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ホンダがアストンマーティンと組んで5度目のF1復帰!2026年からの新パワーユニット対応にて今後の電動化にはずみをつけ、「電動フラッグシップ」への技術転用も

ホンダがアストンマーティンと組んで5度目のF1復帰!2026年からの新パワーユニット対応にて今後の電動化にはずみをつけ、「電動フラッグシップ」への技術転用も

| これまでホンダはF1への参戦をうまく市販車とその販売に結びつけて来なかったが、今回は今までと異なる動きを期待したい |

加えて「電動フラッグシップ」へのF1直系技術の注入をお願いしたい

さて、すでに大大的に報道されている通り、ホンダが2026年シーズンからアストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ・ワン・チームのF1マシン用ハイブリッドパワートレインのサプライヤーとなり、レギュレーション変更に備える、と発表。

F1では2026年に新レギュレーションを導入し現在のハイブリッドシステム比で3倍の出力へと高め、エレクトリックモーターと内燃機関との出力比を現在の20対80から50対50に均衡させ、さらには100%サステナブルな燃料を使用する予定です。

よって、2026年にはこれまでの(パワーユニットに関する)実績をレースに活かすことが難しくなり、ある意味では全チームが「振り出し」に戻るであろうことから、現在多くの自動車メーカーがF1への参入を検討し、また表明しているわけですね。

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ホンダのF1復帰は5回目

なお、ホンダは1964年の初参戦以来、過去に4回F1から撤退しており、やはり記憶に残るのは2008年末の撤退、そしてブラウンGPの発足ですが、ホンダは当時F1で全く勝てず、F1での赤字、業績不振から撤退を決め、わずか1ポンドという金額にてロス・ブラウンへとF1チームを売却しています(これがブラウンGPとなる)。

ただ、翌2009年シーズンは(資金難のため開発ができず)ホンダが開発していたマシン(RA109)をほぼそのまま使用する形でレースシーズンを迎え、しかしフタを開ければ勝利を量産し、あろうことかタイトルまで獲得してしまい、そこでワークスチームとしての参戦を考えていたメルセデスが(ブラウンGPを)チーム丸ごと約150億円で買い取ることに。

なお、ブラウンGPが2009年にF1から得た収益は132億円だと報じられており、つまりは「1ポンドで買ったチームが、1年もたたないうちに282億円になった」ということを意味しますが、ホンダは「あと一年」耐えていればこの恩恵にあずかれたのかもしれません。

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そして直近の撤退は2020年で、ここでも「撤退した後、ホンダのエンジンを積んだレッドブルが(2021年、2022年に)タイトルを取る」という(ホンダにとっての悪夢のような)出来事が発生しています。

ちなみに2020年の撤退に関しては、その理由について「2030年のカーボンニュートラル達成を目指し、リソースをそこに集中させるため」だと述べ、その際には「もう二度とF1には戻らない」とも。

ただしレッドブルとの協議にて2025年まではパワーユニットの技術的支援を(ホンダ・レーシングを通じ)行うとしていたわけですが、その後ちょっと事情が変わってしまい、ホンダの主要市場のひとつである北米でのF1人気が大きく盛り上がるに際し、ホンダはホンダはマーケティング上の理由からF1復帰を望むようになったとも報じられています(北米では、モータースポーツの参戦状況や勝敗がセールスに大きく影響すると言われている)。

しかしながら2023年はじめにはフォードとレッドブルが提携を発表し、2026年に向けてF1用パワートレインを共同開発するという声明を出してしまい、ホンダはF1に復帰しようにも帰るべき場所を失うことに(ホンダがもうF1に戻らないとしていたので、レッドブルとしては当然、ほかのパートナーを探す必要があった)。

それでも「捨てる神あれば、拾う神あり」ということなのか、今回はアストンマーティンと「目論見が一致した」ことからの提携と復帰となったわけですね。

なお、北米でのF1人気の過熱ぶりは「凄まじい」といい、そのためフォードのみならずキャデラックも参戦を表明しており、さらに北米でのF1人気が高まるのかもしれません。

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Honda

今回のF1復帰に際してホンダはこう語る

そして今回、ホンダがF1復帰、アストンマーティンとの契約に関してまず述べたのが「ホンダは、世界のレースに挑戦し、勝利することで成長してきた企業です」ということ。

前回のF1撤退理由が「カーボンニュートラル達成のため、資源を集中する」というものではありましたが、2026年からの新レギュレーションに対応することで、電動化に関連する技術を高め、それによって得たノウハウを新型電動フラッグシップスポーツはじめ様々な市販車に活かしたり、またホンダが力を入れている航空産業(この場合はeVTOL機)にも転用できることを考慮した、ともコメントしています(2026年のパワーユニットは内燃機関とエレクトリックパワーが半々ではあるが、2020年のF1撤退の理由が「脱内燃機関」だったので、今回の会見では内燃機関には触れてない)。

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なお、ここで見落としてはならないのが、こっそり「電動フラッグシップ」とホンダが明言していることで、これはウワサされるNSX後継モデルを指しているのだと思われ、ここにF1直系の技術が使用されるとなると、ライバルに対する大きなアドバンテージとなる可能性もありそうですね。

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参照:Honda

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