
| マツダは既存ユーザーを大事にしたモデルチェンジを行う会社である |
これほど「深化」を体現している自動車メーカーもほかにないであろう
さて、新型マツダCX-5を見てきたのでその様子をざっと紹介したいと思います。
一見すると「先代とあまり変わらない」という印象ではありますが、実のところ細部を見てゆくとけっこう大きな変化が与えられており、そして大きく品質が向上したということもあって、先日マツダが公式にアナウンスしたように「売れている」のにも納得です。
なお、ぼくの知人で「マツダのクルマはモデルチェンジを行っても大きく変わることはないので、旧型に乗っていても”いかにも古い”という印象を与えないのがいい」と語っていた人がいましたが、「既存オーナーを大事にする」のがマツダの美点でもあり、「オーナーを置いてゆく」ようなモデルチェンジを行わないのがマツダということなのかもしれません。
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新型マツダCX-5はこう変わった
そこでまずは新型CX-5の変更点について触れてみると・・・。
1. ボディサイズ拡大
新型CX-5は従来型よりも大型化されており、全長は約115mm、ホイールベースが約75mm延長され、さらには全幅も拡大しており、これによって後席や荷室の居住性が大きく向上することに。
主な効果
- 後席の足元スペース拡大
- 頭上空間の拡大
- ドア開口部拡大
- 荷室容量増加

2. デザイン刷新
新世代CX-5は「Wearable Gear」コンセプトを採用し・・・。
フロント
- CX-70やCX-90に近いワイドなグリル
- シャープなLEDヘッドライト
- より力強いSUVらしいスタンス
これらの特徴によって高級感と存在感が大幅に増しているという印象。

なお、フロントフェンダーとボンネット、ドアからリアフェンダーへのつながりなどの基本的なボディライン(鉄板部分、あるいは塗装部分)はシームレス、かつ段差がないという感じではありますが・・・。

一方の樹脂パーツ(フロントグリルやその周辺、ヘッドライトなど)には意図的に「段差」が設けられており・・・。

とくにフロントグリル周辺はかなり「ゴツゴツ」したワイルドな雰囲気に。

たとえばレンジローバーは「ボディパネルもランプ類もドアハンドルもすべてツライチ」となっているものの、マツダの場合は「ボディパネルはツライチ、しかしグリル周辺にはあえて段差」となっていて、こういった差異はなかなかに面白いところだと思います。
そしてこれにより、CX-5には「上品さとワイルドさ」とが同居することとなっているのかもしれません。

ちなみにフロントバンパーサイドには「ダクトなし」。
これは先代やほかのマツダのモデルと同様の意匠ではありますが、こういった「複数世代を通じて採用され続けるデザイン」を見ると「ホッとする」ようにも思います。

サイド
そして「サイド」デザインはなかなかに面白く、このフェンダーアーチの樹脂モールのトップには台形状の突起が設けられているのですが(レンジローバー、そのほかのブランドでも採用されるひとつの流行でもある)、マツダの場合はこの台形部分が「すこし立体的(折り返しがついている)」。

そしてフロントフェンダー後ろ側のドアパネルに設けられた「段差」、それに応じる造形を持つ樹脂製サイドステップがちょっとしたアクセントに。

ドアハンドルはこれまで同様のアイロン型で、ここもマツダの良心ということになりそうです。

そして「マツダのこだわりどころ」でもあるウインドウモールの最後端のズバらしい造形も健在ですね。

リア
車体後部に目を移すと、従来型のイメージを残しつつもかなり現代的になっていて、大きくは以下のような特徴を持っています。
- 横長テールランプ
- 「MAZDA」文字ロゴ採用
- よりプレミアムな印象
ここで注目したいのは「テールランプ」で・・・。

ヘッドライト同様、ボディパネルと「ツライチではなく」、「ボディパネースはスムース、ランプ周りは立体的に」というのがマツダの流儀なのかもしれません。

そしてリヤゲート「中央」に寄せられた、そして文字と文字の間隔を広げられたマツダ文字も大きなトピック。
この手法はレクサスそしてフォルクスワーゲンも取り入れる「最新のトレンド」でもありますね。

リアサイドは「ロングテール化」され・・・。

ルーフトップとリアスポイラーの中央が凹む「ダブルバブル風」ルーフ。

3. インテリアが大幅進化
そしてインテリアに目を移すと、より「プレミアム」な装備と雰囲気が増強されており・・・。
最大15.6インチの大型ディスプレイ
マツダ史上最大となる15.6インチセンターディスプレイを採用。標準仕様でも12.9インチです。

Google Built-in搭載
さらには以下がが車載システムに直接統合されています。
- Google Maps
- Google Assistant
- Google Play
ロータリーコマンダー廃止
長年マツダ車の特徴だったセンターコンソールのダイヤル式コントローラーが廃止されることで完全タッチ操作へ移行していて、これ賛否が分かれている変更点でもありますね。

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そしてステアリングホイールの「ステッチ」も変更へ。

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なお、ステアリングホイールそのものも新型になり・・・。

内装各部の樹脂パーツの処理がプレミアムになり・・・。

各部の仕上げもプレミアムに。

4. 快適性向上
さらに新型CX-5では以下のような快適装備、ファミリー向け装備が充実していて・・・。
- 静粛性向上
- パノラマサンルーフ設定
- アンビエントライト採用
- 後席リクライニング機能
- 後席シートヒーター設定

リアシートも広々。

5. 安全装備強化
新型CX-5は全車標準でなどを搭載し、上級グレードでは360度カメラやレーンチェンジアシストも追加されるようですね。
- MRCC(レーダークルーズ)
- ブラインドスポットモニター
- 車線維持支援
- ドライバー異常時対応システム
- リアクロストラフィックアラート

6. パワートレイン
発売当初は従来型から改良されたパワートレインが搭載され、一方で、従来型に設定されていた2.5Lターボ(約250馬力級)は廃止されています。
- 2.5L直列4気筒ガソリン
- 187馬力
- 6速AT
- AWD標準

従来型オーナー視点での最大の違い
以下がざっとした新型CX-5と従来型CX-5との相違ですが、「走り重視のコンパクトSUV」から、「居住性・実用性も重視したファミリーSUV」へと少し性格が変わったという印象です。
| 項目 | 従来型CX-5 | 新型CX-5 |
|---|---|---|
| ボディサイズ | ややコンパクト | 一回り大型化 |
| インフォテインメント | 10.25インチ中心 | 最大15.6インチ |
| 操作方式 | ロータリーコマンダー | タッチ操作中心 |
| 後席空間 | 普通 | 大幅改善 |
| 荷室 | やや狭め | 拡大 |
| パノラマルーフ | なし | 設定あり |
| ハイブリッド | なし | 2027年追加予定 |

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