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「アンドレッティ・キャデラック」がF1参戦への道を絶たれる。風洞実験を公開した翌日に参戦を否認され、しかし2028年参戦のチャンスが残されているもよう

FIAがアンドレッティ・レーシングのF1新規参入を承認。今後F1運営元との交渉を控えるも合意がなされれば「オールアメリカンチーム」がグリッドに並ぶことに

| 現代においてF1への新規参入は非常に難しい |

だからこそ既存チームの「価値」も向上

さて、F1がアンドレッティ・グローバルによるF1参入の提案を拒否したと発表。

この声明には「現状の申請に基づいて、我々は申請者がそれがチャンピオンシップに価値を加えるということを示したとは信じていない、私たちは、チャンピオンシップへの参加申請者の申請は承認されるべきではないと結論付けます」と記載されており、かなり厳しい判断がなされたということに。

アンドレッティのすべて苦労が水泡に帰す

なお、この決定は参戦を予定するチーム「アンドレッティ・キャデラック」が7か月にわたる分析を経て、FIAからF1参戦のゴーサインを出されたのちわずか3か月後に発表されています。

ことの流れとしては、まずアンドレッティ・キャデラックがF1への参加を申請し、それをFIAが審査して「GO」となり、しかしそれだけではF1に参戦が可能となるわけではなく、実際にF1に参戦するにはフォーミュラ・ワン・マネジメント(FOM)と既存チームの承認が必要で、今回の「否決」はFOMがグリッド上の”11番目”のチーム候補について独自に分析した後にF1として出されたもの。

2016年のハース以降、F1には新規チームが参戦していませんが、それは今の状況でも「チームの数が多い」からだとされ、FOMとしてはこれ以上チームを増やしたとしても手間だけかかって(F1の)収入が増えるとは考えられないという判断を下したわけですね。

FOMからの声明では「チャンピオンシップの純粋な商業的価値を示す重要な指標として、CRH(商業権所有者)の財務結果に予想される重大なプラスの影響を特定することはできなかった」という文言を確認でき、かつ財政的にマイナスの影響を与えるだけでなく、プロモーターや他のチームへのプレッシャーも増大する(既存チームの分け前も減る)ことが懸念されている、とも伝えられています。

アンドレッティ・キャデラックにも多大な影響が及ぶ

なお、アンドレッティ・キャデラックのほうでは「F1に参戦できる前提」にて活動を行っていたことが伝えられ、FOMから否認される前日にも2025年のデビューを前提としてF1マシンの風洞実験を行う様子を公開していただけに、今回の否認によってこれらがすべて無駄になってしまうわけですが、アンドレッティ・キャデラックはこの決定に対して強く反対し、抗議の意味も兼ねて化車両そしてパワーユニットの開発を継続する、とも述べています。

一方でややこしいのは、F1そのものはその声明で「アンドレッティのF1出場にまだ希望があること」を明らかにしていることで、実際に2028年シーズンへの参戦がまだテーブルにあることを示唆しています。

声明では「GMパワーユニットを搭載した2028年チャンピオンシップへのチームエントリー申請については、GMワークスチームとして、あるいは許容されるすべてのコンポーネントを社内で設計するGMカスタマーチームとして、異なる見方をするだろう」と記されており、将来的に門戸が開かれる可能性もゼロではなさそうですね。

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参照:Mario Andretti(X), Motor1

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