ビバリーヒルズにて豪華邸宅が22億円で売りに出される！購入者にはベントレー、マクラーレン、アストンマーティンのうち1台が無償にて提供。いったいなぜ？

｜　不動産業者は高額の税金を回避するため、なんとしてもこの豪邸を販売したかったが　｜

米国ではときどきこういった「高級車を付与」した高級住宅の販売が報じられる

さて、ビバリーヒルズに新築された豪邸が1649万ドル（現在の為替レートにて約22億円）にて売りに出され、かつ「高級車がついてくる」と話題に。

この物件はマルホランド・ドライブ12945番地にあるといい、9,500平方フィートの広さ、そして5ベッドルームと7バスルームを備えていますが、話題となっているのはその豪華さではなく「購入者にはベントレー ベンテイガ EWB、アストンマーティン DBX 707、マクラーレン GT、アストンマーティン ヴァンテージのいずれか」が無料にてついてくる、ということで、「いったいなぜこんなことが起こりうるのか」気になってしまいますよね。

その理由は「邸宅税」にあった

なお、今回この豪邸を販売している不動産業者が「高級車1台を物件に付与する」のには理由があり、それは4月1日以降に売却すると、（この物件のある）ロサンゼルスでは500万ドル以上の物件に対して4％、1000万ドル以上の物件だと5.5％の譲渡税が生じ、その譲渡税は売り主つまり不動産業者が負担しなければならないから。

今回の物件だと1649万ドルの5％つまり906,950ドル（約1億2100万円）を不動産業者が支払う必要があり、この税金を回避するためならば3000万円くらいの高級車1台をプレゼントするくらいは「お安い御用」なのかもしれません。

よってこの不動産業者は豪華プレゼントをオファーしているということになりますが、残念ながら4月1日を超えた今も物件には買い手がついていないようなので、この不動産業者は売却時に高額な譲渡税を負担する必要が生じるということを意味します。

新税導入にて不動産市場の冷え込みも懸念

なお、この「譲渡税」法案についは有権者の57％の支持を得て可決されたどうですが、ロサンゼルス市当局は「邸宅税」から集められた資金は、手頃な価格の住宅プロジェクトに役立ち、より多くの人々に住宅を提供することが可能になるとも述べていますが、この税金は不動産市場全体に波及し、販売が冷え込むことで売り手、開発者、従業員に影響を及ぼす可能性があるという意見もあるもよう。

この物件に話を戻すと、ウッドパネルと巨大なガラスのフロントドアを備えたグランドエントランス、インフィニティプール、様々な屋外シーティングエリア、ジム、シアタールーム、そして家の下にはガレージも。

なお、欧米では「家具付き」で新築住宅が販売される例も少なくはなく、中古物件においても前の住人が残していったものをそのまま「付けて」取引されることもあるようですね。

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参照：REDFIN