完成された車体の上で消え去ってしまうはずだった「最初のひらめき」が最終的に製品の最も際立った表現として表面に残り続けること。
この「思考のトレース(足跡)」を可視化する試みは、フェラーリが自らの造形美に対して抱く圧倒的な誇りと自信の表れであるとも考えられます。
結論
フェラーリの新たなアートプロジェクト「Sketch Body」は、デザインのアイデアが形になる瞬間の美しさを具現化した画期的なコレクション。
紙の上の描画から始まり、マラネッロの卓越した職人技とエンジニアリングを経て昇華されたパーツたちは、アイデアと現実を結ぶ唯一無二の架け橋として、フェラーリの伝統と革新を物語り続けることとなり、コレクターにとって、これ以上なく魅力的なアートピースの誕生と言えるのでは、と捉えています。
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参照:Ferrari











