| ただし実際に参戦するのは2024年からを予定しており、その頃にはライバルの顔ぶれも変わっているのかも |
現時点ではコルベットZ06 GT3.Rのスペック詳細、価格は未公開
さて、シボレーはつい二週間ほど前に新型コルベットZ06を発表したところですが、今回はそのレーシングバージョンである「Z06 GT3.R」を公開。
このZ06 GT3.Rは、これまでのC8.Rに代わるレーシングカーであり、Z06にて採用されたデザインの多くを取り入れた外観が特徴です。
なお、搭載されるエンジンはロードゴーイングバージョンのコルベットZ06と同じではあるものの、レギュレーションの関係上、出力は500〜600馬力に制限される、とのこと。
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Z06 GT3.Rはこんなレーシングカー
Z06 GT3.Rに搭載されるエンジンは上述のとおりですが、それに組み合わせられるトランスミッションは8速デュアルクラッチから6速シーケンシャルへと変更されており、サスペンションは前後ダブルウィッシュボーン、ブレーキシステムはモータースポーツ用のフロント6ピストン/リア4ピストン。
空力面だと専用デザインのフロントバンパーにこれも専用のスプリッターとエアロフリックが装着。
ドアミラーはかなりスリムな形状を持っているものの、たとえばポルシェやランボルギーニなどほかのGT3レーシングカーに比較するとステーがかなり太いようですね。
リアフェンダーは大きく張り出しつつロードバージョンのZ06と共通の意匠を持つ形状へと改められ、下部にはおそらくブレーキ冷却用と思われるダクトが設けられています。
サイドステップもワイド化された前後フェンダーをつなぐ形で大きく張り出し、ドアには星条旗を連想させるグラフィックが用いられています(このあたりはさすがアメリカ車)。
リアディフューザーは意外と上下左右に小さいように見えますが、かわりにリアウイングのサイズは「巨大」で、リアウイングのステーは逆スワンネックとも言えそうな形状を持っており、これは最近のレーシングカーではちょっとした流行になりつつあるスタイルでもありますね。
この形状を採用する理由としては「ウイングへとフルに風を当てることができ、ステーによる乱流が起きにくいため」だとされています。
シボレーのモータースポーツ・コンペティション・エンジニアリング・ディレクターであるマーク・スティーロー氏によれば、「今、コルベットは非常にエキサイティングな時期を迎えています。Z06 GT3.Rの登場により、カスタマーレースチームは、コルベットレーシングの豊かな歴史の恩恵を受けたマシンにてレースを戦うことができるようになるのです」とコメントしており、ポルシェ911GT3、ランボルギーニ・ウラカンGT3、アウディLMS GT3、アストンマーティン・ヴァンテージGT3、マクラーレン・720S GT3、BMW M3 GT3といったライバルたちと繰り広げる戦いに注目したいところですね。
なお、現時点ではこのZ06 GT3.Rの価格については公表されていませんが、市販モデル同様に競争力のある価格に設定されるだろうと考えています。
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