これはかなり便利そう。日本でも是非導入希望
イギリスのガトウィック空港が「自動パーキングロボット」を導入する予定、とのこと。
これはスタンレー・ロボティクス者開発したシステムを核としたもので、すでにフランスのシャルル・ド・ゴール空港、リヨン空港でテストが行われたものだそう。
簡単に言うと、空港にクルマを乗って行って所定の場所に置いておくと、ロボットがそのクルマをトレーに載せて運び、びっちりと隙間なくつめて駐車してくれるというものですが、ここで「どういった仕組みなのか」を見てみましょう。
一体どういった仕組みなのか
この「ロボットパーキング」を利用するには、まずは空港へとクルマを乗ってゆきますが、ここまでは普通のパーキングと同じですね。
そしてこういったガレージのようなスペースへ。
ガレージへ入れて表示されたQRコード(三次元バーコード)をスキャン。
そうするとロボットがやってきて・・・
ガレージへと突入。
車の下にプレート部分を差し込み、閉じていたバーを開いてタイヤを挟み込むように固定。
これをそのまま持ち上げますが、「支点」はタイヤであるフロアではないので、クルマのフロアを痛める心配なはナシ。
その後ロボットはパーキング内を走って・・・
空いている場所へクルマを下ろしてまた別のクルマを運ぶという寸法。
もちろんこのときにはドライバーはクルマを降りているのでドア開閉のスペースを考慮する必要はなく、また隣のクルマからのドアパンチを恐れる心配もない、ということですね。
こんな感じでびっちり駐車可能。
なお、こんな停め方をすると「奥のクルマが出れなくなりそう」ですが、ロボットはそのクルマの持ち主のフライトスケジュールを把握しており、ちゃんと「出しやすい順番」に停めるように判断できる、とのこと。
もしくは、駐車場を「予約制」にしておくと、「クルマを出す順番」をより正確に知ることができそうです。
そして、この方法だと「より少ないスペースに、より多くのクルマを駐車できる」ことになり、導入予定のガトウィック空港だと「(普通の駐車場では)170台分のスペースに230台を置くことができるようになる」とのこと。
平面しか使えないという問題もありますが、どの空港でも平面の駐車場はあるはずで、「一部」だけでもこのシステムを導入すれば、より多くのクルマを収容できそうですね。
ただ、相当数のロボットがなければ出庫に時間がかかりそうといった懸念もありますが、例えばアプリ経由で「飛行機を降りたときに」出庫予約をしておくと、よりスムーズにクルマを出すこともできそう。
それでは動画を見てみよう
こちらがその様子を動画にて解説にする「Meet the new Stan, the first outdoor valet parking robot!」。
登場するクルマはフォルクスワーゲンですが、エンブレムもしっかり再現されているので、何らかの協力関係があるのかもしれません。
こちらは2017年に公開されている、「実写」によるシステム稼働の状況。
ただしこの時点ではシステムが未完成なのか、クルマを動かして駐車するというところまでは行かないようです。