麻薬ディーラーから押収された人気車27台が競売に登場！うち13台は80スープラ、そしてホンダS2000、インテグラ・タイプR、BMW M3など今後の値上がり銘柄ばかり

｜ 犯罪者の一部は値上がり銘柄に「鼻が利く」場合が多いようだ ｜

ただし日産GT-Rが含まれていないのは納得できない

さて、麻薬ディーラーから押収された27台のコレクションが競売にかけられることに。

この麻薬ディーラーは麻薬取引そして違法に武器を所持していたカドにて逮捕されたそうですが、27台のうちの13台がトヨタ（80）スープラで、うち12台がターボエンジンを搭載し、さらにそのうちの8台がマニュアル・トランスミッション車だと報じられています。

その他の14台はホンダS2000、BMW M3、ランサーエボリューションといったクルマで占められていて、いずれも価値が高い車両ばかりであることに驚かされます。

犯罪者といえどクルマの目利きに優れていたことだけは間違いない

もう少しこれら27台に突っ込んで触れてみると、13台のスープラの走行距離は8,169マイルから123,732マイル、うち10台は5万マイル以下なので、アメリカというお国柄を考慮すると比較的走行距離が短いと考えていいのかも。

そしての残りのうち2台はホンダS2000、さらに三菱ランサー・エボリューションが2台、日産フェアレディZ（350Z）が2台（1台はアストンマーティンっぽく改造されている）、BMW M4（F82）が一台、BMW M3 Lime Rock Park EditionE92）が一台、アキュラ・インテグラタイプR（けっこう改造されている）が1台、そしてE46世代のM3が5台（カブリオレが一台）。

ちなみにこれらコレクションは麻薬ディーラーのコリー・テイラーが所有していたもので、2020年9月に報じられた案件にて押収されたもの。

当時警察官が怪しい男に職務質問を行い、それが等のコリー・テイラーだったわけですが、乗っていたクルマから62キロもの麻薬が見つかったことでそのまま逮捕されています。

なお、このコリー・テイラーは「自身は下っ端である」と主張したものの、更に調査をすすめると実は「大物」であったことが判明し、その隠れ家には45台のクルマや銃火器、そして数億円の現金が保管されているのが見つかったと報じられています。

その後コリー・テイラーは保釈され、その後の罪状否認にも姿を見せずに行方不明となってしまい、しかし数カ月後には空きビルにて死体となって見つかるなど映画のような結末を迎えていますが、その後に押収されたのが今回オークションにかけられるクルマたちということになりますね。

ちなみにこのコリー・テイラーのコレクションはいずれも程度がよく非の打ち所がないほど手入れが行き届いているといい、隠れ家として使用していた旧消防署内にはいくつかのリフトが並んでいる様子も報じられているので、自身もしくは仲間が日常的に整備を行っていたのかもしれません。

これら車両についてはスタンレー・J・ペインの開催するオークションにて競売にかけられることになりますが、各車両の開始価格はわずか5,000米ドルからで最低落札価格の設定もなく、激しい入札バトルになることが想定されます。

なお、ほかにも「犯罪者のアジトをガサ入れしたらランエボやスバルWRX STIなどの人気車が出てきた」といった事例がありますが、一部の犯罪者は「値上がりするクルマに敏感」であり、そういったクルマを（資金稼ぎの手段として）ストックしておくのかもしれませんね。

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参照：Stanley J Paine auctioneers