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エネオスが「V8エンジンを突っ込んだポルシェ911」カスタムカーを公開。フェラーリによるマセラティ用V8とGM製LS2を積んだ強烈な2台が登場

エネオスがカスタムした、V8エンジンを積んだポルシェ911
Eneos

片やイタリアンV8を積み込んだ優雅で狂暴なカスタム、片やアメリカンV8を搭載した過酷なドリフトマシン

その迫力ある見た目のみではなく「パフォーマンスも超一級」

伝統のリアエンジン・レイアウトと独特なビートを刻む水平対向6気筒(フラット6)エンジンによって世界中のクルマ好きを魅了し続けるポルシェ911。

しかし、ラスベガスで開催されている「SEMAショー2026」にて、ポルシェの純正スペックシートには絶対に載ることのない、常識を破るV8エンジンスワップモデルが2台揃って登場したとして大きな話題に。

オイルブランド「ENEOS」のブースにてお披露目されたこの2台は、片やイタリアンV8を積み込んだ優雅で狂暴なカスタム、片やアメリカンV8を搭載した過酷なドリフトマシンという、全く異なるアプローチで911の新たな可能性を提示しており、ここではポルシェファンの度肝を抜く異色スワップについて見てみましょう。

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Image:ENEOS

この記事の要約

  • 2026年開催のSEMAショーにて、伝統の水冷・空冷水平対向6気筒エンジンを捨て、V8エンジンへと載せ替えた2台の「ポルシェ911」が公開される
  • 1台(1978年製911 SC)はフェラーリが製造したマセラティ製4.3L V8(F136)を移植し、通称「ポラーリ(Porrari)」として注目を集める
  • もう1台(2007年製997 GT3)はドリフト競技仕様として、GM製の6.0L LS2 V8エンジン(ドライサンプ仕様)をミッド/リアに搭載

ポルシェ911への異色V8スワップの概要

今回登場した2台のポルシェ911は、それぞれのビルダーの自由な発想によって誕生したワンオフマシン。

1台目はジミー・オークス(Jimmy Oakes)氏が手掛けた1978年式ポルシェ911 SCで、空冷フラット6を下ろし、2007年式マセラティ・クアトロポルテから流用したフェラーリ製の4.3L V8「F136」エンジンを移植しています。

2台目はファルク・クーガイ(Faruk Kugay)氏が所有する2007年式ポルシェ997 GT3で、もともとスバル製EJ25型2.5L水平対向4気筒ターボに換装されていた個体ではありますが、今回ドリフト走行時の過酷な使用に耐えうるべくGM製の6.0L LS2 V8エンジンへと再スワップが行われることに(エキゾーストパイプがとんでもないレイアウトとなっている)。

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Image:ENEOS

各マシンの特徴・スペック・詳細

どちらのマシンもポルシェ純正のエンジニアリングを超えようとするものではなく、「このエンジンルームにどこまで面白いパワーユニットが収まるか」という純粋な探求心から生み出されているといい・・・。

項目1978年式 911 SC(Porrari)2007年式 997 GT3(ドリフト仕様)
ビルダー/オーナージミー・オークス(Jimmy Oakes)ファルク・クーガイ(Faruk Kugay)
搭載エンジンフェラーリ製 マセラティ 4.3L V8(F136)GM製 6.0L LS2 V8(ドライサンプ化)
エンジンの特徴フラットプレーン・クランク、8,000rpmレブLS3用シリンダーヘッド装着
スロットル/制御BMW E90/E92 M3(S65)用8連スロットル+Link ECUドリフト専用制御
駆動系・ミッションKEP製ベルハウジング+996型ポルシェ製トランスミッションドリフト対応パワートレイン
その他装備ワンオフエキゾースト、車高調、ロールケージ、強化ブレーキアライメント・足回り専用セッティング

フェラーリ製V8を載せた「Porrari(ポラーリ)」は、ポルシェ996型のトランスミッションと接続するためにKennedy Engineered Products製の特製ベルハウジングやカスタムクラッチ、専用エンジンクレードルを新造して組み込んでおり、さらにはBMW M3(S65型)の独立スロットルボディを流用してLink ECU G5 Voodoo Neo 6により制御することで「8,000rpm」という超高回転まで伸びやかに吹き上がるサウンドを実現することに成功しています。

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Image:ENEOS

一方、LS2を搭載する911 GT3は、LS3用シリンダーヘッドとドライサンプ潤滑システムを組み込むことで横Gや油圧低下が頻発する激しいフェイント&横滑り走行(ドリフト)にも耐えられる信頼性を獲得している、とのこと。

他社・従来アプローチとの比較と市場での位置付け

ポルシェ自身も、歴史の中でフラッグシップFRクーペの「928」やSUVの「カイエン」、スーパースポーツ「918スパイダー」などにV8エンジンを採用してきた歴史があり、しかし、フラッグシップである「911」の市販モデルにV8エンジンを搭載した例は一度もありません(911にV8エンジンを搭載することを検討した事実はあるようだ)。

従来の911チューニングでは、純正の水平対向6気筒を排気量アップしたりターボ化したりしてパフォーマンスを高める手法が王道とされており、また、アメリカのカスタムシーンではLS系V8へのエンジンスワップはある程度知られていたものの、今回の2台のように「フェラーリ製V8」や「スバルEJ25からの再スワップ」といった独創的かつ緻密なビルドは極めて稀。

よってエンジン本来のキャラクターを完全に塗り替えるアプローチとして、世界中の自動車メディアから熱い視線が注がれているというわけですね。

チューニング文化としての補足情報

今回のプロジェクトは、どちらもENEOSオイルのサポートを受けて実現したもので、しかし「イタリアンV8による超高回転型の美学」と「アメ車V8による強大なトルクと信頼性(LS2 GT3)」という、全く正反対のベクトルで911の可能性を提示している点が非常に興味深いポイントです。

ポルシェのアイデンティティである水平対向エンジンを外すことに対しては賛否両論が存在するのも事実ではありますが、意図的にドイツ・イタリア・アメリカ・日本のパーツや技術を融合させるビルダーたちの情熱は、まさにSEMAショーが掲げる「カスタムカー文化の自由と多様性」を象徴するものであるとも考えられます。

結論

2026年のSEMAショーでお披露目された2台のV8スワップポルシェ911は「エンジンスワップ」というカスタム手法が持つ奥深さと自由さを強烈に印象付ける存在そのもの。

フェラーリの魂を宿した優美な空冷911、そしてV8パワーで白煙を上げる997 GT3。純正の枠組みを飛び越えたビルダーたちの挑戦は、これからも世界中のクルマ好きを楽しませてくれることとなりそうですね。

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参照:ENEOS

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