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テスラが低価格モデル「モデル Y スタンダード」発表。41,630ドルで登場、ベースモデルから5,000ドル値下げなるも「市場はがっかり」

テスラが低価格モデル「モデル Y スタンダード」発表。41,630ドルで登場、ベースモデルから5,000ドル値下げなるも「市場はがっかり」

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| 予想通り、市場は「失望売り」、テスラの株価は大きく下がる |

モデル Yに新グレード「Standard」登場:価格は41,630ドルから

テスラがベストセラーSUVのモデルYに新グレードとして「(スタンダード)Standard」を追加(まだ日本の公式サイトでは確認できない)。

価格は41,630ドル(約632万円)からと、従来のベースモデルより5,000ドル(約75万円)安価に設定され、この価格を実現するためには「プレミアム機能、航続距離、性能」が省かれていますが、それでも「日常の足」としてEVを求める人々にとってはかなり魅力的な選択肢なのではないかと考えています。

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この低価格化により、モデルYは幅広いユーザーにとってさらに魅力的な選択肢となり、米国でのグレード展開は以下の通り。

2026年 Model Y 全ラインナップ 価格・性能一覧

グレード価格(※)航続距離0-60 MPH
Tesla Model Y Standard$41,630321 マイル(約517 km)6.8 秒
Tesla Model Y Premium$46,630357 マイル(約575 km)5.4 秒
Tesla Model Y Premium AWD$50,630327 マイル(約526 km)4.6 秒
Tesla Model Y Performance$59,130306 マイル(約492 km)3.3 秒

低価格化の代償:Standardで「得られるもの」と「失うもの」

新しいモデルY Standardは、テスラの人気電動SUVから一部のプレミアム機能を「省略した」バージョンで、低価格を実現するため、いくつかの快適機能も削除されています。

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削除された主な機能

  • ルーフ: パノラマガラスルーフが金属製ルーフに変更
  • テールランプ:間接照明から「普通のランプ」へ
  • ヘッドライト:左右をつなぐLEDストリップを省略
  • インテリア素材: レザーシートやフロントライトバーが削除され、ファブリック(布製)シートと簡素化された照明に置き換えられる
  • 快適機能:
    • ステアリングホイールは手動調整式
    • フロントシートのベンチレーション機能が削除
    • 後席シートヒーターは利用不可
  • テクノロジー: 8.0インチのリアタッチスクリーンが廃止(ただし、おなじみの15.4インチの中央タッチスクリーンはフロントに残る)。

パフォーマンスと航続距離

モデルY Standardは、航続距離が推定321マイル(約517 km)となり、ここを大きく「削らなかった」のはテスラの良心。

後輪駆動(シングルリアモーター)を採用し、バッテリー容量はわずかに小さい69.5 kWhを搭載していますが、最高出力を300馬力に抑えることで航続距離の減少を最小限に抑えています(0–60 mph加速は6.8秒)。

上位モデルと比較すると、モデルY Premiumの航続距離357マイル、0–60 mph加速5.4秒であるため、”Standard”モデルは航続距離と速度の一部を犠牲にしているものの、その差は劇的というほどではないこともわかりますね。


カスタマイズとオプション

モデルY Standardは18インチホイールを標準装備しており、19インチホイールは$1,500の追加料金で選択可能、そしてボディカラーの選択肢は3色に限定されています。

  • ステルスグレー(標準色)
  • パールホワイト(+$1,000)
  • ダイアモンドブラック(+$1,500)

その他のオプションアップグレードには、最大3,500ポンド(約1,588 kg)の牽引能力を持つ牽引ヒッチ($1,000)、Full Self-Driving (Supervised)($8,000)、および自宅充電器($450)など。

すべてのオプションアップグレードを選択しても、Model Y Standardの最高価格は53,630ドルに留まり、これは、モデルY Performanceの開始価格(約60,000)よりも大幅に安価な数字です。

待望の$30,000以下のテスラではなかったものの、新しいモデルY Standardは依然として強力な価値を提供するモデルであると言えそうですね。

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参照:Tesla

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