| 容疑者を捕まえるまでは絶対に諦めないようだ |
さて、アメリカのニュース番組でもっとも人気が高いコンテンツと言われる「カーチェイス」。
よって、どこかでカーチェイスが始まるとなるとテレビ局がこぞってヘリコプターを出すと言われますが、今回もなかなかに派手なカーチェイスが報道されています。
トラックはさすがに頑丈だった
動画ではまず街なかでのカーチェイスからスタート。
警察はこの白いシボレー・シルバラードのドライバーがドラッグの影響下にあると判断して停車を求めるものの、このトラックは逃走を開始することに。
その後フリーウェイに乗ろうとしたところ、ランプにてパトカーがシルバラードのリアにぶつけます。
そしてバランスを崩すシルバラード。
シルバラードはFRなので、斜め後ろからコツンと当てると、容易にバランスを崩してしまうわけですね(イニシャルDでも同様の手口があった)。
なお、映画では横に並んでからハンドルを思いっきり切って相手にドカンとぶつける描写がありますが、確実に対象を仕留めるのであれば、斜め後ろからぶつけてバランスを奪うのが有効だとされています(SP向けの訓練用動画でそう言ってた)。
なんとか姿勢を立てそうとさらにアクセルを踏み、それが事態をさらに悪化させてしまい・・・
中央分離帯にドカンと衝突。
なお、肉眼で見るとおそらくこの中央分離帯は「ちゃんと立体」に見えるのだと思われますが、画面(二次元)で見ると中央分離帯は「グレーの平坦な路面」のようにも見えますね。
なお、カリフォルニア州にて、テスラ・モデルXが自動運転中、そのカメラがやはり「中央分離帯を立体ではなく平面だと認識して衝突し、アップルのエンジニアが死亡した」という悲しい出来事があって、いかにカメラの性能が向上したといえど、認識できない「何か」があるのでしょうね。
そしてシルバラードは派手に吹っ飛び、対向車線に飛び出しそうに。
しかしなんとか対向車線に出ず、そのまま回転を続け・・・
偶然にもちゃんと着地。
そして驚くべきことにこの状態で再度逃走を開始します。
この事故でもトラックが走行可能な状態を維持していることに驚かされますが、ドライバーが無事で、かつ運転可能なことにもびっくりです。
ただし警察の方も黙ってみているわけではなく、応援が駆けつけて捕物帖が再開。
さらにパトカーはガンガンとシルバラードにアタックし、ようやくシルバラードは停車します。
パトカーの車体は真っ黒、そして全面にウインドウフィルムが貼られているので、かなりイカツイ印象ですね。
停車したシルバラードから出てくる容疑者(43歳の男性だと報じられている。実名で報道されているので、確実に何らかの容疑がかかっているようだ)。
そしてもうひとりが助手席から出てきて投降。
相当数の景観そして銃に囲まれることになり、モノモノしい雰囲気です。
それにしても、クルマがあれほど激しくクラッシュし、宙に舞って一回転したのに乗員が何ごともないというのはまさに驚きですね。
ちょっと疑問なのは、今回は「もし対向車線にシルバラードが飛び出していたら、関係のない人が巻き込まれて大惨事」となっていたわけですが、それを警察もしくはパトカーを運転してた警官が咎められるのかどうか、ということ。
日本だと確実に責任を追求されそうではあるものの、アメリカだとむしろ「よく捕まえた」ということになるのかもしれません。
VIA:W
アメリカではカーチェイスが日常茶飯事
そしてアメリカで「犯人がクルマに乗って逃走する」というのは日常茶飯事のようで、あの手この手で逃走犯を止めようとしている、ということもよく報じられています。
ちょっと前の話ですが、アメリカ警察向けに民間企業がカーチェイス時のリーサルウエポン「グラップラー・ポリス・バンパー」を発表。
これは先端にネットのようなものが装着されたデバイスで、追跡する車両の後輪にズバっと下から差し込んで「掬(すく)う」というもの。
追跡対象にかなり近づく必要があり、それなりに危険は伴うものの、追跡途中で相手が暴走し他の車や建物、人物にぶつかってしまう可能性があることを考えると、早い段階でキャッチしておくのが良いのかもしれません。
なお、このグラップラー・ポリス・バンパーについて最も効果があるのは相手が後輪駆動車の場合だと思われ(駆動輪をロックさせることができる)、FFや4WDの場合だと、相手のクルマが重くパワフルであれば警察車両が引っ張られてしまう可能性があり、それを考えるとこのバンパーを装着する警察車両もある程度の重量が必要で、かつ4WDであった方がいいかもしれませんね。
VVIA:Grappler Police Bumper