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ポルシェ・パナメーラ、ベントレー・コンチネンタルGTにリコール届け出!冷却水ポンプに問題があり、水分が入ってショート、最悪の場合は火災も

2023/02/14

ポルシェ・パナメーラ

| ここ最近、ポルシェはあまりリコールを出していなかったが |

パナメーラ、そしてカイエンはポルシェの中でもリコールが少なくない車種である

さて、米国にてポルシェがパナメーラに、そしてベントレーがコンチネンタルGTについてリコールを発表。

一見すると関連性が無いように見える二台ですが、現在はポルシェ、そしてベントレーともにフォルクスワーゲングループ傘下にあり、多くのパーツを共有しています。

今回、米国道路交通安全局(NHTSA)に届け出られた内容を見てみると、2017~2022年モデルのポルシェ・パナメーラ、そして2020年モデルのベントレー・コンチネンタルともに外部冷却水ポンプに問題があるとしてリコールが届け出られています。

問題となるのは冷却水ポンプの「シーリング」

このリコールで問題が指摘されているのは「外部冷却水ポンプのシーリングの問題」で、ここに不具合があるために水分がポンプに入り込み、結果的にショートを引き起こし、最悪の場合は火災に至るとされていますが、影響を受けるのはパナメーラ、そしてコンチネンタルGTあわせて約25,000台だとされるので、けっこう規模が大きなリコールと言えるかもしれません。

ただ、その25,000台の内訳を見ると、(対象となる製造期間が長いぶん)ポルシェ・パナメーラのほうが圧倒的に多く、サルーンそして(ワゴン)スポーツツーリスモを含むパナメーラ、パナメーラ4、パナメーラGTS、パナメーラターボあわせて24,467台だと公開されています。

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改善の方法はポルシェとベントレーとで異なる

なお、興味深いことに、「不具合の場所は同じ」であっても、ポルシェとベントレーとではその改善対策の内容が異なっており、ポルシェが発表したリコールでは、「ディーラーが外部クーラントポンプを交換し、必要に応じてプラグ接続部を点検・交換する」とされているものの、ベントレーのリコールでは、改善策を 「現在対策を協議中」と表示しているのみ。

同じグループに属し、同じパーツを使用しているからこそ同時にリコールが出されたと思われるものの、補機類の関係やレイアウト上の問題により、ベントレーのポンプのほうがより複雑であったり対策を施しにくい場所にあるのかもしれず、ちょっと興味深いリコールでもありますね。

いずれにせよ、ポルシェ、ベントレーともに対象車を保有するオーナーには3月27日からリコールが通知されるといい、日本においてもリコールが発表されることになるのかもしれません(ざっと国土交通省のリコールサイトを見たところ、ポルシェ、ベントレーともにリコールの届け出は見当たらないようだ)。

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参照:CARBUZZ

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