
| その技術と完成度は予想を遥かに超えていた |
さて、タイを拠点に活動し、これまでにもカウンタックのレプリカなど様々なネタを届けてくれているCBメディアですが、今回は”スクラップから作り上げたブガッティ・シロンのレプリカ”の紹介です。
このレプリカを作ったのはバンコクからクルマで2時間ほどの距離にある「スクラップ・メタル・アート・タイランド」で、その出来栄えはまさに「アート」。
ここでそのレプリカ、そしてスクラップ・メタル・アート・タイランドの様子を見てみましょう。
スクラップ・メタル・アート・タイランドはまさにワンダーランド
まずここはスクラップ・メタル・アート・タイランドの入り口。
「ウォーリー」っぽいモノやキャプテン・アメリカ、ウルトラマン、スパイダーマンの姿も。

そして中に入ってみるとトランスフォーマーのような作品がズラリ。
ただし、必ずしも劇中に登場したキャラクターのレプリカばかりというわけではなく、「創作」キャラもけっこう多いようですね。

こちらは「ハービー」。

こちらはなんとなくガンダムっぽい作品。
胸部分のタイヤ、頭に乗っているフォルクスワーゲン・ビートルのフロントからするに、相当に大きいのだと思われます。
右の方にはジープがトランスフォームしたような立像も見えますね。

人と比較すると、そのサイズの大きさがわかりますが、大きなものから小さなものまで。
このほかにもターミネーター、ロボコップ、アイアンマン含むマーベル系ヒーローも多数見られます。
マイケル・ジャクソン、スティーブ・ジョブズといった実在した人物も廃材によって再現されているようです。

なお、スクラップ・メタル・アート・タイランドによると、場内にある作品のほとんどは販売が可能だとされ、たしかにこれまでに登場した「スーパーカーコレクター」のガレージには、おそらくここが出どころだろうと思われる作品も。※すでに40カ国以上に輸出実績があるらしい

こちらはメルセデス・ベンツ300SLガルウイング(ボディはボルトとナットを溶接して成形され、その後に研磨を行っている)。

こちらはメルセデスAMG GT R。

廃材から誕生したブガッティ・シロンはあまりに秀逸だった
そしてこのスクラップ・メタル・アート・タイランドが使用するのがこういった廃材。
廃材を加工し、溶接し、研磨し、そしてみごとなアートへと昇華するわけですね。

そしてこちらが本題のブガッティ・シロン。

色々なスクラップから採取したであろうパーツが組み合わせられ、見たところ「左右対称」に組まれているようです。

おそらくはダイハツ車から切り取ったと思われるプレート(トラックのゲート?)。

こういったジャンクパーツが集合し、ブガッティ・シロンの形を成すわけですね。

ちなみにこちらは「製造中」のもう一台のシロン。
完成済みの車両とは構成が異なり、「同じものは二台とない」ということもわかります。
参考までに、このシロンのレプリカは1台300万円程度とのこと。

ダッシュボードやメーターフード、センターコンソールやスイッチも「それっぽく」、ステアリングホイールは「フラットボトム」。
単に今あるパーツを組み合わせるだけではなく、可能な限り実車に近づけようという情熱が注がれているということですね。

シロンとトランスフォーマーっぽい立像を並べるとこんな感じ。

周囲の建物や木と比較しても、とんでもなく大きいいということがわかります。


スクラップ・メタル・アート・タイランド内にはこんなカフェも
なお、スクラップ・メタル・アート・タイランド内にはこんなカフェもあり、なかなかにオシャレな雰囲気です。

スパナやナット、ペンチといった工具の他、スチール製ワイヤーを模したチョコレート。

廃材からはアートを作り、その一方では食品を廃材・工具に変身させるなど、逆説的なスタンスがなんとも素敵ですね。
