
| ここ最近、もっとも熱いポルシェ911のカスタムは「フラットノーズ」である |
夢にまで見た現代版スラントノーズ、ついに降臨
ポルシェファンの間で今、もっとも熱い視線を浴びているカスタムメーカーのひとつが「Indecent Vehicles(インディーセント・ビークルズ)」。
シンガー・ヴィークル・デザインが964世代の911を、ギュンター・ワークスが993をベースとする中、インディーセント・ビークルズは997や991といった比較的新しい世代の911をベースとしたカスタムを提供しており、そこで彼らが最新作として発表したのが、伝説の「930型ターボ・スラントノーズ」を現代の技術で再解釈した『Indecent 020』です。
本家ポルシェがまだ市販化していない「現代版フラットノーズ」を991型のカレラをベースに実現した意欲作で、その姿は懐古趣味にとどまらず、スーパーチャージャーによる過激なパフォーマンス、そして息をのむような美しさを兼ね備えています。

この記事のポイント
- 伝説の復活: 80年代に一世を風靡した「フラットノーズ(スラントノーズ)」を現代の911(991型)で再現
- 驚異のパワー: 3.4L水平対向6気筒にスーパーチャージャーを搭載し、純正を大幅に上回る550馬力を発生
- レーシング・ディテール: 伝説のレーシングカー「935」を彷彿とさせる固定式ヘッドライトとワイドボディを採用
- 究極の質感: 外装は「もっとも白い白(ホワイテスト・ホワイト)」で統一、内装はパープルのアルカンターラで彩られた唯一無二の仕上がり
ポルシェ純正にはない「アグレッシブ」な美学
『Indecent 020』の最大の特徴はそのフロントマスクにあり、往年の930型スラントノーズはリトラクタブル(跳ね上げ式)ヘッドライトを採用していたものの、Indecentはあえてレーシングカー「935」のようにバンパー下部へ固定式ライトを配置していて、これによって「より低く、より鋭い」空力フォルムを手に入れることに。
なお、フロントフェンダー上部のルーバー(通気口)やボンネットの巨大なアウトレットは、2025年に公開されたプロジェクト予告レンダリングを忠実に再現しており、見る者を圧倒する存在感を放っているようですね。
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さらには車体後部も抜かりはなく、GT3スタイルのスワンネック式ウィング、そしてセンター2本出しの極太エキゾースト、大型ディフューザーがこのクルマがただの「ドレスアップカー」ではないことを物語っています。

ポルシェ911 フラットノーズ「Indecent 020」の概要
| 項目 | 詳細スペック |
| ベース車両 | ポルシェ 911 カレラ 2 (991.1型 / 2012-2015) |
| エンジン | 3.4L 水平対向6気筒 + スーパーチャージャー |
| 最高出力 | 550 hp (純正350 hpから大幅アップ) |
| トランスミッション | 7速マニュアルトランスミッション (MT) |
| ブレーキ | ブレンボ製カーボンセラミック (前6/後4ピストン) |
| 足回り | オーリンズ製フルタップ調整式サスペンション |
| タイヤ/ホイール | 20インチ (前10J / 後12J) + ミシュラン Pilot Sport Cup 2 |
| インテリア | パープル・アルカンターラ&レザー、カーボンバケットシート |
市場での位置付け:現代モデルを愛する「新世代」のレストモッド
上述の通り、多くの著名ポルシェ・チューナーあるいはレストモッダーの多くが90年代以前の「空冷モデル(964や993)」をベースにするのに対し、インディーセント・ビークルズは2000年代以降の「水冷モデル(997や991)」をその対象としています。
これにより、クラシックな外観を楽しみつつ、現代的な信頼性や走行性能を求めるオーナー層から絶大な支持を得ているというのが同社の評価となりますが、今回の「インディーセント020」についても実際にユーザーへと提供が開始されるといい、しかしその価格は「非公開」※これまでの例を見るに数千万円クラスのプロジェクトであることは間違いない
ポルシェ公式も「スラントノーズ」の実現に向けて動いている?
実はポルシェ自身も「フラットノーズ」の復活を計画している可能性があり、最近のスクープ写真やスパイビデオではフロントを鋭く削ぎ落とした謎の911テスト車両が目撃されていて、さらにポルシェはドイツで「Flachbau(フラッハバウ:フラットノーズのドイツ語)」や「Flachbau RS」という商標を登録済み。
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さらにはレズバニがポルシェ911のカスタムカーとして「スラントノーズ」を持つ車両の販売を予告したところ、それが何らかの理由によって変更になった(ポルシェからの物言いがついたのだと言われている)という事例もあり、ポルシェがスラントノーズを持つ車両を発売する可能性は非常に高いのかもしれません。
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ちなみにですが、ギュンターワークスも「スラントノーズ」レストモッドを発売しているものの、こちらは「予告なし」での登場であったため、ポルシェが口を挟む余裕がなかったのかもしれませんね。
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いずれにせよ、Indecent 020は、そんな「本家の登場」を待ちきれないファンにとって、今すぐ手に入る最高級の回答と言えそうです。
結論
「ポルシェが作らなかった夢の911」。
Indecent 020は、まさにその言葉が相応しい一台です。
991型という比較的扱いやすい現代のベース車を使いながら、スーパーチャージャーの暴力的なパワーと、80年代のアイコンであるフラットノーズ・スタイルを融合させた手法は見事というほかはなく、もし最新のポルシェの性能に惹かれつつも「どこか他とは違う」強烈な個性を求めているならば、この「インディーセント(不作法)」な911こそが、その渇きを癒やす唯一の存在になるのかもしれません。
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