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ポルシェが限定モデル価格高騰の対策を検討中。「購入者を事前に調査する」

2017/06/05

ポルシェ911Rは発売後時間が経過していないにもかかわらず(つまりクラシックカーではないのに)中古価格にて「億」を突破してしまったモデルとして有名になりましたが、ポルシェGT部門のボスがそういった状況を快く思っていないのは既報の通り。
今回同じくポルシェGT部門のボスが価格高騰を抑制する方法について「転売を行う顧客のリストを作り、彼らには売らないようにする」と発言。

加えて「数量を限定するのは価格を上げるためではない」「我々は車を走らせてくれる人々のために作っているのであってコレクションしたり転売するのは好ましくない」とも語っており、そういった顧客をリスト化することで「そういった人々から注文を受けない」ようにする意向だと語っています。

実際のところ車を投機商品だと考えるような人はどのような手段を用いてでも購入するのでこの「ブラックリスト」が有効かどうかは不明ですが、多少なりとも効果は発揮できるのかもしれません。

なおフェラーリはすでにこの手法を採用していると思われ、「世界でもっとも価値のあるフェラーリ」を所有する高名なコレクターに対して「ラ・フェラーリ・アペルタの販売を拒否」しており、このコレクターがフェラーリを相手取って訴訟を起こしたのは有名ですね。

いくつかのメーカーはこういった希少なモデルについて一定期間売却しないよう契約書にサインさせる、また所有権をメーカーに帰属させたままにする等の対策を講じていますが、なかなか有効な対策がないのも現実。

マクラーレンP1GTRやアストンマーティン・ヴァルカン、ブガッティ・シロンなども発売直後に中古車が高額で取引されていますし、メルセデスAMGプロジェクト1、アストンマーティン・ヴァルキリーも同じなのかもしれません。
フォードGTの購入者選考時にも「実際に走らせる」オーナーを重視したとされますが、メーカーとしては「長期間保有し、かつ実際に乗ってくれる」オーナーが望ましいのでしょうね。

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