| 小型軽量、画角が広く撮影中にズームが使用できるのはありがたい |
アルミ製ハウジングは質感が高く、マグネット式脱着構造の操作感は「使用する満足感」を感じさせる
さて、DJIの新しいアクションカメラ、「アクション2」を購入。
これは「アクション」の後継モデルとなるものの、今までの(GoProを意識していた)アクションは「なかったことに」するほどの路線変更を行っています(アクションが成功できなかった理由をしっかり研究し、独自性やGoProにはない価値を追求してきたようだ)。
まず、その形状は「サイコロ型」となっていて、ケースは高品質なアルミニウム製、そして重量はわずか56gという軽量性が特徴(参考までにGoPro HERO 10 Blackの重量は153g)。
ちなみにこの状態で10メートルの防水性能を誇ります(端子が露出しているが、問題ないらしい)。
カメラの性能は充実
なお、カメラの画角は最大155度で、これは(ワイドコンバージョンレンズを装着しても110度にとどまる)画角の狭いPocket2と比較してかなり広く、GoPro HERO10 Blackの〜148度よりも広い数字です。
さらにズームは最大4倍(デジタルズーム)、起動時間についてもGoProより1秒程度速く、かなり使い勝手のいいカメラということになりますね。
逆にウィークポイントは「バッテリー」「容量」で、本体サイズに比例してバッテリーサイズも小さく、DJIの公式発表によれば「70分」ではありますが、このカメラユニットはマイクロSDなどの外部記録媒体を装着することが出来ず本体メモリー(22.4GB)のみに頼ることになり、4Kで記録すると20分くらいまでしか録画できないので、事実上は「(連続だと)これくらいの時間しか使えない」ということですね。
ちなみにモニターはタッチ式であり、電源と撮影/停止以外はすべてこのモニターにて操作を行います。
ただし別途「拡張」が可能
なお、このアクション2について、GoProにはない考え方があって、それは「拡張」。
カメラユニットに対し「バッテリーユニット(モニターがない)」もしくは「フロントタッチモジュール(モニターがある)」を接続すると、これらからカメラに給電ができるようになるので使用可能時間が160〜180分にまで拡大し、さらにはマイクロSDが使用できるようになるため、バッテリーが続く限りは(マイクロSDカードの差し替えにて)録画を制限なしに行うことが可能となります。
ただしこちらにも弱点があり、それはバッテリーユニット、フロントタッチモジュールには防水性がないということで、もし防水性が要求される環境にて使用するのであれば、これらを使うことが出来ず、より長い時間の録画と防水性を求めるのであれば、このアクション2は使い物にならないということですね。
ちなみにこちらは「フロントタッチモジュール」接続状態ですが、その名称のとおりタッチパネルが装着され、これを使用することで「自撮り」の状況を確認できるように。
そして面白いのはカメラユニットとバッテリーユニット/フロントタッチモジュールとの接続で、これはマグネットにてガッチリと接続され、サイドのツメにてロックされるので使用中に外れることがなく、そしてその剛性感はかなりのもの。
取り外しの際にはこのツメを指で押さえ、それぞれのモジュールを引っ張るだけでOKです。
このアクションはこうやって使う
そしてこのアクション2ですが、DJIとしてはネックストラップに(マグネットで)装着して使用したり・・・。
GoPro用アダプターと互換性のあるホルダー(これもマグネットで装着できる)を装着してGoPro用マウントを使用したりという使い方を考慮しているようですね(DJIからも様々なアクセサリが発売されている)。
このアクション2についてぼくが評価しているのはとにかく小さくて軽いということ。
よって周囲に与える圧迫感はGoProよりもかなり小さく、様々な場面で使用できるんじゃないかと考えています。
ただ、上述の通り「カメラユニットのみでは録画時間が短い」のがネックであり、「録画したデータをアプリ経由でスマホに保存→削除」を繰り返すことができる状況だとさほど問題とはなりませんが、連続して録画しなくてはならない場面では使用できず、その場合はGoProなど別のカメラを使用する必要があります。
ちなみにキャップに取り付けるとこう。
やはりGoPro HERO10 Blackよりはかなり小さく、それほど違和感はない(そう思っているのはボクだけか・・・)と思います。
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やはり現時点ではGoProがベターか
なお、しばらく様々なカメラを使用しての印象ですが、今のところは「総合ではGoProがベター」。
その理由としては、画角の調整範囲が広く、各種設定が直感的かつ容易で、画質に優れ、暗い所から明るい所、またはその逆(トンネルの出入りなど)へと切り替わる環境でも真っ暗や真っ白になる時間が非常に短く、そして暗所での撮影に強いこと(DJI製品は暗所に弱いようだ)。
ただ、GoProは「撮影中にズームができない(DJIではこれが可能)」「大きく重い(ただしそのぶんモニターが大きいのでタッチ操作が容易でもある)」という弱点もあり、よって「ベストではないがベター」だと考えているわけですね。
そのため、現時点ではどれがいいといった感じで一つの機種に絞ることは難しく、状況や設置場所に応じて複数カメラを使用してゆくことになりそうです。
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