
Image:Audi(Linkedin)
| アウディA2は「TTのデザイン」「A8のアルミボディ」を取り入れた斬新なクルマであった |
現時点では直接の後継モデルはなく、復活のウワサが出たものの実現していない
さて、アウディが自社にて「25年前に発売されたA2を電気自動車へとコンバートする」というレストモッドを実行しその実車を披露しています。
この「A2」とは聞き慣れない名かもしれませんが、それもそのはず「日本では発売されなかったから」。
A2がドイツ本国で発売されたのは1999年、そして販売終了は2005年なので「それなりに」長い期間販売されたとも考えられますが、販売台数そのものは17万台とふるわず、後継モデルが存在しないことからも「成功作とは言えなかった」悲運のクルマです。※2011年に一度”復活”の話が出ているが実現していない
なぜアウディA2は売れなかったのか
そしてこのアウディA2が売れなかった理由はズバリ「価格が高かったから」だと言われ、価格が高くなってしまった主要因が「(当時のA8と同じ)オールアルミ製ボディを採用していたから」。
現在だとアウディは「数字が序列を表す」命名を行っているものの、一時はこの数字がセグメントを表しておらず、よって「初代RS」モデルは(現在だとA4に相当するポジションではあるものの)「RS2」。BMWも最初のZシリーズにZ1と命名していた
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よってこの「2」はクラスの高低をあらわすものではなかったわけですが、オールアルミボディに起因して非常にコストが高く、メルセデス・ベンツAクラス相当のセグメントに位置していたにもかかわらず、その価格が大幅に高く設定されていたと言われます(いくらだったのかはわからない)。
そんな悲運のクルマ「アウディA2」ではあるものの、デザイン、そしてテクノロジー的にチャレンジングなクルマであったことは間違いなく、だからこそアウディは今回この”時代に先駆けていた”A2のエレクトロモッドを行うことにしたのだと思われ、しかし実際にこのクルマを作ったのはアウディの「見習いチーム」、そして販売することがない「ワンオフ」にとどまります(アウディとフォルクスワーゲンは、毎年見習いに予算を与え、ワンオフカーを制作させている)。
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そして今回、LEDテクノロジーをふんだんに使用したディティールをもっての登場となるものの、基本的なデザインは変更されておらず、しかしそれでも「新しく」見えるのはもともとのA2が持っていた近未来的な雰囲気のせいなのかもしれませんね。
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