| ベントレーのオプションは「とんでもなく高価」なことでよく知られている |
そしておそらく、今後もこういったオプションは増え続けてゆくだろう
さて、ベントレーの(最新の)クルマには「ローテーションディスプレイ」が備わっており、これはダッシュボードのセンター部分にあるディスプレイがくるっと(ボンドカーのナンバープレートのように)回転してダッシュボードのウッドパネルと一体化するというもの。
しかもこれは「3面」構成を持ち、一面は12.3インチサイズのタッチパネル、もう一面はダッシュボードと同じウッドパネル、そしてもう一面は3連アナログメーターといった内容を持っており、もちろんドライバーが任意でどの面を表示させることができるかを選択できるわけですね。
ローテーションディスプレイの開発には3年を要する
ベントレーによれば、このローテーションディスプレイの開発には3年を要したとのことで、それだけ長い時間がかかった理由は「構造が複雑だから」。
構成される部品の数は153個、各面の位置合わせが約0.3ミリというわずかな公差で作られているのですが、そのためにコストが非常に高くなっており、北米だとその価格は6,000ドル(日本円だと約85万円)に設定されています。
ちなみにこちらが「ディスプレイ表示」状態で・・・。
こちらがダッシュボードと同じウッドパネルを表示させた状態。
このほかに「アナログメーター面(外気温、コンパス、クロノメーター)」がもうひとつあるわけですが、これらが回転するだけで「85万円」というのはかなり高価に感じるものの、なんとベントレーの顧客の70%がこのオプションを選択しているのだそう。
なお、これらの切り替えは単に回転するだけではないといい、ローテーションに際しては「まず一段階引っ込み、そこから回転し、また出てきてツライチになる」という動作をするのだそう。
このために専用ECUが存在し、もちろん駆動用のモーターやギア含むユニットには40もの可動パーツが存在するようですが、その構造の複雑さに起因してかトラブルも少なくないようで、ぼくが今までに数回ベントレーに試乗した中では「2回」この部分に不具合が生じています(両方とも”途中で止まる”というものだった)。
ベントレーにはとんでもなオプションも存在する
なお、ベントレーはベンテイガ発売時に「ダッシュボードに組み込むトゥールビヨン」クロックをオプション設定しており、この価格はなんと(当時)2600万円。
当時のパートナーであったブライトリングとの共同開発となりますが、こちらもやはり自動車特有の振動や衝撃に対応するため、開発時には様々な苦労があったとも言われていますね。
おそらく、この他にも様々な「想像を絶するオプション」がベントレーには存在するのだと思われますが、今後発売されるモデルにもそういった「驚愕の」オプション設定がなされることになるのかもしれません。
そしてベントレーの顧客たちは「美しさ」「完璧さ」に対してお金を支払う人々なのだと思われ、だからこそこういったオプションが受け入れられ、そしてバトゥールではさらにその範囲が拡大しているのだと思われます。
合わせて読みたい、ベントレー関連投稿
-
ベントレーが少量限定モデル「バトゥール」の内装に18Kゴールドを最大210g採用すると発表。そのぶんだけでなんと1,827,000円に
| これら18Kゴールドのパーツは環境負荷を考慮し「リサイクル」にて作られるそうだ | 将来的にベントレーは貴金属の拡大採用を検討しているようだ さて、ベントレーが103年ものベントレーの歴史の中で最 ...
続きを見る
-
まさかのベントレー×ドゥカティ、「ドゥカティ・ディアベル・フォー・ベントレー」が500台のみ限定発売。うち50台はベントレー顧客向けのカスタム仕様
| 現在ドゥカティはランボルギーニの子会社として機能している | そしてベントレー、ランボルギーニともにフォルクスワーゲングループ傘下に収まっている さて、ちょっと寝耳に水なベントレーとドゥカティとの ...
続きを見る
-
ベントレー・バトゥールのネイム製オーディオはオプション価格460万円。その価格はレクサスNX一台分、実力やいかに
| ベントレーの顧客に提供するモノだけに、おそらく「価格に見合う価値」があるのだろう | ブルメスターの導入以降、自動車用オーディオシステムの価格が飛躍的に高くなったように思える さて、ベントレーはコ ...
続きを見る