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マクラーレン750S日本初展示へ。同社史上もっともパワフルで軽量なシリーズ車、しかし実際は数字よりも目に見えない部分の進化のほうが大きいのかも【動画】

2023/08/21

マクラーレン750S日本初展示へ。同社史上もっともパワフルで軽量なシリーズ車、しかし実際は数字よりも目に見えない部分の進化のほうが大きいのかも【動画】

| マクラーレンはCEOが交代した後、大きな変革の時を迎えようとしている |

とくに品質面においてはこれまでから大きく進歩を遂げることになり、信頼性が大きく向上しそう

さて、マクラーレン750Sの国内初展示が行われるとのことでマクラーレン大阪さんへ。

マクラーレン750Sは720Sの後継モデルとして市場に投入されていますが、(限定モデルではない)シリーズ生産モデルとしてはマクラーレン史上「最軽量そして最もパワフルな」スーパーカーです。※乾燥重量は1,277kg

マクラーレン750Sは新CEO就任後「初」のニューモデル

なお、マクラーレンのCEOは2022年4月にマイケル・ライターズ氏へと交代していて、この750Sは同CEO就任後「はじめて発売される」ニューモデルモデル。

そしてマイケル・ライターズ氏はポルシェではカイエン、フェラーリではプロサングエを開発した人物でもあり、これは「マクラーレンがSUVを発売する布石」と考えるのが妥当ですが、現在のところまだSUVのプライオリティは高くはなく、発売されるにしても2028年以降であろうという報道がなされています。

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マクラーレン
マクラーレンはSUVを発売する前にまず「黒字化」「経営の安定化」を優先するもよう。よってSUVの発売はそれらを達成したのち、早くても2028年に

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なお、このマイケル・ライターズ氏は技術面に非常に明るい人物であり、そのために(就任直後にデリバリーが開始された)アルトゥーラの性能や品質にダメ出しを行い、数度に渡る販売延期を指示したのは既報の通り。

ただしその甲斐あって修正後のアルトゥーラは初期モデルとは全く異なる完成度を持つといい、つまり同氏はそれほどのこだわりを持つ人物ということになりますね。

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実際のところ、同氏は以下のように語っており、そしてこの750Sはアップデート版のアルトゥーラ同様、自信をもってオススメできるスポーツカーであるのは間違いなさそうです。

私がCEOへと就任した後、「過去のマクラーレンは、完成されていない状態の製品を発売し、そのまま顧客に提供することがあった」という話を内部から聞き、たいへんなショックを受けました。

ただ、アルトゥーラは、それをしなかった最初のプロジェクトです。クルマが熟成されていないことがわかったので、生産をストップしたのです。これ(発売延期)を行うことは、会社の財務状況を悪化させるリスクを伴いますが、私たちが行った非常に重要な変更でもあります。販売店やお客さまに伝えるべき重要なメッセージ、それは、これからは品質が重視されるということです。もう、”このクルマはすごく速く走るから、魅力的だから、多少の品質の問題は許してね”とは言いません。もう、そうではないのです。

加えて、マクラーレン750Sの公式製品ページには、マイケル・ライターズ氏からの直々のメッセージが記されており、これはスーパーカー業界でもかなり珍しく、それだけ誇れるクルマであることがわかりますね。

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マクラーレン750Sはこんなスーパーカー

そこでこのマクラーレン750Sについて掘り下げてみると、720Sを軽量パワフルなクルマへと改良し、レスポンス、そしてドライビングプレジャーを新次元へと押し上げたクルマだとされています。

なお、6ミリほどトレッド(トラック)が拡大することで高速安定性、コーナリングスピードが向上しており、全方位に渡ってその性能を大きく伸長させたということもわかります。

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搭載されるエンジンは4リッターV8ツインターボ、出力は750馬力、0−100km/h加速は2.8秒、最高速は332kmh(ファイナルは15%短縮)。

もともと720S時代から「無敵すぎる」クルマではあったものの、この750Sは「ポルシェ911ターボSやフェラーリSF90ストラダーレに(720Sが)奪われてしまった」王座を取り戻すことになるのかもしれません。

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そのスタイリングは720Sから大きく変わってはいないものの、いうなれば「720Sと750Sとの中間」といった印象です。

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(720S時代からそうではありましたが)750Sのエクステリア上の大きな特徴は「空気の流れが手に取るようにわかる」こと。

フロントバンパーにドーンと風が当たったのち、その風は上下左右に流れ、上部だとフロントフード上のプレスラインを経てティアドロップ状のキャビン側面を流れ・・・。

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そこから車体中央に収束し・・・。

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リアウイングの上下へ。

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そして(これも720S時代からですが)ドアの内側をエアが流れる構造を持ちますが・・・。

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そのエアの出口(ドアの端)はこういった形状を持っており、素人目にも製造には困難を極めるだろうなという印象ではあるものの、それよりも「エアフローのほうが重要であった」のだと考えることができます。

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つまりマクラーレン750Sは「コストよりも、速く走ることをずっと重要視した」クルマである、ということになりますね。

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参考までに、このエアの入り口には金属製のパンチングパネル(タイヤが跳ね上げた石の侵入を防ぐ目的だと思われる)も。

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マクラーレン750Sのインテリアはこうなっている

そしてこちらはマクラーレン750Sのインテリア。

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メーターは固定式に(おそらくは需要とその役目、コストとのバランスを思案した結果だと思われる)。

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その一方、カーボンモノセル(カーボンモノコック製キャビン)は継続されており、コストを投じるところとそうでないところを明確に識別しているようですね(さすがは開発畑出身のマイケル・ライターズCEOである)。

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インテリア全般は質感が非常に高く、こちらもパフォーマンス同様、格段の進歩を遂げたと考えていいのかもしれません。

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リアにはチタン製ロールバー。

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センタートンネルはこれまで同様「(フェラーリやランボルギーニに比較して)非常に幅が狭く」、これは少しでも左右シートを中央に寄せ、ロールセンターを改善しようという意図からです。※実際、全幅1,930ミリという大きなクルマであるにもかかわらず、左右シートのショルダー部は「触れ合わんばかり」である

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見たところ、そして数字上では「大幅な」変化があったようには思えないかもしれませんが、アルトゥーラの「当初のモデルと、現在のモデル」ではスペックが同じなのに全く異なるクルマに感じられるほど改善していると言われることを考慮すると、750Sは「数字を遥かに超える、そして数値には現れない」アップデートが施されているものと思われます。

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なお、マクラーレン大阪さんでは中古車センター「マクラーレン クオリファイド大阪」を開設し、いっそうその業容を拡大し高まる需要に応えているそうですが、ぼくは(お世話になっているのに)未だに1台もマクラーレンを購入したことがなく、よってどこかで恩を返さねばなるまい、とも考えています。

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マクラーレン750Sを見てきた際の動画はこちら

マクラーレン大阪

大阪府大阪市中央区北久宝寺町 3-5-12
https://osaka.mclaren.com/ja

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