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ミニがポール・スミスとのコラボにて「ミニ・ストリップ」を製作!必要なもの以外はすべて削ぎ落とした「シンプル、透明、サステナブル」な一台

2021/08/19

ミニとポールスミスとのコラボモデル

| ミニ・ストリップのボディ外板は無塗装、ボディ内側はブルー |

内外装ともに不要なものはすべて削除

さて、ミニが英デザイナー、ポール・スミスとのコラボレーションにて「ミニ・ストリップ」を製作。

これはサステイナブルなデザインを重視しながらも、スタイルを犠牲にすることなく、「構造上の本質」に切り込んだ作品だと紹介されています。

ベースとなったのはピュアエレクトリックモデルのミニクーパーS Eで、「ストリップ」の名が示すとおりに多くのパーツを取り外しているようですね。

残されたのは必要なものだけ

なお、ポール・スミスによると「残したのは本当に必要なものだけ」。

テーマとして”Simplicity, Transparency, Sustainability”を掲げ、パーツの取り外しによって軽量化にも貢献しており、航続可能距離そしてパフォーマンスについてもメリットがある、とのこと。

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エクステリアの変更点としては、無塗装のボディに、腐食を防ぐための薄い透明な塗装が施されていると紹介されていますが、となるとこの車両は完成車を改造したものではなく、「パーツ」の状態から作られたと考えてよく、その意味では相当に気合の入ったプロジェクトだと考えて良さそう。

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前後フェンダー上の樹脂製クラディングはリベット留め、そして前後バンパーの一部はデザインが変更されてリサイクル・プラスチックから3Dプリントされたものだと紹介されています。

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そしてリサイクル素材はホイールカバーやグリルにも使用され、なぜかテールランプは「フェイスリフト前(ユニオンジャックではない)」。

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ルーフは「鉄板」から軽量なポリカーボネート製へと変更されており、車体重量の低減や重心の適正化に貢献していそうですね。

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ミニ・ストリップのインテリアはこうなっている

エクステリア同様にインテリアにも大きく手が入り、やはり「必要なもの以外は」削ぎ落とされることに。

ダッシュボードの上面、サンシェード、ドアの上面には、従来の発泡プラスチック素材の代わりに、製造時に二酸化炭素を吸収するリサイクルコルクを使用しつつ、その他のトリムパネルはすべて省略されて金属の構造物が露出することに(ブルーへと塗装済み)。

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ダッシュボードは、スモークガラス仕上げの半透明の一体型が採用され、センターメーターが廃止されてスマートフォン用のドックが設置されています。

アルミ製のステアリングホイールには、自転車をイメージしたハンドルテープが巻かれており、消耗したら簡単に交換できるように配慮されているとのこと。

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エアバッグを収める中央部分は、ドアパネルと同様にメッシュ素材で覆われています。

ウインカーレバーもずいぶん簡素なものへと置き換えられているようですね。

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シートにはリサイクル可能なニット生地を使用し、フロアマットには再生ゴムを使用し、、シートベルトや、登山用ロープを巻いて作ったプルハンドルには鮮やかなオレンジを用いることでブルーとのコントラストを演出している模様(マルチストライプが使用されていないのはちょっと意外)。

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そして充電ポートを開けると、ポール・スミス自身が描いた電気プラグの絵が刻印されたネオングリーンのペイントが現れるという演出がなされるようですね。

このミニ・ストリップは上述の通り「サステイナビリティ」を示すために製造されたコンセプトカーであり、残念ながら販売の予定はない、とのこと。

こちらはポール・スミス氏。

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ミニのチーフデザイナー、オリバー・ヘイルマー氏。

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ミニは少し前まで魅力的なワンオフモデルを製作していたが

なお、ミニはちょっと前までチャリティー目的、それ以外の目的であっても魅力的なワンオフモデルをリリースしており、しかし最近はそういった機会も減ったように思います(過去には、ランジェリーブランドのエージェント・プロヴォケーター、ファッションブランドのディースクエアードとコラボした車両も公開されている)。

しかしながらここ数年はそういった公式カスタムもあまり作られていないように思われ、今回のミニ・ストリップを除くと最後に覚えているのはクラブマンベースの「スクランブラー」コンセプト。

(バイクで人気の)スクランブラーの自動車版という感じですが、なかなか(というかかなり)イケてると思います。

なおヘッドライト周辺のリング、グリル外周はトーンの異なるマット仕上げのシルバーとなっており、ボディカラーとの相性も抜群。

外装はフローズングレーとマットブラック、内装はキャラメルとブラックといカラーリングです。

このコンセプトではフォグランプ、ルーフキャリア、オフロードタイヤなどワイルド要素満載で、今こそこの「スクランブラー」を発売すると人気化するのかもしれません。

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