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またまたBYDが価格破壊。車両本体価格150万円以下で新型「シーガル」発表、BMWが「コストがかかりすぎる」として廃止したLiDARを搭載しても200万円に収まる

新型BYDシーガル/ドルフィン・ミニ~フロント(走行)

Image:BYD

| 文字通り新型BYDシーガル(ドルフィン・ミニ)はEV市場を破壊する可能性を秘めている |

これからのEV選びは「価格」に加えて「どれだけ賢いか」も重要に

やはり中国車というといまだに「安かろう悪かろう」のイメージが拭えないという印象ではありますが、そんな時代が完全に終わりを告げる一台のクルマが登場し、それが世界一のEVメーカー、BYDが放っ2026年モデルとしての新型「シーガル」。

中国では海鸥、その他海外では「ドルフィン・ミニ」や「ドルフィン・サーフ」として知られるこのコンパクトEVが、2026年北京モーターショーでの初公開を経て、驚異の価格とスペックでもって正式発売されたというわけですね。

特筆すべきは、このクラスでは異例中の異例となる「LiDAR(ライダー)」のオプション設定で、100万円台から買えるコンパクトカーに最先端の自動運転技術が投入されるという事実もさることながら、そのオプション価格が自動運転パッケージ含めて約50万円というのもまた驚き。

なお、先日BMWは「LiDARはコストが掛かりすぎるので(パッケージオプションで100万円くらい)」として採用を見送っていますが、車両のみならず、BYDは「自動運転」についても価格破壊を行っている、ということになりそうです。

新型BYDシーガル/ドルフィン・ミニ~フロント(静止、グリーン)

Image:BYD

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新型BYDシーガル:ここが凄い!

  • 衝撃の価格破壊:約145万円(69,900元)からという圧倒的低価格
  • LiDAR初搭載:高度な運転支援システム「DiPilot 300」を選択可能
  • 航続距離アップ:最大405kmの走行が可能だとされ、街乗りから遠出までカバー
  • 新色追加:マンゴーオレンジ、ミントグリーンなど、遊び心あふれるカラー展開

100万円台で「神の目」を手に入れる

今回のマイナーチェンジで最大の目玉となったのが、オプション設定された高度運転支援システム「God’s Eye B(DiPilot 300)」。

これには高精度のLiDARが含まれており、信号認識やラウンドアバウト(環状交差点)のナビゲーション、さらには都市部でのナビゲーション・オン・オートパイロット(CNOA)を可能にします。

このパッケージを装備しても、新型シーガルの価格は約190万円〜205万円(90,900元〜97,900元)に収まっていて、BYDはプレミアムセグメントの専売特許だった高度な自律走行技術を”一気に大衆車レベルまで”引き下げた、ということに。

そしてここで注目すべきは「この価格帯でも、自動運転を求める顧客がいると考えられること(でないとBYDはオプションとしても設定しないであろう)」で、これは中国市場特有の現象でもあり、ほか市場ではちょっと考えにくいところかもしれません。

新型BYDシーガル/ドルフィン・ミニ~フロント(静止)

Image:BYD

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新型シーガル:車種概要、性能・デザイン・スペック

1. デザインとサイズ感

16インチの「スターライト」ホイールや新デザインのLEDテールライトを採用。コンパクトながら存在感のあるスタイリングへと進化しており・・・。

2. インテリアと最新装備

室内には、新たに「オートミール・ライス」カラーが追加され、温かみのあるモダンな空間となっているのが大きなトピックですが、この価格にも関わらず「高級車並の」装備が与えられているのも見逃せないところですね(驚異的である)。

  • DiLink 150システム:12.8インチの大型回転スクリーンで3D車両コントロールが可能
  • 快適装備:50Wワイヤレス充電、フロントシートヒーター、6ウェイ電動運転席シートを完備
  • 安全性:ドライバー監視システム(DMS)、自動緊急ブレーキ(AEB)を搭載
BYDシーガルのインテリア

Image:BYD

主要諸元・スペック

305km モデル405km モデル
バッテリー容量30.08 kWh38.88 kWh
CLTC航続距離305 km405 km
最高出力55 kW (74 hp)55 kW (74 hp)
最大トルク135 Nm135 Nm
全長×全幅×全高-3,780 × 1,715 × 1,540 mm
ホイールベース-2,500 mm
タイヤサイズ-16インチ

市場でのポジショニングと競合比較

これまでもBYDシーガルは中国市場で圧倒的な人気を誇ってきましたが、直近ではライバル車の猛追を受けているのもまた事実。

BYDは、これら競合に対抗するために「LiDAR搭載」という強力なカードを切ったということになり、低価格帯EV市場は価格のみではなく、「安さ+高度なテック」の戦いへとステージが変わってきているようにも見受けられます(ここで、「安いだけ」が売り物のEVメーカーはふるいにかけられそうだ)。

  • Geely(吉利)Xingyuan:昨年、中国の新エネルギー車(NEV)市場でトップセールスを記録した最強のライバル
  • Leapmotor(零跑)A10:2026年3月に発売されたばかりの最新鋭コンパクト
  • Arcfox(極狐)T1:高い質感でシェアを奪い合う競合モデル※このアークフォックスとは聞き慣れない名前ではあるが、北京でけっこう走っていたので、北の方に強いメーカーなのかもしれない


なぜ「LiDAR」が必要だったのか?

「このサイズの車にLiDARなんてオーバースペックでは」と思いがちではあるものの、しかしBYDの狙いは明確で・・・。

  1. データの収集:安価な普及モデルにLiDARを載せることで、膨大なリアル走行データを収集し、AIの学習スピードを加速させる
  2. ブランドの民主化:ハイエンドモデルだけでなく、すべてのユーザーに最新の安全技術を届けるというブランドイメージの構築
  3. グローバル展開:欧州や東南アジア(ドルフィン・ミニ名義)での展開を見据え、安全基準の厳しい市場でも圧倒的な優位性を確保する

これらを見るとたしかに「納得」できるように思われ、特に今後ますます厳しくなるEVウォーズにおいては「ブランドイメージの構築」が非常に重要になる可能性があり、これからのEV選びは、バッテリーの大きさや加速だけではなく「どれだけ賢いか」が基準になることを、このシーガルが(今の段階から)物語っているのかもしれません。

新型BYDシーガル/ドルフィン・ミニ~フロント(走行、オレンジ)

Image:BYD


結論

2026年モデルのBYDシーガルは、単なる「格安EV」の枠を完全に飛び越えており、150万円前後の価格帯を維持しながら、LiDARや高度な運転支援システムを備えることで競合を突き放そうとしています。

日本市場への導入時期は未定ではありますが、もしこのスペックと価格で上陸すれば、軽自動車市場をも揺るがす黒船になることは間違いなく、これは「小さな高級車」ならぬ「小さな超先進車」。EVの進化が、最も身近なクラスから加速し始めている、というのがいまの状況です。

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参照:BYD

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