「最も維持費がかかる車はランドローバー、最も維持費がかからない車はテスラ」。その差は7倍以上、そしてワースト6位までが欧州車にて占められる

｜　電気自動車はオイル交換の必要がなく、バッテリー交換さえしなければ維持が安い車種である　｜

レンジローバーは単に維持費が高いだけではなく、車両価格に対しても維持費が割高である

さて、アメリカにて販売されるクルマ（新車）のうち、「もっとも維持費（メンテナンスコスト）が安いブランド」なるランキングが公開に（このリストを逆から見ると「もっとも維持費が高いブランド」を表している）。

これは米コンシューマーレポートが集計したもので、もっとも維持費が安いのがテスラの「年間580ドル（現在のレートにて約91,000円）」、最も高価なのがランドローバーの「4,250ドル（約667,000円）」。

維持費がかかるブランド、かからないブランドはこうなっている

そして今回のリストを見てみると、ブランド間でかなり大きな差異があり、そして一つの傾向があるのもまた事実。

その傾向とは「アメリカのブランドの維持費が比較的安く、ドイツのブランドの維持費が高い」。

維持費と修理費が最も安い5位のうち4位をアメリカのブランドが占めている一方、最も高価な5位中4位をドイツの高級自動車メーカーが占めていて、アメリカから見るとアメ車は「国産」、もちろんドイツ車は「輸入車」ということになり、これはある意味で納得できる結果かもしれません。

なお、この統計についてはいくつかの注意を要する点があり、まずテスラ（2位のビュイックの半額くらいである）の維持費についてはおそらくバッテリー交換費用が含まれていないこと（もし含まれていれば、この金額では収まらないと思う）。

そしてもうひとつは「多くのブランドが3年間の新車保証をつけているので、4年目以降からの維持費が一気に上昇すること」。

よって、1−5年の維持費よりも6−10年のコストのほうが現実を表しているのかもしれません。

そう考えてこのリストを見ると、アメ車の「1−5年に対する6−10年間の維持費」は3−4倍位に収まるのに対し、欧州車だと4倍以上は「ザラ」となっています。

ただし欧州車すべてのメンテナンスコストが急激に跳ね上がるというわけではなく、ポルシェだと「2倍ちょっと」に収まることに（それでも高いことには代わりはない）。

なお、ここで注意すべき要素は「車両本体価格」であり、「お金がかかるブランド」堂々たる一位のランドローバーは、2位のポルシェ、3位のメルセデス・ベンツらと比較して車両価格が高くはないはずで、そう考えるならば「ランドローバーは車両本体価格に比較して、かなり高額な維持費が要求される」のだと考えていいのかもしれませんね。

アメリカ版「維持費がかかるクルマのランキング」はこうなっている

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参照： Consumer Reports