| ついに登場、チタン製の3Dプリンターで作ったホイール |
ホイールメーカーの「HRE」が、3Dプリンターで出力したホイールを公開。
自動車業界にも3Dプリンター導入の波が押し寄せ、すでに多くのメーカーが取り入れていますが、「チタン製ホイール」を3Dプリンタで作る、といのは今回のHREが「初」だそう。
現在はあくまでも「プロトタイプ」だそうですが、近い将来に実際にこのホイールを発売することを想定している、とも述べています。
通常の3Dプリンタ同様「積層」によって成形
このチタニウム製ホイールは「エレクトロン・ビーム・メルティング」という方法を使用して成形されているそうで、チタンの粉にこの「エレクトロン・ビーム」を照射することで「固形」にするようですが、樹脂を積層する3Dプリンター同様にチタンを「積層」するという製造方法を持つそうです。※通常、3Dプリンタは材料をその形となるように積層=積み上げてゆくことで物体を完成させ、”切削”するのではなく、ビレットパーツとは異なる
なおホイールを構成するパーツは6ピース。
3Dプリンタにて「プリント」後、これらの表面を整えるそうですが、とにかくその構造は複雑怪奇で、おそらくは3Dプリンタ以外では製造不可能だと思わせるもの。
そしてこちらが完成したホイール。
「積層」ということでおそらくは鋳造と同じか、それ以上の「ムラ」があると思われ、かつ強度的な不安はあるものの、これは「まだ始まったばかり」の技術であり、今後の改善すべき課題なのかもしれません。
そして実際にマクラーレンP1に装着するとこんな感じ。
思わず「えっ」となるほど特異な外観を持っていますね(洗いにくそう・・・)。
それでは動画を見てみよう
こちらがHREホイールによる、3Dプリンタにて「世界初」のち単ホイールをプリントする動画、「HRE3D+ THE WORLD’S FIRST 3D-PRINTED TITANIUM WHEEL」。
ほかにもある、3Dプリンタを使用する自動車メーカー
3Dプリンタは「少量生産」に向いており、よってコンセプトカーやワンオフパーツ制作における強い味方。
その特性を活かし、ポルシェは「絶版パーツ」を3Dプリンタにて供給開始しています。
そして大掛かりな生産設備を要しないことも特徴の一つで、3Dプリンタを使用した自動車スタートアップも登場。
ただし高性能車に要求されるスペックを満たそうとするとコストが一気に跳ね上がるようで、中には現実的とは思えないクルマも登場しています。