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ベントレーのダッシュボードに組み込まれる「回転ディスプレイ」のオプション価格は約85万円。「それでも70%の顧客がこれを選択している」

2024/01/03

ベントレー

| ベントレーのオプションは「とんでもなく高価」なことでよく知られている |

そしておそらく、今後もこういったオプションは増え続けてゆくだろう

さて、ベントレーの(最新の)クルマには「ローテーションディスプレイ」が備わっており、これはダッシュボードのセンター部分にあるディスプレイがくるっと(ボンドカーのナンバープレートのように)回転してダッシュボードのウッドパネルと一体化するというもの。

しかもこれは「3面」構成を持ち、一面は12.3インチサイズのタッチパネル、もう一面はダッシュボードと同じウッドパネル、そしてもう一面は3連アナログメーターといった内容を持っており、もちろんドライバーが任意でどの面を表示させることができるかを選択できるわけですね。

ローテーションディスプレイの開発には3年を要する

ベントレーによれば、このローテーションディスプレイの開発には3年を要したとのことで、それだけ長い時間がかかった理由は「構造が複雑だから」。

構成される部品の数は153個、各面の位置合わせが約0.3ミリというわずかな公差で作られているのですが、そのためにコストが非常に高くなっており、北米だとその価格は6,000ドル(日本円だと約85万円)に設定されています。

ちなみにこちらが「ディスプレイ表示」状態で・・・。

L1330394

こちらがダッシュボードと同じウッドパネルを表示させた状態。

L1050376

このほかに「アナログメーター面(外気温、コンパス、クロノメーター)」がもうひとつあるわけですが、これらが回転するだけで「85万円」というのはかなり高価に感じるものの、なんとベントレーの顧客の70%がこのオプションを選択しているのだそう。

L1050382

なお、これらの切り替えは単に回転するだけではないといい、ローテーションに際しては「まず一段階引っ込み、そこから回転し、また出てきてツライチになる」という動作をするのだそう。

このために専用ECUが存在し、もちろん駆動用のモーターやギア含むユニットには40もの可動パーツが存在するようですが、その構造の複雑さに起因してかトラブルも少なくないようで、ぼくが今までに数回ベントレーに試乗した中では「2回」この部分に不具合が生じています(両方とも”途中で止まる”というものだった)。

L1330393

ベントレーにはとんでもなオプションも存在する

なお、ベントレーはベンテイガ発売時に「ダッシュボードに組み込むトゥールビヨン」クロックをオプション設定しており、この価格はなんと(当時)2600万円。

当時のパートナーであったブライトリングとの共同開発となりますが、こちらもやはり自動車特有の振動や衝撃に対応するため、開発時には様々な苦労があったとも言われていますね。

おそらく、この他にも様々な「想像を絶するオプション」がベントレーには存在するのだと思われますが、今後発売されるモデルにもそういった「驚愕の」オプション設定がなされることになるのかもしれません。

そしてベントレーの顧客たちは「美しさ」「完璧さ」に対してお金を支払う人々なのだと思われ、だからこそこういったオプションが受け入れられ、そしてバトゥールではさらにその範囲が拡大しているのだと思われます。

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