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アウディTT(8S)雑感。天才ではないけれど「秀才」。すべてを難なくこなす優等生といったイメージ

2017/08/12

さて、アウディTT納車直後の雑感。
この形式のTTは2015年8月に日本で発売されており、その1年ほど前には本国で発売されているのでさほど「目新しい」ものではないと思いますが、「まだ登録台数が少ない」車でもあります。

なぜ登録台数が少ないかというと「価格が高いから」で、先代の8J/TTに比べて50万円くらい価格が上がってしまった、ということも影響しているかもしれません。
この価格だと今人気のSUVがけっこう色々と選択できるので、であればSUVという人も多いと思われ、「事実上2人しか乗れない」スポーツクーペにお金を払う、という人は少ないのかもしれません。

よって現行TTオーナーの多くは「8J/TTからの乗り換え」が多いようで、その「乗り換え」需要が落ち着いた現在では思うように登録が進んでいないようにも感じます。

そんな現行TTですが、先代からの大きな変更点は「プラットフォームの変更」。
先代は「オールアルミ」製のプラットフォームを使用しており、これはひとつの「アウディらしさ」を持っていた部分。
ですが現行は「スチールとアルミ」に変更されており、これは一見すると「コストダウン」。

しかし構造をよく見てみると、強度の要求される、そして車体下部にスチールを使用し、車体上部にはアルミを使用。
これはどういったことかというと、「車体剛性の向上」「低重心化」を達成できたとも考えられ、結果的には先代に比べて50キロほど軽量化も実現しています。

先代に比べると+20馬力、-50キロということで大きくその運動性能が向上しているようですが、今のところそんなに走っていないのでこのあたりの評価は次回に持ち越し。



今の時点で感じるのは「内外装の作りの良さ」で、各部に使用されるアルミパーツ(8Jでは樹脂にアルミ風加工されていたフューエルリッドも8S/TTでは初代TT同様にアルミに)やアウディならではのボディパネルのチリの正確さ、精密なプレスライン、内装の立て付けの素晴らしさなど。

「内装」についてアウディはジャーマンスリーの中ではもっとも優れた精度を持つと考えていて、工具すら入らない「ゼロクリアランス」を実現していながらもビビり音やきしみ音が出ない、という非常に優秀なもの、と言えるでしょう(これは8J/TTでも同じ)。

さらに8S/TTではこれに「先進性」を加えていて、バーチャルコクピット、エアコン吹き出し口の中にディスプレイがある斬新なデザインなど、「見た目の新しさ」を持っています。

アウディTTについては「筋肉質な優等生」という表現がマッチすると考えていて、ちょっと引き締まったマッチョボディを持つ、品行方正で頭脳明晰な人物、というイメージ。
さらに言えば「天才」ではなく「秀才」のようなイメージで、ポルシェのように「完璧なアスリート」でもなく、ランボルギーニのように「ブッチギリのカリスマ性」を持つわけではないけれど、何もかもを「一定レベル以上で難なくこなす」という印象を持っています(アウディの車は全体的にそうなのかもしれない)。

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