| DB4 GT ザガートとの”2台セット”で販売されるコレクターズアイテム |
アストンマーティンがニューモデル「DBS GTザガート」の画像を公開。
この「DBS GTザガート」は、アストンマーティンが”ザガート100周年”を記念して発売するもので、「DB4 GT ザガート コンティニュエーション(DB4 GT Zagato Continuation)とDBS GT ザガート(DBS GT Zagato)との二台セット」での販売となります。
なお、販売は19セットのみ、価格は約8億8000万円、とアナウンスされています。
これほどまでに「ザガート的」なクルマも他にない
二台セットのうちの一台、「DB4 GT Zagato Continuation」はすでにその姿が公開されていますが、これは1959年に発表されたDB4 GT ザガートの復刻版。
当時と同じ製法にて組み立てられた「2019年式の新車」ということになりますね。
なお、当時このDB4 GTザガートは19台のみが製造され、今年は2019年ということから「19」という限定セット台数が導き出されたのかもしれません。
アストンマーティンが1960年代に生産していた「DB4 GT ザガート」を19台のみ復刻し、完成車を公開。当時と同じ技術、製法を使用しながらも要所要所は現代風に
そして今回公開されたのはペアのもう一方、「DBS GT ザガート」(今の段階では実車ではなくレンダリング。製造は2020年から)。
こちらは現行モデル「DBSスーパーレッジェーラ」をベースにした特別仕様のクルマですが、ノーズからテールまで、つまり何から何までもがザガートによってカスタムされています。
ザガートは航空機の設計・製造もかつて手がけており、よって空力面では定評がありますが、今回のDBS GTザガートも「美しく、流れるような、そしてフラッシュサーフェス化された」デザインを持つことがわかりますね。
https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/48244768011/in/dateposted-public/画像を見ると、フロントだと大きく口を開けたグリル(横の方まで回り込む3D的な構造)、現行アストンマーティンのいかなるモデルとも共通性を持たないヘッドライトが特徴的。
なお、このグリルは「アクティブシャッター」を持ち、グリル内にある「108個の」カーボンファイバー製パーツは、車両駐車時などのクーリング不要時には「完全に閉じ」、かつフラッシュサーフェスになるとのこと(けっこうスペクタクルな動きをするのだと思う)。
サイドでは、最近のザガートのデザイン的特徴でもあるウイングレットが設けられ、ゴールドのアクセントつき。
同じくホイールにもゴールドのアクセント、ブレーキキャリパーもゴールド仕上げとなりますが、これもザガートが好んで用いるカラーリングですね(トヨタ・ハリアーとのコラボモデルでも、メタリックレッドとゴールドとのコンビがイメージカラーだった)。
もちろんルーフは「ダブルバブル」ですが、これはカーボンファイバーで再現され、リアウインドウレス※後方確認はカメラで行うとされている
そのほか、リアに行くに従い切り上がるリアクォーターウインドウ、「丸2灯」テールランプはザガートでも「おなじみ」の意匠です。
そしてリアディフューザーもリアウインドウ同様に新しい形状を持ち、表面になんらかの加工が施されている模様。
今回のアストンマーティンDBZザガートの公開にあたり、アストンマーティンのCCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)は「このクルマは、美しさだけを求めたものではなく、そこにはドラマを感じさせる」。
そして、「このグリルもドラマを感じさせるパーツの一つで、駐車時そして走行時とでその表情を変化させることになる。駐車時は静けさをたたえ、走行時にはアクティブ、という具合だ。そしてエンジンスタート時にその表情が切り替わる様は格別だ」とも述べています。
ただ、唯一残念なのは、オーナー自身が(自分でエンジンをスタートさせると)その動きを見られない、ということかもしれません。
VIA:Astonmartin