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イーロン・マスクの言動がテスラの販売を妨げているのは事実だった?テスラ購入を検討する指数は70から31に半減、マスク否定派は42%に増加、さらに83%がマスク=テスラと考える

テスラ

| おそらくここから数年、テスラにとっては暗黒の時代となるであろう |

しかしこれまでがそうであったように、ここからの風向きがどう変わるかは誰にもわからない

さて、おそらく2024年第1四半期、そしてそれに続く数期はテスラにとって「悪夢のような」時間になるであろうと言われていますが、こういった状況に陥ってしまったのはまずEV市場全体の需要低迷、そして中国勢をはじめとしたライバルの台頭がその大きな要因だと言われます。

そして今回発表されたのが「テスラCEO、イーロン・マスク氏の言動がテスラ車の販売に悪影響を及ぼしている」という統計。

これについては以前から指摘を行う声があったものの、今回あらためて(テスラが苦境に陥っているこの状況において)指摘がなされているわけですね。

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やはりイーロン・マスクCEO=テスラである

市場情報・調査会社キャリバーのシャハール・シルバーシャッツ最高経営責任者(CEO)が語ったところでは「イーロン・マスク氏自身が(テスラの)評判低下に寄与している可能性が非常に高い」。

実際のところ、今回の調査対象となった米国人の83%がイーロン・マスク氏とテスラとを結びつけているとコメントしていますが、たしかに先日サイバートラックを見てきた際にも、まわりの人達の「これはイーロン・マスクの・・・」という会話があちこちから耳に入ってきたため、日本においてもその傾向は非常に強いのかもしれません。

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テスラ車が市場に登場した初期こそは「大胆な破壊者」としてのイーロン・マスク氏の言動が「現在の、大手のみが支配する自動車業界に対する挑戦」そして「世界を変える新しいリーダー」として認識され、おおいのその躍進に貢献したと思われるものの、その後テスラがEVの絶対的王者となった後、イーロン・マスクCEOの言動は単なる「奇行」としか見なされなくなり、その後さらにツイッター社の買収、加えて反ユダヤ主義的な投稿、そして「X」と解明した後にもヘイトスピーチやインプレゾンビの蔓延を許したことが大きく批判されることに。

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さらには、広告主であっても自身の批判者に対しては「くたばれ」と言い、移民については右寄りの論点を支持するなど、ますますその言動に不快感を感じる人が増えているということが今回の調査から明らかになっているわけですね。※EVは一般に左寄りの人に好まれる傾向があるとされている

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テスラの購入を検討する人は大きく減少している

実際のところイーロン・マスクCEOおよびテスラに対する人々の意識は大きく変化していて、2023年には米国人の42%がイーロン・マスク氏に対して否定的な見方をしており、これは2022年の34%からの大幅増加(主にオランダ、フランス、英国、オーストラリアで評判が悪化した)。

さらにテスラの購入検討スコアは直近だと31%であり、これは(調査が開始された最初の年である)2021年の「70%」の半分以下となっています。

なお、この数値は今年だけで8%下がっているそうですが、この低下についてはイーロン・マスク氏の言動が直接関係しているというよりは、リビアンのような新興EVメーカーの台頭、そしてメルセデス・ベンツやBMWメルセデス、アウディといった既存自動車メーカーがEVラインアップを拡充させ始めたことのほうが大きく影響しているのかもしれません。

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一方、テスラには非常に高い忠誠心を持つ顧客が一定数おり、彼ら/彼女らはテスラからテスラへと乗り換え、さらにテスラには「スーパーチャージャー」があるために車両の販売が減少したとしてもそれに比例する形で利益が減るわけではなく(EV市場の成長率が”鈍化”しているだけで、成長自体がマイナスに転じているわけではない)、よって現在のテスラ、そしてEVメーカーが置かれている「EV逆風」がテスラを吹き飛ばしてしまうわけではないと見る向きも。

今後についてはなんとも判断が難しいものの、フィスカーのように「自滅」するEVメーカーも多数登場するはずで、中国のEVメーカーもすでに500社から100社程度に淘汰され、ここからまだまだ倒産が増えると予想されており、しかしその中でもテスラが生き残ることはまず間違いないと見られているため、テスラにとってここ数年が「正念場」となるのかもしれませんね(なんとか生き残れば春を迎えることができる)。

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参照: Reuters

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