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ウラカンよりも最高速が上!アウディが新型「R8 V10 パフォーマンス RWD」を発表。ドリフト許容の設定を持つドライバーズマシン

ウラカンよりも最高速が上!アウディが新型「R8 V10 パフォーマンス RWD」を発表。ドリフト許容の設定を持つドライバーズマシン

| アウディR8はもうこれでシリーズ最後のモデル追加となるかもしれない |

次期アウディR8はハイブリッドともピュアエレクトリックとも言われるが

さて、アウディがR8の後輪駆動モデル「R8 V10 RWD」の改良版、「R8 V10 パフォーマンスRWD」を発表。

最大のトピックは「30PSパワーアップした」5.2リッターV10エンジンで、出力は570馬力に達し、最大トルクは550Nmへ。

エンジンそのものはランボルギーニ・ウラカンと共有していますが、ウラカンEVOの640馬力、ウラカンEVO RWDの610馬力に比較すると(意図的と思われる)差異が設けられています。

採用されるトランスミッションは7速Sトロニック(デュアルクラッチ式AT)、エンジンパワーは機械式リミテッド・スリップ・ディファレンシャルを介して後輪へと送られます。

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もともとアウディR8の後輪駆動モデルは「限定」としてスタート

もともとアウディR8の後輪駆動モデルは、(当時アウディスポーツのCEOだった)ステファン・ヴィンケルマン氏のもと、2017年に「限定モデル」として登場。

その後2019年には「R8 RWD」と名を変えてカタログモデル化され、そして現在に至ります。

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今回発表された「アウディR8 V10 パフォーマンスRWD」について、クーペそしてスパイダーの両方が発表されており、0-100km/h加速はクーペが3.7秒、スパイダーが3.8秒、最高速度はそれぞれ329km/h、327km/h(ウラカンEVO RWDの325km/h、ウラカンEVO RWDスパイダーの324km/hよりも高い速度を誇る)。

R8 V10 パフォーマンス RWD クーペの車重は1,590kgで、車軸間の重量配分は40:60、ですが、R8 V10パフォーマンス RWDスパイダーの場合は1,695kgと少し重くなっています。

アウディR8 V10パフォーマンスRWDは「ドリフト」可能

アウディはR8を後輪駆動化するにあたってダブルウィッシュボーンサスペンションとドライビングダイナミクスを特別にチューニングしたといい、それよって「意図的なドリフト」が可能に。

アウディ含むフォルクスワーゲングループは「ドリフトモード」という言葉を嫌うものの、事実上これを導入しているということになり、R8 V10パフォーマンスRWDにおいても「スポーツモード」を選択することでドリフトができるようになるわけですね。

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アウディ R8 V10 パフォーマンスRWDには豊富なオプションも用意

「素」の状態の新型R8 V10 パフォーマンスだと、グリル、スプリッター、リアグリッド、デュアルオーバルテールパイプがマットブラックで仕上げられ、カラーバリエーションは、これまで(4WD版の)R8 V10 パフォーマンスに用意されていたアスカリブルーメタリックを含む10色。

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ただしエディションパッケージでは、ブロンズ色の20インチホイール、レッドのブレーキキャリパー、カーボンファイバー製のサイドブレード、ブラック仕上げのバッジなどが採用されています。

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そのほか、ダイナミックステアリング、20インチカップタイヤ(前輪245/30 R20、後輪305/30 R20)、標準の18インチスチール製ブレーキシステムをアップグレードした19インチセラミック製ブレーキなどのオプションも用意されているようですね。

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新型アウディ R8 V10 パフォーマンスRWDのインテリアはこうなっている

そしてこちらはアウディ R8 V10 パフォーマンスRWDのインテリア。

動力性能については、グループ内のブランドヒエラルキーに従い、ランボルギーニ・ウラカンEVO RWDとは(デチューンされるという)差別化が設けられていますが、インテリアに関しては逆にウラカンEVO RWDの「上」を行っており、つまりR8は豪華なGTという性格を強めています。

実際に先代モデル(両方とも4WDですが)同士を乗り比べた印象だと、R8のほうが圧倒的に静かで快適、そして安定志向な性格を持っており、乗り味としてはこちらのほうを好む人も多いのかもしれません。

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内装はレザーで覆われ、まさに高級車といった雰囲気を持っていますが、ウラカンよりもホイールベースが延長され、ルーフも高いので、居住性についてもR8のほうが優れるといった印象です。

装備としては、12.3インチデジタルインストルメントクラスター、レザーマルチファンクションステアリングホイール、レザー&アルカンターラ張りのバケットシートが「標準」で、オプションとしてはスポーツシートやバング&オルフセン・サウンド・システムのほか、「R8パフォーマンス・デザイン・パッケージ」を選択すると、ブラックのアルカンターラ・レザーにメルカート・ブルーのステッチとカーボン・アクセントが施される、とアナウンスされています。

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フロントトランク内もウラカンとは異なり、「整理整頓」ができるような構造を持つようですね。

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今のところ日本国内での発表はなく(後輪駆動モデルは発売されないかもしれない)、しかし欧州だとR8 V10 パフォーマンスRWDクーペが14万9000ユーロ、R8 V10 パフォーマンスRWDスパイダーが18万7215ユーロにて販売され、製造はレーシングバージョンであるR8 LMS GT4(市販モデルのR8と60%のパーツを共有している)と同じラインで行われる、とのこと。

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