
Image:McLaren
| 788HSの全貌と“HS”が持つ特別な意味とは |
マクラーレンのこれまでの「集大成」となることは間違いなさそうである
マクラーレンがかねてより噂されていた、謎に包まれた最新限定モデルのティザーを突如ドロップ。
今回の公式アナウンスにより、その注目の車名が「788HS」であることが確定し、ベールを脱ぐ世界初公開の舞台は、まさに目前に迫る2026年7月9日(グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード)です。
この「788HS」は、現行のコアモデルである「750S」のアーキテクチャをベースにしながら、マクラーレンのカスタム部門「MSO(マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ)」が手がける、これまでの枠組みを遥かに超えた究極のサーキット特化型ハイパフォーマンスカーになると目されています。
この記事の要点
- 新型ハイパーカーの車名が確定:マクラーレンはSNSの公式ティザーにて、新型スーパーシリーズの名称が「788HS」であることを正式発表。
- 極限の空力&フルカーボン:ベースは750Sながらボディ全体に「露出した(剥き出しの)カーボンファイバー」を採用。固定式大型リアウイングやルーフスクープなど、劇的な空力アップデートを敢行。
- 純内燃機関V8の最終章か:4.0リッターV8ツインターボは800馬力(788bhp)までスープアップ。伝統のセンター4本出しマフラーを継承。
- 世界限定200台のプレミア:クーペとスパイダーがそれぞれ100台のみ限定生産され、価格は驚愕の約600,000ドル(約9,900万円)から。
マクラーレン新型「788HS」につき判明している情報
公式ティザー動画や現地からのリーク情報によると、新型788HSはこれまでのロードカーとは一線を画す「本気度」が詰め込まれていることがわかっており、まず目を引くのが、ボディ全体を覆う「剥き出しのグロスカーボンファイバー」、そして圧倒的なダウンフォースを発生させるためのエアロダイナミクスパッケージ。
750Sの可動式リアウイング(エアブレーキ)は取り払われ、かつての限定レーシングモデルを彷彿とさせる固定式の巨大なリアスポイラーと、ミッドシップマウントされたV8エンジンに冷気をストレートに送り込むルーフスクープが奢られています。
さらにエキゾーストシステムには、あの伝説的なハードコアモデル「765LT」から受け継いだ、アイコニックな「センター4本出しマフラー」を採用し、その咆哮とともに、最後の純ガソリンV8スーパーカーとしての圧倒的な存在感を放つかのようですね。
新型マクラーレン 788HS 予測スペック
| 項目 | 新型 788HS(予測値) | ベース車両:750S(参考) |
| エンジン | 4.0L V8 ツインターボ(純内燃機関) | 4.0L V8 ツインターボ |
| 最高出力 | 800 hp (788 bhp) | 750 hp (740 bhp) |
| 最大トルク | 約 800 Nm | 800 Nm |
| 乾燥重量 | 約 1,250 kg(超軽量化) | 1,277 kg |
| エアロ形状 | 固定式大型リアウイング / ルーフスクープ | 可変式アクティブリアウイング |
| 排気レイアウト | センター高位置4本出し(765LTスタイル) | センター2本出し(メッシュ内) |
| 生産台数 | 世界限定200台(クーペ100台/スパイダー100台) | 通常生産モデル |
| 想定価格 | 約 600,000米ドル〜(約9,600万円〜) | 約 324,000米ドル〜 |
純粋な「軽さと音」を愛するコレクターへのラストリゾート
現代のスーパーカー市場はフェラーリ296GTBやランボルギーニ・テメラリオに代表されるように、V6やV8に強力なエレクトリックモーターを組み合わせた「プラグインハイブリッド(PHEV)」が主流となっていて、しかしハイブリッド化は100〜200kg近くの重量増という宿命を背負うことに。
この新型788HSの競合となるのは(パフォーマンス的に)フェラーリ296のハードコア仕様(296スペチアーレ)などですが、マクラーレンのアプローチは明確に異なっていて、彼らはエレクトリックパワーを借りるのではなく、徹底的なカーボン使用による「軽量化(目標1,250kg)」と「純内燃機関V8の限界突破」を選ぶことに。
このアプローチは、現在のトレンドに対するアンチテーゼでもあり、かつてないほどダイレクトな操縦性と、ガソリンが燃える荒々しい官能性を求める世界中のトップコレクターにとって、文字通り「最後の聖域(ラストリゾート)」となるであろうと目されています。
【新発見の技術知識】マクラーレン伝統の称号 “HS(ハイ・スポーツ)” が持つ特別な意味とは?
今回の車名に含まれる「HS(High Sport)」という2文字。
これはマクラーレンの歴史を知るファンにとって、身震いするほど特別な意味を持っており、実はマクラーレンにおいて「HS」を冠するモデルは、通常カタログに載る量産仕様(750Sなど)や、サーキットトラックモデルの「LT(ロングテール)」よりもさらに希少でコレクター性の高い「MSO主導の裏フラッグシップ」にのみ許された称号というポジショニング。
過去には、以下のわずか2世代しか存在しておらず、しかもそれらは「非常に限られたコレクターしか入手できない」ためか大きく宣伝されたことはなく・・・。
- 初代:MP4-12C High Sport(2011年)
- 当時、量産型MP4-12Cのスタイリングや空力に対する批評を覆すため、MSOがGT3レーシングカーのノウハウをすべて投入したモデル。当初はわずか5台(最終的に10台)のみが超VIP顧客のためだけに製造された幻の限定車。
- 2世代目:MSO HS(通称688HS / 2016年)
- 名車「675LT」をベースに、世界限定25台のみが作られたモンスター。P1 GTRスタイルの固定式巨大ウイングとポリカーボネート製エンジンフードを採用し、過激な軽量化とパワーアップを両立。一般公開前にすべての枠が完売。
今回の「788HS」は、歴史上わずか「3番目」としてこの神聖な名前を継承するモデルとなり、ちなみに、車名の「788」は英国独自の馬力表示である788 bhpを意味していて、これを一般的な仏馬力(ps/hp)に換算するとちょうどキリの良い「800馬力」に到達します。
そしてこのネーミング手法そのものが、かつての「688HS(688bhp=679hp)」の方程式を完璧に踏襲しているというわけですね。
結論:電動化前夜に放たれる、Woking(ウォーキング)からの熱き咆哮
マクラーレンは今後、次世代のV6ハイブリッドプラットフォームやV8ハイブリッド、噂されるハイパフォーマンスSUVの開発へと舵を切っていくことが確実視されています。
つまりこの788HSはマクラーレンが長年熟成を重ねてきた「3.8L〜4.0L V8ツインターボ×純粋なカーボンモノコック」というピュアなミッドシップスーパーカーの方程式における「最終到達点であり、究極のコレクションピース」になる可能性が極めて高い、と目されています。
予想価格は約600,000ドル(日本円換算で1億円に迫る価格)と非常に高額ではありますが、クーペ、スパイダー各100台という超希少性を考えるならば、正式発表を待たずして世界中のVIP顧客のガレージに収まる枠はすでに奪いあい、あるいは完売していることは間違いないのかも。
自動車の歴史が大きな転換期を迎えている2026年、マクラーレンが仕掛けたこの「最後の狂気」とも言えるピュアV8モンスターの降臨には非常に大きな期待を寄せています。
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参照:McLaren(Instagram)











