| 株式市場においても「中国の自動車メーカーの躍進」著しい |
既存(古参)自動車メーカーの中には中国勢に対抗できない会社も出てくるだろう
さて、中国の現地メディアが2024年末の時点での「世界の自動車メーカーの時価総額ランキング」を発表し、その中でなんとBYDそしてシャオミがトップ5に入り、既存自動車メーカーのポジションを押し下げたことが明らかに。
「世界の自動車メーカーの時価総額ランキング」はこちら
そこで下の表がそのランキングですが、テスラは安定の1位、そしてトヨタも2位を維持しているものの(テスラも圧倒的であるが、トヨタも3位に大きく差をつけている)、3位にはなんとつい最近自動車業界に参入したばかりのシャオミが入っており(ただしシャオミの株価は既存事業の成績も反映しているので、自動車事業のみが評価されているわけではない)、4位には成長著しいBYD。
順位 | メーカー | 時価総額 |
1 | テスラ | 12963.51億ドル |
2 | トヨタ | 2626.90億ドル |
3 | シャオミ | 1120.06億ドル |
4 | BYD | 1078.49億ドル |
5 | フェラーリ | 768.34億ドル |
6 | 上汽汽車 | 585.76億ドル |
7 | ポルシェ | 550.94億ドル |
8 | メルセデス・ベンツ | 536.28億ドル |
9 | BMW | 505.62億ドル |
10 | フォルクスワーゲン | 471.08億ドル |
さらに驚かされるのは「上位50社」の中に21もの中国の自動車メーカーが入っていることで、以前から存在する上海汽車(SAIC)、賽力斯(セレス)、長城汽車(グレートウォールモータース )、吉利汽車(ジーリー・オートモビル)、長安汽車(チャンアン・オートモービル)、広州汽車(グアンジョウ・オートモービル)といった自動車メーカー、理想汽車(リー・オート)、小鵬汽車(シャオペン・モータース)、蔚来汽車(ニオ)、零跑汽車(リープモーター)といった新興メーカーもランクイン。
そして現在の状況を鑑みるに、中国の自動車メーカーがさらにそのポジションを上げることは間違いないものと見られ、もはや「主役の交代」が実際の自動車市場のみならず、株式市場においても起こりつつあるということがわかりますね。
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参照:36kr