| 今回は世界に9台しか存在しないランボルギーニ・ヴェネーノ |
ロンドンに居を構える超高級カーディティーリングショップ、トパーズ。
ボディの磨きのほかプロテクションフィルムの施工、はては独自開発した「剥がせる塗料」によるカラーチェンジまでを請け負い、これまでにもジャミロクワイ(のジェイ・ケイ)のフェラーリをパープルにカスタムしたことも。
そのほか、これまでにも数々のレアカーを洗ったり磨いたりする様子を動画にて公開しています。
マット塗装のディテーリングに気を使う
そして今回洗車するのはランボルギーニ・ヴェネーノ・ロードスター。
世界に9台のみという希少車で、この個体はマットブラックにグリーンのアクセントを持っています。
なお、赤道ギニアの副大統領から押収され、競売にかけられた後に9億円という「ランボルギーニ史上最高額」で落札されたのもヴェネーノ・ロードスターですね。
まずは洗車を行うため、トパーズの「密室」洗車ブースへ。
ナンバーを見るとオーナーは中東の人のようですが、ロンドンには相当数の「中東ナンバーのエキゾチックカー」が存在していて、現地のディーラーにおける「中東の人への販売割合」もかなり高そう。
なお、洗車の工程は全部で「24」もあるとのこと。
最初はホイールクリーナーを使用してホイールからクリーニング。
高圧洗浄機で水をかけ、その後に酸を含まない自然素材由来の洗剤を使用してブレーキダスト含む汚れを浮き上がらせます。
ヴェネーノにはカーボンディスクブレーキが装着されているので鋳鉄ローター採用車ほどにはホイールが汚れないはずですが、クリーナーを使用すると鉄粉が浮き上がってきているように見えますね。
なお、オートバックスへ行くと、ホイールにスプレーするだけで鉄粉が反応し紫色になるケミカルが多数販売されていますが、ときに塗装を傷めることがあり、ぼくはグリオズ・ガレージの「ホイールクリーナー(BBS推奨)」を使用するようにしています。
そして馬毛ブラシを使用してホイールの細かい隙間やホイールとタイヤの隙間の汚れも除去し、その後洗剤を洗い流すのは「温水」のみ(泡切れがいい)。
ちなみに使用する洗剤は植物由来の「塗装を傷めない」ものだそう。
そして驚くべきことにトパーズではホイールの裏側までポリッシュ。
今度はブレーキキャリパーを洗浄開始。
ホイールハウスの裏側、そしてサスペンションまでもすっかりきれいに。
エンブレム周辺の窪みも馬毛で。
たしかにこういった窪み、さらには前後ウインドウとボディとの隙間はかなり厄介な部分ですね。
ぼくは布の先っちょを差し込んで汚れを掻き出すようにしています。
ヘッドライトとボディとの隙間もやはりブラシ。
ボディの広い部分はムートンを使用して洗います。
そのあとはいったん泡を流して一旦きれいに。
その後は「スノーフォーム」を吹き付けてボディ全体のダストを浮き上がらせてから洗い流し(この工程では一切ボディに人やウエスは触れない)。
そしてこの作業はクルマがきれいになるまで何度でも繰り返すようですね。
細部の汚れもきっちり落ちるまで「何度でも」洗います。
その後はジェット水流にて洗剤を洗い流し乾燥に入りますが、乾燥にあたって水分は「拭き取らず」にウエスを押し当てて吸収(ウエスで擦ると傷がつくため)。
そして内装もクリーニングの後、ピアノブラック仕上げのパーツをポリッシュ。
最近のクルマはピアノブラック仕上げのパネルを使用するケースが増えていますが、けっこう傷がつきやすく、こういったサービスはありがたいですね。
そしてようやくプロテクションフィルム施工の準備が整い、しかし念には念を入れてボディ表面の油分を除去。
その後は保有するデータベースからランボルギーニ・ヴェネーノのデータを呼び出し、プロテクションフィルムをカット。
それでは動画を見てみよう
こちらがランボルギーニ・ヴェネーノの洗車を行い、プロテクションフィルムを施工する動画。
こちらはケーニグセグOne:1のディティーリング。
らは同じくTopazによる、パガーニ・ウアイラのカーディティーリングの様子。
VIA:Topaz Detailing