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「1日で9万台を売った」衝撃のデビューからわずか数日。シャオミSU7の事故が中国全土で目撃され、「売れる速度と同じくらいの速さでクラッシュを量産している」と揶揄される【動画】

「1日で10万台を売った」衝撃のデビューからわずか数日。シャオミSU7の事故が中国全土で目撃され、「売れる速度と同じくらいの速さでクラッシュを量産している」と揶揄される【動画】

| インフルエンサーが衝撃的なコンテンツを作成するために無茶をしていることもあるが、車両側に問題があることも指摘されている |

トラクションコントロール含む運転支援デバイスが適切に動作していない可能性も

さて、発売後24時間で9万台近くの受注を集め、2024年の生産分をほぼ1日で売り切ったことが話題となったシャオミ初のEV、SU7。

しかし発売直後に多くの試乗車が中国各地で事故を起こしていることが報じられており、一部では「売れる速度と同じくらいの速度でクラッシュが増加している」とも揶揄されているもよう。

なお、シャオミはもともと「家電メーカー」としてスタートしていますが、その家電(スマートフォン、掃除機、スマートウォッチ、テレビ)のプロモーションにおいて「TikTokやWeiboのインフルエンサー」に貸し出してレビューを行ってもらうという手法を採用しており、そして今回のSU7についても同様のキャンペーンを行ったところ、「インフルエンサーたちが盛大に全国規模でクラッシュしてしまった」のだと報じられています。

中国ではインフルエンサーが大きな力を持つ

ちなみに中国ではインフルエンサーが(商業において)大きな力を持っており、彼らもしくは彼女らがオンラインにてリアルタイムレビューを行ったり、SNSやブログ上で製品を紹介し、それによって販売を加速させるというスタイルが一般的です。

よってぼくのブログにも(日本市場で製品を販売したい)中国のメーカーや商社からレビューの依頼が多数舞い込んだりするのですが、それは中国でのこういったスタイルを日本にも持ち込もうとしたり、中国の成功体験がそのまま日本でも再現できると考えているからなのかもしれません(お金を積まれてもやりたくないことはやらないので、そういった話はすべて断っている)。

それはともかくとして、上述のとおりシャオミはSU7を多数のインフルエンサーに貸し出していて、しかしコントロールを失いクラッシュするSU7、BMWに追突するSU7、はたまたエアサスが故障して車高がベッタリ落ちてしまい走行できなくなるSU7の様子が中国全土に(ネットに乗って)拡散されることとなってしまい、これは明らかにシャオミにとってマイナスになるものと思われます。

なお、日本でも同様ではありますが、中国のインフルエンサーやブローがーも再生数やPVを稼ぐためにどんどん過激になる傾向があり、これまでに貸し出されたシャオミの家電も「マンション上層階から落とされたり、火の中に投げ込まれたり」という扱いを受けたことが多数報じられていて、よって一部のインフルエンサーは「あえて」シャオミSU7で無茶をしてみせたのかもしれません(結果的に事故につながったとしても、再生数やPV数を稼げるので、彼ら/彼女らにとっては何ら問題はない)。

ただ、いかに無茶をしたからといって「事故を起こしてしまう」のは問題で、これは道徳上の観点のみならず、「クルマに欠陥がある」と捉えられてしまう可能性も。

実際のところ、すでに中国ではシャオミSU7のトラクションコントロール制御を行うソフトウエアの欠陥を指摘する声があり、「ホイールのスリップ検知、もしくは検知してもそれをトルク制御に活かすことができていない」という意見もあるもよう。

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一方、テスラ車であれば「こういったことは絶対に起こり得ない」というコメントも見られ、たしかにそれはテスラのムーステストの結果を見ると明らかなのかもしれません。

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もしかするとここからさらに問題が大きくなる可能性も

ただ、シャオミにとっての不幸はここからさらに事態が悪化する可能性が考えられること。

SU7はこの4月からデリバリーが始まり、試乗車も全国28都市、59ものショールームに配備され、先日報じられたように試乗の要望が「さばききれないほど」寄せられています。

そしてSU7は「史上もっとも注目を集める中国車」でもあり、テスラ・サイバートラック同様にに、納車されたオーナーが(再生数やPV数稼ぎのために)SU7の様々な”間違った使い方”を大量にネット上に放つ可能性があるわけですね。

加えて、試乗の際にも消費者が「衝撃的なコンテンツ」を作成するため、SU7でとんでもない行動に出る可能性があり、シャオミとしてはなんらかの対策を取る必要に迫られているのかもしれません。

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参照:CarNewsChina

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