ブガッティにはまだ隠し玉があったのか・・・。「生産に至らなかった別の宝石」として謎のクルマを公開すると予告

｜　ブガッティはこれまでにも数々の「新ラインアップ」「派生モデル」を計画してきた　｜

いったいどれくらいの「ボツ」が存在したのかはちょっと気になる

さて、ブガッティは自動車史上において「もっともパワフルなクルマ」を生産してきた自動車メーカーのひとつではあるものの、ボリードとW16ミストラルの生産終了をもってガソリンオンリーの時代を終え、その後はハイブリッドへと移行すると言われます。

そして今回ブガッティが一枚のティーザー画像にて示したのが謎のクルマ。

ブガッティによれば「生産されることのなかった自動車のソリティア」とのことですが、このソリティアとはもちろんゲームのことではなく”ダイヤモンドのような宝石、あるいは特別なブガッティ”を指すのだそう。

なぜブガッティは突如このモデルを公開？

そしてブガッティは12月21日にこのモデルをRMサザビーズとともに公開するとも述べていますが、RMサザビーズは高名かつ伝統あるオークションハウスであり、そしてここで公開するということは、この謎のブガッティをオークションへと出品する予定なのかもしれません（ただし公道走行の認証が取れていない可能性が高く、完全にコレクターズアイテムとしての出品となりそう）。

このモデルが何なのか現時点では全くわからないものの、クーペスタイルを持つハイパーカー、そしておそらくはミドシップ、そしてサイドにはCライン、さらにリアには（おそらく）ウイングによる盛り上がりを見て取ることができます。

ブガッティは過去にこんなモデルの発売を計画していた

なお、ブガッティは過去にもいくつかの追加モデルの発売を計画しており、有名なのはこの「ガリビエール」。

4人乗り、4ドアのブガッティであり、ブガッティのハイパーカーを所有する人々の「日常の足」「ファミリーユース」として計画された（なんとも豪勢な）クルマですが、プロジェクト進行と同時にリーマンショックが発生してしまい、発表時（2009年）にはとうてい発売できないような世界情勢となってしまっていたために”お蔵入り”となった一台で、シルエットからして（今回発表されるクルマとは）別モノと考えていいのかも。※発売直前までガリビエール計画が進行していたらしい

そしてこちらは「シロンの下」のラインアップとして、V8エンジンを搭載するモデルとして考案されていた「アトランティック・コンセプト」。

もちろんかつての「世界で最も美しいクーペ」、タイプ57Cアトランティックをイメージしたものですが、フロントエンジンレイアウトを持っており、やはり今回公開されるクルマではなさそうですね（ベールを掛けて隠しているということは、もちろんこれまでにブガッティが公開したことがないクルマだと考えられる）。

そしてこの派生モデルとして「アトランティック・ロードスター」が計画されたことも（クーペ版ともども、ピュアエレクトリックモデルの投入も視野に入れていた）。

こちらは2008年に計画が持ち上がった「ヴェイロン・バルケッタ」。

のちのディーヴォ、そしてW16ミストラルにつながるデザインを持っています。

こちらはシロンの上位モデル、「W16クーペ・レンブラント」。

ブガッティ創業者の弟（芸術家）の名を冠しており、その名にふさわしく、文字通りのアート作品として語れるレベルの仕上げを持つ超弩級のクルマとして企画されたようですね。

ある意味では、ラ・ヴォワチュール・ノワールにその思想が引き継がれたのかもしれません。

ブガッティが公開したティーザー画像はこちら

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参照：Bugatti（Facebook）