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サードカメラの買い替え検討「第二弾」。現在の候補は「RX100 M7」、「Fuji Film X Half」、そして「キャノン G7 X Mark III」。それぞれに一長一短だが

サードカメラの買い替え検討「第二弾」。現在の候補は「RX100 M7」、「Fuji Film X Half」、そして「キャノン G7 X Mark III」。それぞれに一長一短だが

| 慣れ親しんだRX100、オールマティなG7 X、斬新なコンセプトを掲げるX Half |

もっとも興味を惹かれるのは「FUJI Film X Half」だが

さて、「コンパクトデジタルカメラの買い替え」を検討中だとお伝えしましたが、今回は「その候補」。

現時点ではソニーDSC RX100 M6からの買い替えということで「RX100 M7」、そして「Fuji Film X Half」、そして「キャノン G7 X Mark III」の3モデルを検討しています。

このほか、画質の良いコンパクトデジカメとしてはリコーGRシリーズも存在しますが、今回重要視したのは「軽さ」「コンパクトさ」であり、その結果としてこの3モデルに絞られたということに。

現在「サード」カメラの買い替えを検討中。現在使用しているのはSONY RX100 M6、しかしRX100 M6やiPhone 17 Pro MAXでは「食べ物が美味しそうに撮れない」
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「RX100 M7」「Fuji Film X Half」「キャノン G7 X Mark III」の製品比較

そこでまずはこの3者の比較となり、RX100 M7とG7 X Mark IIIの発売はそれぞれ2019年で、両者とも人気モデルにもかかわらずアップデート版がそれ以降投入されていないことからも「技術の進歩がそこからほぼ止まった状態」であることがわかります。

これはデジタルカメラ全般に言えることで、ほかのメーカーそしてモデルにも共通しており、このあたりから急速に「ニューモデルの登場」が鈍っているわけですね。

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ただ、その理由としては「技術の進化」以外にも、「スマートフォンのカメラを使用する人が増えた」ためにコンデジの販売が伸びず、結果的にメーカーはコンデジに研究開発費を割けなくなった、という事情があるのだとも捉えています。

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1. 詳細スペック比較表

項目SONY DSC-RX100M7FUJIFILM X half (X-HF1)Canon PowerShot G7 X Mark III
発売時期2019年8月2024年10月2019年8月
コンセプトオールインワン・高性能ズーム体験・デザイン重視・ハーフサイズ大口径レンズ・Vlog/動画特化
センサー1.0型 積層型 Exmor RS CMOS1.0型 CMOSセンサー1.0型 積層型 CMOSセンサー
有効画素数約2010万画素約1774万画素約2010万画素
焦点距離 (35mm換算)24-200mm相当 (8倍ズーム)32mm相当 (単焦点)24-100mm相当 (4.2倍ズーム)
開放F値F2.8 (広角) - F4.5 (望遠)F2.8 (固定)F1.8 (広角) - F2.8 (望遠)
ファインダー内蔵EVF (電子式)内蔵OVF (光学式)なし
AF性能最高峰 (像面位相差、リアルタイムトラッキング/瞳AF)コントラストAF (レトロな操作感)コントラストAF (高速連写対応)
高速連写最高20コマ/秒 (AF/AE追従)8コマ/秒最高30コマ/秒 (RAWバースト)
動画機能4K、強力な手ブレ補正、瞳AF追従-4K、YouTubeライブ配信機能
サイズ (幅x高x奥)101.6 x 58.1 x 42.8 mm105.8 x 64.3 x 45.8 mm105.0 x 60.9 x 41.4 mm
質量 (総重量)約302g約240g約304g

2. 価格と充電方法

そして次は充電方法。

荷物のコンパクト化、出先での充電方法の確保を考慮すると「USB給電は必須」。

その点、3者ともに条件をクリアしています(RX100 M7のみがやや時代遅れのマイクロUSB)。

モデル名価格の目安(新品)本体内充電USB端子規格
SONY DSC-RX100M7約200,000円前後可能Micro USB
FUJIFILM X half (X-HF1)10万円台前半可能USB Type-C
Canon PowerShot G7 X Mark III約150,000円前後可能USB Type-C

3. 各モデルの評判と特徴

そしてこちらは一般的な3モデルの評価をまとめたもの。

モデル名評判・選ぶべきポイント
SONY DSC-RX100M7【高性能オールラウンダーを求める人へ】
評判: 「小さくて速い最高のサブ機」「高性能一眼レフの機能がポケットに」と高評価。AF性能、特に動体追従や瞳AFはコンパクト機トップクラスで、24-200mmの幅広いズーム域も便利だとされる
留意点: 価格が非常に高価であることと、望遠側でF値がF4.5と暗くなるため、暗所やボケ味を優先する人には不向きとされる
FUJIFILM X half (X-HF1)【デザインと写真の「味」を求める人へ】
評判: 「撮る行為そのものが楽しい」「スペックよりも体験を買うカメラ」という評価で熱狂的なファン層に支持される。ハーフサイズ撮影や豊富なフィルムシミュレーションは他のカメラにはない魅力
留意点: 単焦点かつ固定F値でズーム不可。また、AF速度や純粋な画質(RAW非対応)は、他社の高性能機に一歩譲る
Canon PowerShot G7 X Mark III【Vlogや暗所撮影を重視する人へ】
評判: 「F1.8の明るいレンズが強力」「YouTubeライブ配信機能が便利」と、Vlogや動画撮影や暗い場所での撮影に強みがある。RX100M7よりも広角側でレンズが明るく、ボケを活かした表現がしやすい
留意点: ファインダーを搭載しておらず、AF性能は高速ではあるものの、RX100M7が持つリアルタイムトラッキングのような「動体追従の粘り強さ」では一歩譲る

なお、これらの中で最も登場年月が新しい「X Half」ですが、これは圧倒的な軽さを持っており、しかし「ズームレス」。

そして新しいところは「SNS時代にマッチした、縦型動画撮影がデフォルトになっている」ということで、かなり思い切った仕様を持つ一台です。

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Image:FUJI Film

さらに様々なエフェクトを内蔵して背面液晶も縦型、クラシカルなルックスを持ちフィルム式カメラを連想させるアクションを搭載するなど、まさに新時代のカメラ、そして現在の市場や消費者の使い方・嗜好にマッチした「新しいコンセプト」を持つ製品だと言えそうです(SNSを中心とした設計思想、そしてアナログカメラへの回帰を連想させる仕様)。

SONY DSC RX100 M7はどう進化したのか

そしてもうひとつ触れておかねばならないのが「RX100 M7の(M6からの)進化」。

RX100M6からRX100M7への最も大きな変更点は、「AF(オートフォーカス)性能の劇的な進化」と「動画機能の強化」だとされますが、M7は、ソニーのハイエンドミラーレス一眼「アルファ9」の技術が移植されたことでAFや追従性能が大きく向上し、高性能オールラウンダーとしての地位をより明確にしています。

なお、M6からM7への主な変更点と進化は以下の通り。


🚀 AF性能と連写機能の進化(静止画)

項目RX100M6RX100M7
AF速度0.03秒0.02秒
リアルタイムトラッキング非搭載搭載(AIを活用した高精度な被写体追尾)
リアルタイム瞳AF搭載進化(動画時対応、さらに高性能化)
動物瞳AF非対応対応
連写速度最高24コマ/秒 (AF/AE追従)最高20コマ/秒 (AF/AE追従)
連写時のファインダー表示ブラックアウトありブラックアウトフリー撮影対応 (画面が途切れない)
超高速連写-最大90コマ/秒(AF固定、7枚限定)

重要なポイント:

  1. AFの進化: リアルタイムトラッキングの搭載により、動く被写体への追従性能が段違いに向上。特に動物瞳AFは、ペットを撮影するユーザーにとって大きなメリットに
  2. ブラックアウトフリー: 20コマ/秒の連写中もファインダー像が途切れることなく、常に被写体を追い続けることができるように
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動画機能の強化(Vlogger向け)

  • マイク端子の搭載:
    • RX100シリーズで初めて外部マイク端子(3.5mmジャック)が搭載。これにより、内蔵マイクよりも高音質な音声を録音できるようになり、Vlogや本格的な動画制作において利便性が飛躍的に向上
  • 4Kアクティブ手ブレ補正:
    • 4K動画撮影時に、より強力な手ブレ補正「アクティブモード」が選択可能に(M6はスタンダードのみ)
  • 動画時のリアルタイム瞳AF:
    • 動画撮影時にも人物の瞳にAFが追従するリアルタイム瞳AFが利用可能に
  • 縦位置情報記録:
    • 縦位置で撮影した動画がスマートフォンなどで再生・編集する際にも自動で縦位置になるよう、情報が記録されるように

その他の機能追加・改善点

  • インターバル撮影機能の搭載:
    • タイムラプス動画の素材を撮影するためのインターバル撮影機能が本体機能として追加
  • 色再現性の向上:
    • 画像処理エンジンやカラーフィルターの刷新により、特に肌色の再現性がより自然で忠実になるよう改善される
  • カスタム設定の強化:
    • フォーカスエリア枠の色を「ホワイト」または「レッド」から選択できるようになったり、使用頻度の高いフォーカスエリアだけを表示する限定機能などが追加され、操作性が向上


M6からM7で「変わらない」主な点

  • レンズ: 24-200mm F2.8-F4.5の光学8倍ズームレンズはM6と共通
  • センサー画素数: 2010万画素の有効画素数も共通
  • 内蔵NDフィルター: RX100M7もM6と同様に、内蔵NDフィルターは非搭載されていない(M5A以前のモデルには搭載)

ひとまずは実機テスト実施予定

ざっと各モデルの特徴などを挙げてみたものの、やはり重要なのは「画像」であり、こればかりは実機でテストしないとなんとも。

よって自分のSDカードをもって家電量販店を訪れ、同じものを写した画像を比較し、最終的にどのカメラを購入するか決定したいと思います(結果的に、画質に満足できなければコンパクトデジタルカメラを用いずにiPhoneのカメラで代用する可能性もある)。

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