ポルシェCEOが911ハイブリッドについて語る！「プラグインハイブリッドではなく、モータースポーツから生まれた非常にスポーティなハイブリッドになる」

｜　つまりはパナメーラ、カイエンとは異なるハイブリッドとなりそうだ　｜

911と名乗るからには、すべてのパーツが「走り」に直結しなくてはならない

さて、なかなか具体的な話が見えてこない911ハイブリッド。

もとはというと992世代の後半（フェイスリフトモデル）に設定されるという話であったものの、その後はほとんど話題に出なくなり、バッテリーの進化が思ったほど得られていないことから「992世代ではハイブリッドが登場しないのでは」という噂も出たほどです。

ただ、今回そういったウワサを覆すかのごとく、ポルシェCEOであるオリバー・ブルーメ氏が911ハイブリッドについて言及しており、これによると「非常にスポーティー」とのこと。

911ハイブリッドはモータースポーツにインスパイアされたものとなるだろう

今回、オリバー・ブルーメCEOが語ったのは「911に積まれるハイブリッドはプラグインハイブリッドではなく、モータースポーツから生まれた非常にスポーティなハイブリッドになるだろう」ということで、つまりはパナメーラやカイエンのハイブリッドモデルとはまた異なるシステムを積むことになりそうです。

現時点ではこれ以上の情報はなく、一説によると2023年にポルシェがル・マン24時間レースを走らせるLMDh規定のレーシングカーと同等になるという話もあり、しかしこのマシンに積まれるハイブリッドはポルシェ製ではなく（規定によって）ウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングが提供するもの。

よってポルシェがこれを転用するとは（ポルシェのプライド面からも）考えにくく、よってル・マンの覇者である919ハイブリッドに関連する技術を持つと考えるのが妥当かもしれません。

あるいは、ポルシェが参戦するフォーミュラEからなんらかの技術をフィードバックさせるのかもしれませんが、こちらはそもそもガソリンエンジンを搭載していないので、技術を移転するとしても「ハイブリッド」ではなくバッテリーのマネジメントやエレクトリックモーターに関連するものとも考えられそう。

参考までに、すでに911ハイブリッドと見られるプロトタイプはすでに走行を開始しており、こちらは今のところリアシートが取り払われてバッテリーが取り付けられているといい、もしかすると911ハイブリッドは2シーターとなる可能性もありそうです。

ポルシェ911ハイブリッドは「いつ」登場？

そして気になるのはこのポルシェ911ハイブリッドの登場時期ですが、これについては今回オリバー・ブルーメ氏の口からは語られず、おそらくは予定通り992のフェイスリフト次期、つまり2023年か2024年になるんじゃないか、とも。

そしてポルシェはちょっと前に「シリコンアノードを使用した新型バッテリー」の自社生産を行うともコメントしていますが、911ハイブリッドにこれが使用されるかどうかは不明です。

ポルシェはこのバッテリーにつき「ハイパフォーマンスモデルに使用する」とコメントしていて、たしかに911もハイパフォーマンスモデルではあるものの、広く911のハイブリッドモデルに使用するのか、それとも911の中でもよりハードコアなモデルのみに使用するのか、はたまた「ハイパーカーのみに使用するのか」が今はまだわからないわけですね。

なお、この911ハイブリッドの「先」、つまりピュアエレクトリック版911については「あと10年は登場しない」「ポルシェのラインナップ中では、もっとも最後にピュアエレクトリック化される」とも言われていますね。

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参照：Automobilwoche