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アメリカに「ドライブインシアター」新規オープン。衰退産業のはずなのになぜ?

2017/04/06

| 日本でも一時はブームになった |

アメリカはナッシュビルに「ドライブインシアター」が新規オープン予定。
ドライブインシアターはアメリカだと1960年代に流行し、最盛期には4000スクリーンほど存在したそうですが、今はわずか348箇所にとどまるそうです(それでも348もある)。
なお日本ではバブル期の1990年に全盛期となり(ドライブデートが流行ったり、クーペが流行ったのもこの時期。ぼくも大阪の千里と舞洲には行ったことがある)、その後はアメリカ同様に衰退し、2010年11月に神奈川県大磯の「最後のひとつ」が営業を終了したため現存するスクリーンは「ゼロ」。

やり方によってはまた流行るかも

そんなわけで、ほとんどの人はドライブインシアターの存在すら知らないと思いますが、要は上の画像のように屋外に大きなスクリーンがあり、車でそれを見にゆく、というもの。
車のエンジンはかけっぱなしで、車のラジオを通じて映画の音声を聞く、というものです(屋外用スピーカーから音を出していたところもあるかもしれない)。

よって排ガスや、場所によっては「タダ見」できる可能性、車のトランクに潜り込んで入れば何人かは堂々とタダ見できるということ(入り口では目に見える乗員の分だけチケットを購入)、音声が漏れる、カップルがラブホテル代わりに活用するなどの問題があり、経営的には難しかったのだと思われます。

ただ、今回オープン予定のドライブインシアター「オーガストムーン」はいままでのものとちょっと変わっており、まずは「インドア型」。

更に言うと、自分の車はこの「ドームの外」に停め、人間だけが中に入ってチケットを購入し、予めドーム内に置いてある車(クラシックカーなど)に乗り込んで映画を鑑賞する、というものだそうです。

たしかにこれだと車エンジンをかけておく必要はなく(ACC作動のための電源は別に引くことができる)、来場者は好きな車を選んで乗るという楽しみもありますね。
要はテーマパークのようなものですが、加えてドームの中には売店などを設置するとのことで、いくばくかの「売上」も確保できそうです。

一方でメーカーは「ショールーム」としてこれを活用でき、ドライブインシアター側は「人気車種の価格を高く設定する」などで混雑を調整でき、色々とメリットが出るのかも、と思います。

業態そのものがレトロなだけに、内装もレトロにしたり、中で販売する食べ物もレトロにしたりといった演出があると面白いかもしれませんね。

VIA:Motor1

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