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新車時に日本のコレクターへとの納車されたアウディ・スポーツ・クワトロが競売に。その希少性とコンディションが評価され予想落札価格は1億円オーバー

2024/01/08

新車時に日本のコレクターへとの納車されたアウディ・スポーツ・クワトロが競売に。その希少性とコンディションが評価され予想落札価格は1億円オーバー

| このアウディ・スポーツ・クワトロにかかわらず「日本のコレクター」へと納車された個体は評価が高い |

アウディ・スポーツ・クワトロはめったに売り物が出てこないことでも知られている

さて、「非常に珍しい」アウディ・スポーツ・クワトロがRMサザビーズ主催のオークションへと登場予定。

非常に先進的な4WDシステムを持ち、そして4WDシステムをはじめてラリー競技に持ち込んだクルマ、そしてラリーにおける競技用車両の考え方を変えてしまったクルマとしても知られています。

ただしその知名度に比較して流通量が極度に少なく、いかなる状態であっても市場に登場すれば一瞬で売れてしまい、そしてまたなかなか市場に現れないといったたぐいのクルマでもあり、そのため今回の出品、そしてその程度の良さには高い注目が集まっているわけですね。

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このアウディ・スポーツ・クワトロは神戸在住のコレクターに納車される

なお、このアウディ・スポーツ・クワトロは新車時に神戸在住の岡本さんというコレクターに納車されており、よって車両のあちこちには日本語によるステッカーや注意書き、そして証票が貼られています。

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ダッシュボードにはソニー製のTVが取り付けられていますが・・・。

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その電波を拾うのは昔なつかし「ダイバーシティアンテナ」。

これは4本のアンテナからそれぞれ電波を拾い、もっとも受信状況の良いアンテナからの電波をチューナーへと送るというシステムで、当時の日本ではひとつの流行であったと記憶しています。

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RMサザビーズによると、岡本さんは新車から7,000kmほど走行した時点(今からおよそ10年前)でこのクルマを売却し、その際に購入したのは元北米ラリー選手権ドライバー(現在のオーナー)。

このオーナーも岡本さん同様にこのアウディ・スポーツ・クワトロを非常に大切に扱い、現在の走行距離は8,806kmにとどまります。

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そして現在のオーナーは空調管理がなされた施設にてこのアウディ・スポーツ・クワトロを保管していたといい、もちろん定期的なメンテナンスを行ったうえ、毎月エンジンを始動させて「動態保存」を行っていたとのこと。

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さらに現在のオーナーは定期整備と予防メンテナンスのためにミネソタ州チャンハッセンのアンダーソン・モータースポーツ、同じくミネソタ州セントポール・アウディの両方にて車両を点検に出しており、つまりコンディションは「上々」ということになりそうです。

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このアウディ・スポーツ・クワトロ(1984年モデル)に搭載されるのは2.1リッター5気筒ターボ、出力は(新車時で)197馬力 / 285Nm、0−100km/h加速は7.1秒。※後のアウディ・スポーツ・クワトロには2.2リッターエンジンが搭載されている

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インテリアはレザーとビニール、そしてアルカンターラにて覆われ、ややブラウンっぽいグレーのような色味を持っています。

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出品に際しては工具一式、ジャッキ、オーナーズマニュアルおよびサービスマニュアル、輸入に関する書類、これまでのサービスに関わる請求書類などが付属する、とのこと。

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なお、その希少さに加えコンディションの良さを反映し、この個体は最高で70万ドル(現在の為替レートにて1億250万円くらい)にて落札されるであろうというエスティメイトが出されており、いかにアウディ・スポーツ・クワトロが高い評価を得ているかがわかりますね。

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参照 / Photo:RM Sotheby's

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